胸焼けはなぜ起こる?病気との関係、おすすめ解消法

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つらい胸焼けに悩んでいるという方、多いのではないでしょうか。
胸の辺りが焼けるように痛んだり、吞酸やゲップが生じたり、日常生活に支障生活をきたすことも少なくありません。

では、どうして胸焼けは起こるのでしょうか?
病気との関係は?
その解消法は?

胸焼けの基礎知識をまとめました。

⇒「胃」ってどんなもの? 健康な胃のために知っておきたい6つの基礎知識 詳しくはこちら

<目次>

胸焼けとは
胸焼けの原因
胸焼けと病気
 逆流性食道炎
 胃炎
 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胸焼けの対処法・治療法
 日常生活での注意点
 薬物療法
 手術療法
 まとめ

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胸焼けとは

胸焼けとは、文字通り胸の辺りに焼けるような痛みが生じることを言います。

よく似た症状として胃痛や胃もたれがありますが、厳密にはこれらと胸焼けは異なります。
胃の症状がみぞおち辺りで生じるのに対し、胸焼けはそれよりも上部、食道部分が患部となっていることが多いようです。
また、胃痛がキリキリと引きつるような痛み、胃もたれは胃の中に内容物が残っているような不快感や鈍痛があるのに対し、胸焼けは熱を伴うようなチリチリとした痛みが特徴的であると言われます。
とは言え、実際には複数の症状が同時に起こり、区別が難しい場合もあります。

また、胸焼けと共に起こりやすい症状として、酸っぱい液体が喉の奥までこみ上げてくる「吞酸」や、ゲップ、吐き気などがあります。

⇒胃もたれってどんなもの? 胃もたれの症状 詳しくはこちら
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胸焼けの原因

胸焼けは主に、「胃酸の逆流」によって起こります。

胃酸とは、胃から分泌されるpH1~2の強い酸性液で、胃に入ってきた内容物の腐敗を防ぐ役割があります。
胃の内壁には胃酸から身を守るためのバリア機能が備わっており、胃酸によって自身が傷つけられるのを防いでいます。

通常、食道と胃のつなぎ目には下部食道括約筋と呼ばれる筋肉があり、これが閉まることで胃酸や胃の内容物が食道に逆流しないようになっています。
また、食道自体も蠕動(ぜんどう)運動を行っており、少々の逆流があっても、内容物を胃に送り返すことができます。

しかし何らかの原因によってこれらの機能がうまく働かなくなると、強い酸性の胃酸や消化物が食道に逆流してしまいます。
食道には胃のようなバリア機能がないため、胸焼けが生じるのです。

胸焼けが起こる原因としては以下のようなものが考えられます。

・加齢による下部括約筋の緩みや食道の蠕動(ぜんどう)運動の低下
・食道裂孔ヘルニア(胃が本来あるべき位置より胸腔側へ脱出する病態)
・肥満、妊娠、背中が曲がった姿勢などによる腹圧の上昇
・食べ過ぎによって胃の内容物が多くなる
・アルコールや刺激物の摂り過ぎ、喫煙、ストレスなどによる胃酸過多

⇒「胃」ってどんなもの? 健康な胃のために知っておきたい6つの基礎知識 詳しくはこちら

参考:
「わかりやすい病気のはなしシリーズ46 食道の不快な症状~胃食道逆流症のはなし~」日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/046.pdf

胸焼けと病気

慢性的に胸焼けの症状がある場合、胸焼けのほかにも気になる症状がある場合などは、何らかの病気が関係している可能性もあります。
胸焼けが症状として現れる病気には、以下のようなものがあります。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸が逆流することにより食道に炎症が起こることを言います。
逆流性食道炎の代表的な症状は胸焼けですが、炎症が進むと患部がただれて食道潰瘍となり、のどの痛みや出血などが生じることもあります。
一方、胸やけなどの症状が見られるものの内視鏡検査で食道に異常が見られないものを「非びらん性胃食道逆流症」と言います。

⇒逆流性食道炎で悩む前に!知っておきたい5つのコト 詳しくはこちら
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胃炎

通常、胃は粘液を分泌することにより胃酸によって自身が攻撃されないようにしています。
しかし粘液の分泌が減少したり、胃酸の分泌が過剰になったりすると、この防御機能が働かなくなり、胃酸によって胃粘膜が傷つけられ、炎症が起こります。
これが胃炎です。
慢性胃炎の症状には胸焼けや胃もたれがありますが、症状が出ないまま健康診断等で発見されるケースもあります。

⇒胃炎とは? 2つの胃炎、その症状・原因・治療法 詳しくはこちら
⇒胃もたれってどんなもの? 胃もたれの症状 詳しくはこちら

胃潰瘍・十二指腸潰瘍(消化性潰瘍)

胃酸による粘膜の炎症が進行し、胃粘膜の一部が欠損した状態を「胃潰瘍」、同じことが十二指腸で起こるものを「十二指腸潰瘍」と言い、両者を合わせて「消化性潰瘍」と言います。
いずれの場合にも胃酸過多が原因の一つとなっており、患部の痛みと共に、胃酸が逆流することによる胸焼けが生じることがあります。
そのほかに食欲不振や吐き気、重症化した場合には吐血や下血が見られることもあります。

⇒胃潰瘍、その6大知識 詳しくはこちら
⇒十二指腸潰瘍についての5つの知識 詳しくはこちら
⇒「胃」ってどんなもの? 健康な胃のために知っておきたい6つの基礎知識 詳しくはこちら

参考:
「特集2 胃の病気 自己判断せず、受診・検査を」全日本民医連
https://www.min-iren.gr.jp/?p=3853

胸焼けの解消法・治療法

では、胸焼けが起こってしまった場合の解消法や治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。

日常生活での注意点

胸焼けには姿勢や食事、飲酒などといった日常生活が関係しています。
ですから、これらを改善するだけでも胸焼けの症状が軽減されることも多いです。
具体的には以下のような点に気を付けましょう。

・姿勢を正す
・お腹を締め付けるような服装を避ける
・食べてすぐに横にならない
・食事は腹八分目を心掛け、よく噛んで食べる
・脂っこいもの、アルコール、香辛料などを摂り過ぎない
・タバコは控える

薬物療法

胸焼けの解消には、薬が一定の効果を表します。
胸焼けは胃酸の出過ぎが原因となっていることが多いため、
胃酸の分泌を抑制する薬などが用いられます。

・プロトンポンプ阻害薬(PPI)

胃酸の分泌を促進するプロトンポンプを阻害する薬です。
症状は軽減されますが、服用を中止すると再発してしまうケースも多く、長期間の服用が必要になる場合もあります。

・制酸薬

出過ぎた胃酸を中和する作用があります。

・粘膜保護薬

食道、あるいは胃の粘膜を保護する作用のある薬で、胃酸分泌抑制薬と併せて用いられます。

手術療法

胸焼けの原因が逆流性食道炎や胃潰瘍などといった病気であり、症状が重い場合には、手術療法が行われることもあります。
逆流性食道炎の手術では、胃を元の位置に戻して食道と胃のつなぎ目を締め直す
「噴門形成術」が一般的です。
消化性潰瘍では、潰瘍部分からの出血がある場合(その中でも、内視鏡による止血が困難な場合)、穿孔性潰瘍、胃の出口(幽門)が狭窄している場合のみ、手術が行われることがあります。

⇒逆流性食道炎で悩む前に!知っておきたい5つのコト 詳しくはこちら
⇒胃潰瘍、その6大知識 詳しくはこちら

参考:
「胃食道逆流症(GERD)ガイド」日本消化器病学会ガイドライン
https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/gerd.html

まとめ

それでは最後に、胸焼けの原因や解消法をまとめておきます。

・胸焼けとは、胸の辺りが焼けるように痛むもので、吞酸やゲップなどの症状が同時に起こることもある
・胸焼けは胃酸が食道に逆流することによって起こる
・胸焼けの原因は、加齢による食道機能の低下、肥満や猫背による腹圧の上昇、暴飲暴食やストレスによる胃酸過多などがある
・胸焼けが関係する病気として、逆流性食道炎、胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などがある
・胸焼けを解消するためには生活習慣を改善する、薬を服用するほか、必要に応じて手術が行われることもある

参考文献:

 「わかりやすい病気のはなしシリーズ46 食道の不快な症状~胃食道逆流症のはなし~」日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/046.pdf
「特集2 胃の病気 自己判断せず、受診・検査を」全日本民医連
https://www.min-iren.gr.jp/?p=3853
「胃食道逆流症(GERD)ガイド」日本消化器病学会ガイドライン
https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/gerd.html

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