痛風は「ぜいたく病」ではない! 痛風の症状や合併症、治療法を知ろう

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痛風は、「風が吹いても痛い」と言われるほどの激痛を伴う発作が特徴の病気です。

かつては「ぜいたく病」と呼ばれた痛風ですが、食生活やライフスタイルが変化した現代では、誰もがかかるリスクを持っていると言っても過言ではありません。

では、そもそも痛風はどのような病気なのでしょうか。
かかりやすい人とは?
症状は?
治療法はどんなものがある?

発作に苦しむ前に知っておきたい、痛風の基礎知識をまとめました。

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<目次>

痛風とは
 痛風は「ぜいたく病」?
 痛風は男性の病気?
痛風の症状と合併症
 痛風の症状
 痛風の合併症
痛風の治療法
 発作時に使われる薬
 尿酸産出抑制薬、尿酸排泄促進薬
まとめ

痛風とは

痛風とは、尿酸が体内に蓄積されることによってそれが結晶化し、関節炎などを起こす病気のことを言います。

血液検査などで「尿酸値が高い」と言われたことがある方もいると思います。
血症尿酸値(血液中の尿酸値の濃度)が7mg/dl以上になると、「高尿酸血症」と診断されます。
この状態を放置しておくと、ある日突然関節が赤く腫れて激痛が生じるようになります。
これが、痛風です。

痛風は「ぜいたく病」?

マケドニアのアレクサンダー大王やフランスのルイ14世も苦しんだと言われるように、痛風の存在は古くから知られていました。
しかし日本では、明治時代に入るまでこの病気は存在しなかったと言われています。
患者が現れ出したのは戦後、実際に増加が始まったのは1960年代以降のことです。
これは、食事内容が欧米化し、動物性たんぱく質の摂取量や飲酒量が増加したためと
考えられています。

痛風は元々豪華な食事や酒を楽しむ上流階級に多い病気であったことから、「ぜいたく病」と呼ばれてきました。
しかし栄養事情が良くなった現代では、誰もがかかる可能性を持った病気となりました。

現在痛風の患者は数十万人、さらにその予備軍とも言える高尿酸血症の人の数は500万人にも上ると推計されています。

痛風は男性の病気?

痛風は男性に多い病気として知られています。
実際に、患者の95%以上は男性と言われています。

痛風にかかる女性が少ない理由は、女性ホルモンに尿酸を排出する作用があるからです。
尿酸値の平均は元々男性のほうが高く、男性はわずかな尿酸値の上昇でも痛風になるリスクが高まるのです。

ただし、女性が必ずしも痛風にならないとは限りません。
特に閉経後は女性ホルモンが減少するため、そのリスクは高くなります。
また痛風発作が起こらない場合でも、尿酸値が平均に比べて高い場合には、生活習慣等を改善することが求められます。

また、痛風は男性の中でも40代以降に多い病気として知られてきましたが、最近では20~30代の若年層でもかかる人が増えていると言われています。
痛風は今や、性別や年代に関係なく誰もが予防に努める必要がある病気なのです。

⇒生活習慣病とは何か 病気の種類や患者数、原因を知ろう 詳しくはこちら

参考:
「痛風ってどんな病気」公益財団法人痛風・尿酸財団
http://www.tufu.or.jp/gout/gout1/

痛風の症状と合併症

 痛風の症状

痛風の前段階として、尿酸値が7mg/dl以上の状態を「高尿酸血症」と言います。
この段階では、自覚症状はありません。
ですから健康診断で「尿酸値が高い」と言われても、そのまま放っておく方も多いかもしれません。

しかし、尿酸値が高いままの状態が続くと、尿酸が結晶化して関節に激しい関節炎を伴う「痛風発作」を引き起こします。
痛風発作は最初、足の親指の付け根に生じることが多いです。
その痛みは「風が吹いても痛い」と表現されるほどに耐えがたく、歩くのも困難になるほどです。
しかし通常1週間~10日ほどで発作は治まり、痛みも感じなくなります。

ただし痛風は完治が難しい病気と言われており、多くの場合1年以内に同じような発作が起こります。
痛みの強さがひどくなり、その範囲も足首から膝関節へと広がっていきます。
このような状態でも治療を行わずにいると、痛みのない間欠期が徐々に短くなり、常にどこかの関節炎を訴える慢性痛風に陥ることもあり、注意が必要です。

痛風の合併症

痛風が恐ろしい病気なのは、激痛を伴う発作だけが理由ではありません。
痛風が重症化すると、次のような障害が生じることが知られています。

・痛風結節

尿酸が結晶化して関節や耳たぶなどにたまることにより、歩行が困難になるなどの障害が生じます。

・腎障害

尿酸の結晶が腎臓に沈着することで腎障害が起こり、ひどい場合には尿毒症を起こすこともあります。

・尿路結石

結晶化した尿酸が尿路に詰まることにより、激しい痛みや血尿を起こすもので、痛風患者の約30%が発症するとも言われます。

また、高尿酸血症や痛風は、以下のような生活習慣病との合併症を引き起こしやすいことでも知られています。
・高血圧
・脂質異常症
・虚血性心疾患
・糖尿病
・肥満 など

痛風の発作が起こらなくても、これら複数の病気が併発・進行することにより、やがて命をも奪う深刻な状況に陥ることもあります。
尿酸値が高いと言われた場合には、生活習慣の改善に努めたり、必要に応じて病院を受診したりすることが大切です。

⇒生活習慣病とは何か 病気の種類や患者数、原因を知ろう 詳しくはこちら

参考:
「高尿酸血症」e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html

痛風の治療法

痛風の治療の基本となるのは、生活習慣の改善です。
医師の適切な指導を受けながら、食生活や運動習慣に気を付けることによって、尿酸値が上がらないようコントロールしていくことが大切になります。

しかしそれでも尿酸値が下がらない場合や発作が起こってしまった場合には、薬物治療が行われることになります。
痛風の治療に使われる薬には、以下のようなものがあります。

発作時に使われる薬

 ・コルニチン

痛風の発作が予兆されるときや発作のごく初期に服用することにより発作を防ぐことができます。
しかし一度発作が始まれば効果は弱まります。

・非ステロイド系抗炎症薬

いわゆる痛み止めで、様々な種類の薬があります。
医師の指示に従い、決められた量をきちんと服用することが大切です。

・副腎皮質ステロイド薬

炎症を抑える強力な作用があり、重症な場合のみ内服または静脈注射用の薬を使用します。

尿酸産出抑制薬、尿酸排泄促進薬

尿酸値をコントロールするための薬として、尿酸産出抑制薬と尿酸排泄促進薬の2つがあります。
これらは痛風発作時には効果がなく、毎日使うことによって尿酸値の上昇を防ぎ、発作が起こらないようにするためのものです。
もちろん、これらを飲んでいれば発作は起こらないというわけではなく、薬の服用と共に生活習慣の改善にも務めていく必要があります。
医師とよく話し合った上で、薬の服用が必要かどうかを判断していくことが大切です。

まとめ

それでは最後に、痛風についてまとめておきます。

・痛風とは、尿酸が結晶化することによって関節などに炎症を起こす病気のこと
・かつては「ぜいたく病」と呼ばれていたが、食習慣の変化などによって日本でも患者数が増加している
・一般的に痛風は男性に多いと言われているが、女性も注意が必要
・尿酸値が高い状態での自覚症状はないが、突然足の親指の付け根などに激痛が生じるのが痛風発作である
・痛風は尿路結石や腎障害につながりやすいほか、さまざまな生活習慣病との合併症も危険視されている
・痛風治療の基本は生活習慣の改善だが、発作時の抗炎症、尿酸値のコントロールのために薬が使われることもある

参考文献:

 公益財団法人 痛風・尿酸財団 http://www.tufu.or.jp/
厚生労働省 e-ヘルスネット http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
「痛風」公益社団法人日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/gout.html

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