更年期を前向きに過ごすために! 知っておきたい、更年期障害の3つの知識

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更年期は、人の一生において大きな節目のとき。更年期
のぼせやほてり、イライラ、不眠、皮膚の乾燥や関節痛など、
「更年期障害」と呼ばれる様々な体調の変化が
現れることで知られています。

更年期を前向きに過ごすためには、更年期について知ることが大切。

更年期とは何か?
更年期障害はなぜ起こる?
その症状は?
どんな治療法がある?

更年期の基礎知識をまとめてみました。

目次

(1)更年期とは
(2)更年期障害
  2-1更年期障害の原因
  2-2更年期障害の症状
(3)更年期障害の治療
  3-1ホルモン補充治療(HRT)
  3-2薬物療法
  3-2漢方薬
(4)まとめ

(1)更年期とは

「更年期」とは、女性の閉経を挟んだ前後約10年間のことを指します。

女性ホルモンであるエストロゲンの分泌は7~9歳頃から始まり、12歳前後で月経が始まります。
20~30代は卵巣の働きがもっとも活発な時期で、エストロゲンの分泌もピークとなります。
これ以降は卵巣機能の低下と共にエストロゲンの分泌量は減っていき、40代半ばには急激に減少、
閉経を迎えることになります。

日本人は50歳前後で閉経する女性が多いと言われています。
そのため、一般的には45~55歳を「更年期」と呼んでいます。
40代に入り、月経周期が乱れたり、出血量がそれまでと違ったりということがあれば、
更年期に入ったサインと言えます。

更年期にはエストロゲンの減少により様々な体の不調(不定愁訴)が現れることがあり、
これをまとめて「更年期障害」と呼びます。

★「プチ更年期」「プレ更年期」とは?

「プチ更年期」や「プレ更年期」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは、20~30代に更年期のような症状が起こってしまうものを言います。

先にも述べたように、この時期は本来卵巣機能がもっとも活発で、
エストロゲンの分泌もピークを迎える時期です。
しかし、ストレスや過労、不規則な生活などによって自律神経のバランスが乱れると、
ホルモンのバランスも乱れ、エストロゲンの分泌が少なくなってしまいます。
そして更年期障害のような症状が現れることになるのです。

このような状態が続くと、卵巣機能が低下してそのまま閉経を迎えてしまうなどと
いったこともあります。
またエストロゲンは体を守るための働きもしているため、
減少することで骨粗しょう症や動脈硬化などが起こりやすくなるとも言われています。

★男性には更年期はないのでしょうか?

更年期と言うと、女性特有のものと思われがちですが、実は男性にも更年期はあります。

男性ホルモンの「テストステロン」も、加齢と共に減少することが知られています。
テストステロンは、性的な部分だけではなく、精神的な部分にも大きく関わっています。
ですから減少することによってうつ症状や倦怠感、性欲減退などといった症状が
現れることがあります。
女性の更年期には閉経という一つの目安があるのに対し、男性の更年期には個人差があり、
まだ理解も少ないことから、人知れず悩みを抱えている方も多いと言われています。

(2)更年期障害

 2-1更年期障害の原因

では、更年期障害はなぜ起こるのでしょうか?

通常、脳の視床下部と呼ばれる部分が卵巣に向かってエストロゲンを分泌するように指令を出し、
卵巣はエストロゲンの分泌を脳に報告するというやり取りが行われています。
しかし40代頃から卵巣機能は低下し、エストロゲンをうまく分泌することができなくなります。
すると脳はエストロゲンを分泌するようさらに強く指令を出します。
それでも卵巣はエストロゲンを分泌することができません。
これによって、脳と卵巣のやり取りがうまく行かなくなり、混乱が生じてしまうのです。

2-2更年期障害の症状

更年期の症状は人によっても異なりますが、大きく分けた場合には、
自律神経失調症状と精神神経症状の2つがあると言われています。

・自律神経失調症状

視床下部は自律神経のコントロールにも大きく関係しています。
自律神経は体の様々な機能を調節する役割を果たしており、
そのバランスが乱れることによって様々な不調が生じます。
特に、「ホットフラッシュ」と呼ばれるのぼせやほてり、
発汗などといった血管運動神経症状がよく知られています。
自律神経が乱れることにより、血管の収縮・拡張のコントロールができなくなることで
これらの症状が起こると言われています。

・精神症状

精神神経症状は、エストロゲンの分泌低下による影響のほか、
この年代の女性特有の心理的・環境的要因にも左右されると言われています。
頭痛、めまい、イライラ、集中力の低下、不眠などが挙げられます。

これらのほかに、自律神経の乱れやホルモンの減少によって
以下のような症状が現れることもあります。

・内分泌系

月経異常、膣の乾燥、出血など

・泌尿器系

残尿、頻尿、尿漏れなど

・皮膚系

乾燥、しわ、かゆみなど

・運動器官系

関節痛、肩こり、腰痛など

また、体を守る役割を担うエストロゲンが減少することにより、
骨粗しょう症や動脈硬化のリスクも高まると言われています。

これらの症状が単独ではなくいくつも組み合わさって起こるのが、更年期障害の特徴です。
更年期障害の症状は人によっても異なり、その人の性格や環境が大きく関係することもあります。

(3)更年期障害の治療

更年期障害の症状がひどい場合には、病院を受診して適切な治療を受けることが必要です。
更年期障害の治療には、以下のような方法があります。

3-1ホルモン補充療法(HRT)

更年期に減少するホルモンを補充する治療法です。
ホットフラッシュ(のぼせ、ほてりなど)や発汗などの血管運動神経症状には
効果が高い治療法と言われています。
そのほかにも、不眠や頻尿、膣乾燥、関節痛などの改善にも効果があると言われるほか、
閉経後の骨粗しょう症や動脈硬化の予防にも役立つことが期待されています。

HRTでは不正出血などの副作用が見られることもありますが、
薬の量を調節することによってそれを防ぐことができます。
HRTには飲み薬、塗り薬、貼り薬があり、どの方法を用いるかは人によって異なります。
持病や体質によってはこの治療法が適用できない場合もありますので、
事前に医師とよく話し合うことが大切です。

3-2薬物療法

不安やイライラといった精神症状がひどい場合には、HRTが効果を表さないこともあります。
そのため、精神症状には薬物による対症療法が行われることもあります。
不安が強い場合には抗不安薬、うつ症状がある場合には抗うつ薬、
不眠がひどい場合には睡眠薬など、それぞれの症状に合わせた薬を使って症状を軽減します。
また、精神症状にはカウンセリングも効果的であると言われます。
HRTと並行して行われることも多いです。

3-3漢方薬

HRTが行えない場合、多彩な症状を訴えている場合などは、漢方薬が試されることもあります。
副作用が少なく、体全体の調子を整えるという意味で、漢方薬にも一定の効果が期待されます。
近頃はドラッグストアなどでも手軽に漢方薬を購入することができるようになっていますが、
症状や体質に合った薬をきちんと使用するために、医師の診察を受けるようにしましょう。

(4)まとめ

それでは最後に、更年期の基礎知識をまとめておきたいと思います。

・更年期とは、女性の閉経を挟んだ10年間のことで、一般的には45~55歳頃となる
・ホルモンの減少によって現れる不定愁訴のことを更年期障害と言う
・ストレスなどにより自律神経が乱れることで、
20~30代にも更年期のような症状が現れることがある

・男性ホルモンも加齢と共に減少することが知られており、
それによって更年期障害を発症することもある

・更年期障害の症状には、のぼせやほてり、イライラや不安のほか、頻尿や皮膚の乾燥、関節痛など
様々なものがある

・更年期障害の治療には、ホルモン補充療法(HRT)、薬物療法、漢方薬などが適用される

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参考文献:

日本産婦人科学会 「更年期障害」
⇒ http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/kounenki.html
日産婦誌 第61巻 第7号 「5)更年期障害」
⇒http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6107-238.pdf#search=’%E6%9B%B4%E5%B9%B4%E6%9C%9F%E9%9A%9C%E5%AE%B3+%E8%A1%80%E7%AE%A1′

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