COPD、その4つの実態を知る

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COPDという病気の名前、皆さんは聞いたことがあるでしょうか。喫煙
別名「タバコ病」とも言われ、
タバコの影響によって肺などに障害が生じる病気です。

何気ない動作でも息切れがする…
風邪でもないのにせきが治まらない…

タバコを吸う方の中で
こんな症状があてはまるという場合には要注意。

命の危険にもつながりかねない恐ろしい病気、COPD。
その実態に迫ります。

目次

(1)COPDとは
(2)COPDの原因
(3)COPDの患者数
(4)COPDの治療
(5)まとめ

(1)COPDとは

COPDとは、Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、
日本語では「慢性閉塞性肺疾患」と訳されます。
従来は「肺気腫」「慢性気管支炎」と区別して呼ばれていましたが、
肺胞から気道に及ぶすべての病変を包括してこの病名が用いられるようになりました。

COPDの症状には、次のようなものがあります。

・階段の上り下りなどの際に、息が切れる
・せきやたんが出る
・風邪のような症状が長く続く

こういったCOPDの初期症状は日常生活でも起こりやすいため、自覚症状がないまま進行し、
病気が悪化してしまうケースが多いと言われています。
COPDが重症化すると、
服を着るなどといった日常生活の動作においても息切れが起こるようになり、
さらには呼吸不全や心不全を起こして命の危険にさらされることもあります。
さらにその影響は全身にもおよび、
体重減少や食欲不振が見られるほか、
骨粗しょう症や糖尿病などを併発しやすくなるとも言われています。

COPDは、早期発見・早期治療によって重症化させないことが求められる病気なのです。

(2)COPDの原因

COPDの最大の原因は、タバコです。
COPDは原因のおよそ90%がタバコによるものと言われており、
別名「タバコ病」と呼ばれることもあります。

タバコの煙には、有害物質が含まれます。
これを長期間吸収し続けることによって、
気管支の炎症が慢性的に生じたり(慢性気管支炎)、
肺胞と呼ばれる組織が徐々に壊れて肺機能全体が低下したり(肺気腫)して、
呼吸などに障害が生じることになります。

タバコを吸っている人がCOPDにかかりやすいというのはもちろんですが、
気を付けなければならないのは、
身近にタバコを吸う人がいることでもCOPDにかかる危険性が高まるということです。
実際に、タバコを吸わない人でも4.7%ほどがCOPDにかかっていると言われています。
これは、受動喫煙による影響が大きいと考えられます。
タバコから出る煙すなわち副流煙には、
喫煙者本人が吸い込む主流煙よりも多くの有害物質が含まれているのだそうです。

タバコを吸う人は、
自分自身の健康のことを考えることはもちろん、
家族や職場の人など身近な人の体のことにも気を配ることが求められます。

タバコ以外にCOPDの原因となるものとしては、
大気汚染、
職業上吸収する粉じん、
化学物質などが挙げられます。

(3)COPDの患者数

厚生労働省によると、2008年の患者調査の結果、COPDの患者数はおよそ22万4000人となっています。
ただしこれはあくまでも自覚をして治療を受けている人の数であり、
2001年に行われた大規模な疫学調査NICEスタディによれば、
患者数は約530万人とも推計されています。
ですから、自分がCOPDであることに気付かず、受診をしていない人が数多くいるということです。

COPDは放っておくと命にも関わる重大な病気です。
2013年の人口動態統計(厚生労働省)によれば、
COPDで亡くなった人はおよそ1万6643人で、
死因の第9位となっています。

COPDが恐ろしい病気であることは、世界共通の認識にもなっています。
WHOが2009年にまとめた報告書によれば、世界でのCOPDの患者数は2億1000万人と推計されています。
2005年にCOPDで亡くなった人は300万人以上にのぼり、
死亡者数全体のおよそ5%、
死亡原因の第4位となっています。
また、2030年には死亡原因の第3位(死亡原因の8.6%)になるとの予測もされています。

(4)COPDの治療

COPDを患い、一度壊れてしまった肺の機能は、
残念ながら元の健康な状態に戻すことはできないと言われています。
しかし治療を行うことによってそれ以上悪化することを防いだり、
症状を軽減したりすることはできます。
COPDの治療法には、以下のようなものがあります。

・禁煙

COPDの治療の第一歩は、禁煙です。
禁煙をすることによって、一定の症状改善が見られることもあります。

・憎悪の予防(ワクチン接種)

COPDの方がインフルエンザや肺炎にかかると、息切れが激しくなる、せきが出るなどといった
症状の急激な悪化(増悪)が起こることがあります。
ですからこれらを予防するワクチンを接種することが求められます。

・薬物治療

COPDの薬物治療では、気管支を広げて呼吸を楽にするための気管支拡張薬が中心となります。
増悪時には、吸入ステロイド薬が用いられることもあります。

・呼吸リハビリテーション

COPDでは、呼吸が苦しくなって日常生活が困難になることも多いため、
腹式呼吸などの呼吸法を身につける必要があります。
また、運動不足になることでさらに呼吸機能が低下することも多いため、
ウォーキングなどの軽い運動をすることも勧められます。

・食事療法

COPDになると、呼吸をするために多くのエネルギーを消費するため、
それまでと同じような食事をしていても体重が減少してしまうことがあります。
適切な栄養管理を行って体重を維持することは、病気と闘う体力を付けるためにも大切なことです。

(5)まとめ

それでは最後に、COPDについてまとめておきたいと思います。

・COPDとは「慢性閉塞性肺疾患」のことで、息切れやせき、たんなどが症状として現れるものである
・COPDの原因の90%はタバコと言われており、受動喫煙が影響することもある
・日本でのCOPD患者数は22万4000人(2008年)となっているが、
潜在患者は500万人以上とも言われている

・COPDは日本人の死因の第9位と(2013年)なっているほか、
2020年には世界の死因の第3位になるとも予測されている

・COPDの治療法には、禁煙、ワクチン接種、薬物治療、呼吸リハビリテーション、食事療法などがある

参考文献:

厚生労働省 「慢性閉塞性肺疾患の現状について」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/06/dl/s0611-8a.pdf#search=’%E6%82%A3%E8%80%85%E6%95%B0+COPD’
厚生労働省 「平成25年(2013)人口動態統計(確定数)の概要」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei13/
一般社団法人 GOLD日本委員会 COPD情報サイト
⇒ http://www.gold-jac.jp
健康の森(日本医師会ホームページ) 「COPDを知っていますか?」
⇒ http://www.med.or.jp/forest/check/copd/
Yahoo!ヘルスケア 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」
⇒ http://medical.yahoo.co.jp/katei/070528000/?disid=070528000

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