浄水器には、様々な種類(タイプ)があります。
浄水器の種類によって設置スペースや浄水能力、使い方などが異なりますから、選ぶ際にはきちんと確認しておくことが大切です。
ここでは浄水器の5つのタイプについて、その特徴やメリット・デメリットを見ていきます。
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<目次>
蛇口直結タイプ浄水器
蛇口一体タイプ
据え置きタイプ浄水器
アンダーシンクタイプ
ポットタイプ浄水器
まとめ
蛇口直結タイプ浄水器
浄水器の中でももっとも代表的な種類が、蛇口直結型です。
蛇口先端部に取り付けるタイプで、ほかの種類と比べてもっともコンパクトなタイプになります。
スーパーなどで数百円程度で販売されているものから、有名浄水器メーカーの1万円程度のものまで様々な種類の製品があります。
手軽に購入でき、取り付けも比較的簡単なことから、浄水器を始めて試してみたいという方にはもっとも利用しやすいタイプであると言えます。
反面フィルターが小さいことからほかの種類と比べて一般的にろ過能力が小さくなります。
またカートリッジの交換は年に2~3回程度必要な場合が多く、ランニングコストが高くなる可能性もありますので、あらかじめ確認が必要です。
<メリット>
・形状が小さく、スペースを取らない
・ほかの形状のものと比べて価格が安いものが多い
<デメリット>
・フィルターの面積が小さいため、一般的にろ過能力が小さい
・カートリッジの交換が頻繁に必要になる
⇒蛇口直結型浄水器とは 詳しくはこちら
参考:
「蛇口直結形」一般社団法人浄水器協会
http://www.jwpa.or.jp/jo_jaguchi.htm
蛇口一体タイプ浄水器
比較的新しい種類の浄水器として、蛇口一体型浄水器が注目を集めるようになっています。
蛇口(水栓)そのものが浄水器になったもので、内部にカートリッジが組み込まれています。
スイッチを切り換えることで1本の水栓で原水と浄水を使い分けられたり、シャワーが利用できたりと、様々な種類の製品が販売されるようになっています。
新築マンションの水栓に導入されるなど、目にする機会も増えてきました。
価格は数万円程度のものが一般的で、メーカーの直販サイトなどで購入できます。
カートリッジの交換は年に2~3回程度必要と言われています。
<メリット>
・蛇口そのものに組み込まれているため、設置スペースが不要
・カートリッジの交換が比較的簡単
<デメリット>
・水栓の交換(工事)が必要
・カートリッジの価格が数千円程度することがあり、交換費用が大きくなる
⇒蛇口一体型浄水器とは 詳しくはこちら
参考:
「水栓一体形」一般社団法人浄水器協会
http://www.jwpa.or.jp/jo_suisen.htm
据え置きタイプ浄水器
蛇口直結型と並んで浄水器の代表的な種類とも言えるのが、据え置き型浄水器です。
本体をシンク脇などに設置し、本体と蛇口をホースで連結して使用するものです。
本体の給水ホースから浄水をくみ出すタイプと、浄水が分岐水栓を通って再び蛇口に戻り、蛇口から出てくるタイプとがあります。
様々な種類の製品が登場しており、性能はもちろんデザイン性にこだわって選ぶこともできます。
蛇口直結型浄水器などに比べてろ過能力が大きく、アンダーシンク型浄水器のような大掛かりな工事が必要ないため、現在の浄水器の中では比較的多く使われています。
価格は数万円~数十万円程度と製品によって様々。
カートリッジの交換は年に1~2回程度です。
<メリット>
・蛇口直結型などに比べてろ材の面積が大きく、ろ過能力も大きい
・手軽に購入、設置ができる
<デメリット>
・設置スペースが必要になる
・本体やホース周りのお手入れが必要
⇒据え置き型浄水器とは 詳しくはこちら
参考:
「据え置き形」一般社団法人浄水器協会
http://www.jwpa.or.jp/jo_sueoki.htm
アンダーシンクタイプ浄水器
アンダーシンク型浄水器とは、本体をシンク下に設置するタイプです。
ほかの種類の浄水器と比べて大型で、ろ過能力が大きいことが特徴となります。
価格は5~20万円程度と高めです。
また業者による取り付け工事が必要で、工事費用が別途発生することもあります。
シンク周りをすっきりとさせられるのが魅力で、最近では新築マンションにあらかじめ組み込まれていることもあるほか、キッチンのリフォームの際に導入を検討される方も多いようです。
<メリット>
・シンク周りがすっきりとする
・ろ過能力が大きく、カートリッジ交換の手間も少ない(年に1回程度)
<デメリット>
・本体価格が高い
・設置工事が必要
⇒アンダーシンク型浄水器とは 詳しくはこちら
参考:
「アンダーシンク(ビルトイン)形」一般社団法人浄水器協会
http://www.jwpa.or.jp/jo_undersink.htm
ポットタイプ浄水器
ポット型浄水器は、ポットやピッチャーのような形状をした独立型の浄水器です。
ほかの種類と異なり、蛇口や給水管には接続せず、容器に水をくみ入れてろ過します。
冷蔵庫に収納して冷やしておくことができ、そのままコップに注いで飲んだり、料理に使ったりすることができます。
容器の大きさは一般的に1~2L程度で、ろ過には5分前後の時間がかかります。
価格は数千円程度。
サイズや浄水能力の異なる様々な種類の製品が販売されていますから、きちんと比較検討することが大切です。
カートリッジの交換は2~3ヶ月に1回程度必要になります。
<メリット>
・持ち運びができ、食卓上などでも利用できる
・使い方が簡単で、価格もお手頃
<デメリット>
・一度にろ過できる量に限りがあり、ろ過に時間がかかる
・カートリッジの交換が頻繁に必要
⇒ポット型浄水器とは 詳しくはこちら
参考:
「ポット(ピッチャー)型」一般社団法人浄水器協会
http://www.jwpa.or.jp/jo_pot.htm
まとめ
それでは最後に、浄水器の種類についてまとめておきます。
・蛇口直結型は、もっともコンパクトで価格も安いが、その分ろ過能力が小さいものもある
・蛇口一体型は水栓内部にカートリッジが組み込まれた、比較的新しいタイプの浄水器
・据え置き型浄水器は本体をシンク脇などに設置するもので、種類も多く、ろ過能力も比較的高い
・アンダーシンク型は取り付け工事が必要だが、スペースが省け、浄水をたっぷりと使える
・ポット型はほかの浄水器と違って持ち運びができるが、一度にろ過できる量には限りがある
参考文献:
一般社団法人 浄水器協会 http://www.jwpa.or.jp