COPDってどんなもの?原因、患者数、治療方法

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COPDという病気の名前をご存知でしょうか。
別名「タバコ病」とも言われる、タバコの影響によって肺などに障害が生じる病気です。

何気ない動作でも息切れがする…
風邪でもないのにせきが治まらない…
タバコを吸う方の中でこんな症状があてはまるという場合には注意が必要です。

命の危険にもつながりかねない恐ろしい病気、COPD。
その実態に迫ります。

<目次>

COPDとは
COPDの原因
COPDの患者数
COPDの治療
まとめ

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COPDとは

COPDとは、Chronic Obstructive Pulmonary Diseaseの略で、日本語では「慢性閉塞性肺疾患」と訳されます。
従来は「肺気腫」「慢性気管支炎」と区別して呼ばれていましたが、肺胞から気道に及ぶすべての病変を包括してこの病名が用いられるようになりました。

COPDの症状には、次のようなものがあります。

・階段の上り下りなどの際に、息が切れる
・せきやたんが出る
・風邪のような症状が長く続く

このようなCOPDの初期症状は日常生活でも起こりやすいため、自覚がないまま進行し、病気が悪化してしまうケースが多いと言われています。
COPDが重症化すると、服を着るなどといった日常生活の動作においても息切れが起こるようになり、さらには呼吸不全や心不全を起こして命の危険にさらされることもあります。
さらにその影響は全身にもおよび、体重減少や食欲不振が見られるほか、骨粗しょう症や糖尿病などを併発しやすくなるとも言われています。

COPDは、早期発見・早期治療によって重症化させないことが求められる病気なのです。

⇒糖尿病って何? 知っておきたい3つのコト 詳しくはこちら

参考:
「慢性閉塞性肺疾患 / COPD(まんせいへいそくせいはいしっかん)」e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-046.html

COPDの原因

COPDの最大の原因は、タバコです。
COPDは原因のおよそ90%がタバコによるものと言われており、別名「タバコ病」と呼ばれることもあります。

タバコの煙には、有害物質が含まれます。
これを長期間吸収し続けることによって、気管支の炎症が慢性的に生じたり(慢性気管支炎)、肺胞と呼ばれる組織が徐々に壊れて肺機能全体が低下したり(肺気腫)して、呼吸などに障害が生じることになります。

タバコを吸っている人がCOPDにかかりやすいというのはもちろんですが、気を付けなければならないのは、身近にタバコを吸う人がいることでもCOPDにかかる危険性が高まるということです。
実際に、タバコを吸わない人でも4.7%ほどがCOPDにかかっていると言われます。
これは、受動喫煙による影響が大きいと考えられます。
タバコから出る煙すなわち副流煙には、喫煙者本人が吸い込む主流煙よりも多くの有害物質が含まれているとも言われています。

タバコを吸う人は、自分自身の健康のことを考えることはもちろん家族や職場の人など身近な人の体のことにも気を配ることが求められます。

タバコ以外にCOPDの原因となるものとしては、大気汚染、
職業上吸収する粉じん、化学物質などが挙げられます。

参考:
「COPDを知っていますか?」健康の森 日本医師会
http://www.med.or.jp/forest/check/copd/index.html

COPDの患者数

厚生労働省によると、2017年の患者調査の結果、COPDの患者数はおよそ22万人となっています。
ただしこれはあくまでも自覚をして治療を受けている人の数であり、2001年に行われた大規模な疫学調査NICEスタディによれば、患者数は約530万人とも推計されています。
ですから、自分がCOPDであることに気付かず、受診をしていない人が数多くいるということです。

COPDは放っておくと命にも関わる重大な病気です。
2017年の人口動態統計(厚生労働省)によれば、COPDで亡くなった人はおよそ1万8523人となっています。
このうち男性が1万5266人、女性が3257人と、男性が圧倒的に多いことがわかります。

COPDが恐ろしい病気であることは、世界共通の認識にもなっています。
WHOによれば、2016年の世界でのCOPD患者数は2億5100万人だということです。
また、2015 年にはCOPDによって 317 万人が死亡したと推定されています。
この数は世界の全死亡の うちの5%に上ります。

COPDをはじめとするさまざまな病気の要因となる喫煙への対策が、今世界規模で進められています。

参考:
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html

COPDの治療

COPDを患い、一度壊れてしまった肺の機能は、残念ながら元の健康な状態に戻すことはできないと言われています。
しかし治療を行うことによってそれ以上悪化することを防いだり、症状を軽減したりすることはできます。
COPDの治療法には、以下のようなものがあります。

・禁煙

COPDの治療の第一歩は、禁煙です。
禁煙をすることによって、一定の症状改善が見られることもあります。

・憎悪の予防(ワクチン接種)

COPDの方がインフルエンザや肺炎にかかると、息切れが激しくなる、せきが出るなどといった症状の急激な悪化(増悪)が起こることがあります。
ですからこれらを予防するワクチンを接種することが求められます。

・薬物治療

COPDの薬物治療では、気管支を広げて呼吸を楽にするための気管支拡張薬が中心となります。
増悪時には、吸入ステロイド薬が用いられることもあります。

・呼吸リハビリテーション

COPDでは、呼吸が苦しくなって日常生活が困難になることも多いため、腹式呼吸などの呼吸法を身につける必要があります。
また、運動不足になることでさらに呼吸機能が低下することも多いため、ウォーキングなどの軽い運動をすることも勧められます。

⇒ウォーキング中の水分補給 3つのキホン 詳しくはこちら

・食事療法

COPDになると、呼吸をするために多くのエネルギーを消費するため、それまでと同じような食事をしていても体重が減少してしまうことがあります。
適切な栄養管理を行って体重を維持することは、病気と闘う体力を付けるためにも大切なことです。

参考:
「COPDの治療」一般社団法人 GOLD日本委員会 COPD情報サイト
http://www.gold-jac.jp/about_copd/treatment.html

まとめ

それでは最後に、COPDについてまとめておきます。

・COPDとは「慢性閉塞性肺疾患」のことで、息切れやせき、たんなどが症状として現れるものである
・COPDの原因の90%はタバコと言われており、受動喫煙が影響することもある
・日本でのCOPD患者数は22万人(2017年)となっているが、潜在患者は500万人以上とも言われている
・COPDは世界的にも注意が必要だと言われている病気である
・COPDの治療法には、禁煙、ワクチン接種、薬物治療、呼吸リハビリテーション、食事療法などがある

参考文献:

一般社団法人 GOLD日本委員会 COPD情報サイト http://www.gold-jac.jp
健康の森 日本医師会ホームページ「COPDを知っていますか?」
http://www.med.or.jp/forest/check/copd/
「慢性閉塞性肺疾患 / COPD」e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-046.html
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」WHOファクトシート 2017年11月
https://www.japan-who.or.jp/act/factsheet/315.pdf

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