高齢者の水分補給で押さえておきたい3つのポイント

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健康や美容のために水分補給が大切であるということは、高齢者の水分補給 2 
広く知られるようになってきました。
中でも特に気を付けて水分補給をしていただきたいのが、
高齢者です。
高齢者は脱水に陥りやすく、
それによって命の危険にさらされることもあるのです。

ご自身にとってはもちろんのこと、
介護をされる方にとっても重要な課題である、高齢者の水分補給。
その基礎知識をまとめました。

目次

(1)高齢者は水分不足になりやすい!
(2)高齢者の脱水症、熱中症
  2-1高齢者は脱水症になりやすい!
  2-2熱中症の危険性
(3)高齢者の水分補給の仕方
  3-1水分補給の量
  3-2水分補給のための飲み物
  3-3周囲からの声掛け
(4)まとめ

(1)高齢者は水分不足になりやすい!

高齢者は特に水分不足に陥りやすいことが知られています。
その理由には、次のようなものがあります。

・筋肉の減少

体液を蓄える筋肉の量が減少することから、体内に水分を蓄えにくくなります。
成人の体内の水分量はおよそ60%ですが、高齢者では50%ほどにまで減少すると言われます。

・腎臓機能の低下

腎臓の機能が低下するため、老廃物を排出するためにたくさんの水分が必要となり、
尿の量が増えます。

・口渇中枢の機能低下

口渇中枢、つまりのどが渇いたと感じる部分の機能が低下することから、
水分補給の量が減少します。

これら身体的な変化によるもののほかに、
トイレに行く回数が増えることを心配して水を飲むことを控えたり、
食事量の減少によって水分の摂取量も減少したり、
血圧を下げる薬などに使われる利尿剤の影響を受けたりして、
高齢者は水分不足になりやすくなると言われているのです。

(2)高齢者の脱水症、熱中症

 2-1高齢者は脱水症になりやすい!

体内の水分が不足し、様々な症状が現れることを「脱水症」と言います。

脱水症は、水分よりも電解質の喪失が大きい「低張性脱水」、
水分と電解質がほぼ同じ割合で喪失した「等張性脱水」、
主に体内の水分が不足した「高張性脱水」とに分類されます。
症状は様々ですが、口渇や皮膚の乾燥に始まり、頭痛や吐き気、
ひどい場合には脈拍数の低下などが現れることもあります。
また、体内の水分が不足すると血液がドロドロの状態になり、
脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
先にも述べたように高齢者は元々脱水しやすいため、
下痢や嘔吐などによる水分の喪失が大きいときには、
さらに脱水症の予防に努める必要があります。

2-2熱中症の危険性

同じように高齢者は、「熱中症」にもかかりやすいことが知られています。
高齢者は脱水になりやすいことに加え、皮膚の温度感受性が鈍化して暑さを感じにくくなること、
熱放散能力が低下して発汗による熱放散が行われにくくなることが
熱中症の原因として挙げられています。
総務省消防庁の発表では、2013年6月10日~16日までの全国の熱中症による救急搬送のうち、
高齢者が47.1%と約半数を占めているとのことです。
室内にいても熱中症で倒れたり、命を落とすケースが増えており、注意が必要です。

このような高齢者の脱水症や熱中症を防ぐためにも、
意識的な水分補給が欠かせないということになります。

(3)高齢者の水分補給の仕方

では、高齢者の水分補給ではどのようなポイントに気を付けたら良いのでしょうか。

3-1水分補給の量

尿や呼吸によって失われる分を補うためには、
1日におよそ1.2リットルの水分補給が必要だと言われています。
一度にコップ一杯程度を、起床時、食事中、入浴前後、就寝前などといったタイミングで
こまめに補給するということが大切です。
また、野菜や果物、汁物などを増やして、食事からの水分補給も積極的に行うようにしましょう。

3-2水分補給のための飲み物

水分補給にもっとも良いと言われる飲み物は、水です。
ただし冷たい水は体にとって負担が大きいので、常温の水をゆっくりと飲むようにしましょう。
緑茶や紅茶には利尿作用のあるカフェインが含まれていますので、
水分補給としてはおすすめできません。
発汗や下痢、嘔吐などがある場合には、塩分や糖分も適度に補給するようにしましょう。

3-3周囲からの声かけ

脱水を自覚しにくく、自発的に水を飲むことが難しい高齢者の水分補給では、
周囲からの声かけというのが大切になります。
日頃から少量ずつこまめに水分補給をするよう促したり、
飲み物を提供したりするようにしましょう。
気温の高い日や閉めきった室内、発熱や下痢などの体調不良が生じている場合などは
特に注意をして水を飲むよう勧めます。
すでに脱水が進行し、経口での補給が難しい場合には、
医療機関で輸液をしてもらう必要があります。

(4)まとめ

それでは最後に、高齢者の水分補給のポイントをまとめておきたいと思います。

・高齢者は筋肉の減少や腎臓、口渇中枢機能の低下などにより、体内の水分が不足しやすい
・高齢者は脱水症や熱中症で重篤な症状に陥る危険性が高く、注意が必要である
・1日およそ1.2リットルの水を飲むことが勧められており、
そのためには周囲からの声かけが大切になる

参考文献:

日本訪問看護振興財団 「防ごう!!守ろう!!高齢者の脱水」
⇒http://www.jvnf.or.jp/top/dassui.pdf#search=’%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85+%E6%B0%B4%E5%88%86%E8%A3%9C%E7%B5%A6′
読売新聞の医療サイト ヨミドクター 「高齢者の脱水症対策…時間決め こまめに水分」
⇒ http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=88785
環境省熱中症予防サイト 「高齢者と子どもの注意事項」
⇒http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/3-2.pdf#search=’%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85+%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87′
厚生労働省 「平成22年の熱中症による死亡者数について」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001g7ag.html

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