弛緩性便秘とは?原因や解消方法を知ろう

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便秘の中でも日本人に特に多いと言われているのが、「弛緩性便秘」と呼ばれるタイプです。
女性や高齢の方などは特に弛緩性便秘になりやすく、注意が必要と言われています。

弛緩性便秘とはどのようなもので、その原因は何なのでしょうか?
改善する方法は?
気になる弛緩性便秘の知識をまとめました。

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<目次>

弛緩性便秘とは
弛緩性便秘の原因
弛緩性便秘を改善しよう
まとめ

※ おいしい水と健康生活.com サイトマップ
2020年1月23日更新

ハイパー 1 

弛緩性便秘とは

弛緩性便秘とは、その名の通り腸の緊張が緩み、蠕動運動が弱くなるタイプの便秘のことです。
蠕動運動が起こりにくいため便が腸内をスムーズに移動できず、そこに滞留してしまうのです。

腹痛などの重大な症状はあまりありませんが、腸内に溜まった便からはガスが発生するため、お腹の張りを感じることが多くなります。
膨満感が続くことで、食欲が低下する方もいます。
さらに腸内に長く便が滞留し、腐敗することで、頭痛や肌荒れなど全身の不調が生じることもあるとも言われています。

弛緩性便秘は日本人の慢性便秘の中でももっとも大きな割合を占めています。
日本人の常習性便秘のうち、およそ3分の2は弛緩性便秘だと言われています。

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弛緩性便秘の原因

通常私たちの腸(結腸)は、蠕動運動を起こすによって内容物(便)を転がし、直腸へと運びます。
蠕動運動を起こすためには、腹部の筋力が必要です。
しかし何らかの原因で腹部の筋力が低下すると、蠕動運動が起こりにくくなり、弛緩性便秘になりやすいと言われています。
また内臓を支える筋力が低下すると、内臓が本来の位置よりも下がり、さらに蠕動運動が起こりにくくなってしまいます。

筋力の低下は加齢と共に起こりやすく、高齢者では弛緩性便秘になる方が多いことが知られています。
高齢者では、噛む力が弱いなどの理由から軟らかいものや消化のよいものばかりを食べてしまうことも多く、これが蠕動運動を低下させる原因にもなっています。
また、女性は元々男性に比べて腹筋力が弱い上に、骨盤が広く腸が落ち込みやすいことから注意が必要とされています。

一方近年では男性でもデスクワークの増加や運動不足などによって筋力が低下し、弛緩性便秘になってしまうケースが増えていると言われています。
さらに無理な食事制限によるダイエット、水分不足、朝食を抜くといったことも、弛緩性便秘の原因になります。

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参考:
「わかりやすい病気のはなしシリーズ49 便秘」一般社団法人日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf

弛緩性便秘を改善しよう

慢性的な弛緩性便秘を解消、改善するためには、次のような点に注意しましょう。

運動

弛緩性便秘の大きな原因は筋力の低下ですから、改善のためには筋力をつけることが必要です。
高齢者や女性にとって腹筋運動を行うのは大変なことに感じられるかもしれませんが、座っているときの姿勢に気を付けるだけでも、腹筋が鍛えられ、内臓が正常な位置に戻りやすいと言われています。
さらに内臓を支えている筋肉を鍛えるためには、全身を使った運動が効果的です。
ウォーキングや水泳などの有酸素運動を継続して行うことで、筋力アップが期待できます。
腸の蠕動運動を刺激するために、お腹の上から「の」の字を書くようにマッサージをするのもおすすめです。

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食事

弛緩性便秘の改善のためには、食事内容を見直す必要があります。
まず、食事量が少なく便の材料も減ってしまっている場合には、食べる量を増やすことが求められます。
さらに、不溶性食物繊維を含む食べ物を積極的に摂ることで、便のカサを増し、腸を刺激して蠕動運動を促進する効果が期待されます。
不溶性食物繊維は、ゴボウなどの繊維質の野菜、イモ類、豆類、キノコ類に多く含まれると言われています。
乳酸菌やオリゴ糖を含む食品を摂って腸内環境を整えることも役立ちます。
また、水分補給をきちんと行うことも大切です。

⇒腸内環境って何? その重要性と3つの改善法 詳しくはこちら

参考:
「10月 食事と運動で便秘を防ぐ!」全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/261001/

まとめ

それでは最後に、弛緩性便秘についてまとめておきます。

・弛緩性便秘とは、腸の蠕動運動が起こりにくくなることによって便が腸内に滞留するもの
・症状として、お腹の張りのほか頭痛や肌荒れなどが生じることもある
・日本人の便秘でもっとも大きな割合を占めるタイプであり、特に高齢者や女性に多い
・加齢や出産による筋力の低下のほか、運動不足や無理な食事制限などが弛緩性便秘の原因になる
・改善のためには、運動や姿勢を正すことによって筋力を付けることが大切
・不溶性食物繊維を多く含む食品や水分を積極的に摂るとよい

参考文献:

 「わかりやすい病気のはなしシリーズ49 便秘」一般社団法人日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf
「10月 食事と運動で便秘を防ぐ!」全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/261001/文献:
「薬事情報センター 5.便秘」一般社団法人愛知県薬剤師
https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3531.html
「便秘と食事」厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-010.html

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