糖尿病とはどんな病気か 糖尿病の分類・症状・患者数

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糖尿病は、生活習慣病の中でも近年特に患者数の増加が懸念されている病気の一つ。
また、自覚症状のない“予備軍”の多さからも、その危険性が指摘されている病気です。

そんな糖尿病、名前は聞いたことがあるものの、どんな病気かよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、糖尿病の原因や症状、患者数などをまとめました。

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<目次>

糖尿病とは
 糖尿病はどんな病気?
 糖尿病とインスリン
 糖尿病の分類
糖尿病の症状
 三大合併症
 その他の合併症
糖尿病に関する統計
 死因に占める割合
 糖尿病患者数
まとめ

糖尿病とは

糖尿病はどんな病気?

糖尿病とは、血糖値が高い状態が慢性的に続く病気のことを言います。

「血糖値」とは、血液中のブドウ糖の量を示すもの。
私たちの体では、食べ物を消化したときにブドウ糖が作られます。
ブドウ糖は血液に乗って体中の細胞に運ばれ、筋肉や臓器が働くためのエネルギー源となるものです。

しかし、何らかの原因によってブドウ糖が細胞に取り込まれなくなると、血液中にブドウ糖が溢れ、血糖値が高くなってしまうのです。
さらに、筋肉や臓器はエネルギー不足の状態となり、さまざまな健康障害が現れます。
これが糖尿病です。

糖尿病とインスリン

糖尿病には、インスリンというホルモンの働きが大きく関係していると言われています。

インスリンは、膵臓(すいぞう)のβ細胞によって作られます。
食事によって血糖値が高くなると、β細胞はその情報をキャッチしていち早くインスリンの分泌を行います。
インスリンはブドウ糖を細胞内に取り込んで、活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンを貯蔵エネルギーに変換したりします。
こうして、体内の血糖値は一定量に保たれているのです。

しかし、インスリンの働きがうまく行われなくなったり、その分泌量が低下したりすると、血糖値が上昇したままになり、糖尿病になってしまうのです。

糖尿病の分類

糖尿病には、以下のように分類します。

・1型糖尿病

インスリンを作る膵臓のβ細胞が破壊されてしまうもの。
体内のインスリン量が絶対的に不足するため、外からのインスリン補給(注射)が必要となります。
子供の糖尿病は多くがこのタイプですが、大人でもある日突然発症することがあります。

・2型糖尿病

インスリンの分泌量が少なくなる、あるいは働きが弱くなることによって起こるもの。
日本人の糖尿病の95%以上はこのタイプであると言われています。
食事や運動、飲酒、喫煙、ストレスなどといった生活習慣が大きく関係していると言われています。

⇒生活習慣病とは何か 病気の種類や患者数、原因を知ろう 詳しくはこちら

・その他の型の糖尿病

β細胞やインスリンの作用に関係する遺伝子に異常が生じるもの、
肝臓や膵臓などの疾患によるもの、ステロイドなど薬剤によるものなどがあります。

・妊娠糖尿病

妊娠中に糖尿病の症状が現れるもの。
生まれてくる赤ちゃんに合併症が現れる危険性もあります。

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参考:
「糖尿病とは」公益社団法人日本糖尿病協会
https://www.nittokyo.or.jp/modules/beginner/index.php?content_id=3

糖尿病の症状

糖尿病になったからと言って、すぐに重大な症状が現れるわけではありません。
糖尿病の代表的な症状として、喉の渇きや多尿、エネルギー不足による慢性的な疲れ、食べているのに痩せるなどといったものがありますが、これらがあるからと言ってすぐに糖尿病だと気付くことができないケースも多いようです。

糖尿病が恐ろしいのは、放っておくとほかの病気を引き起こしやすいということです。
血糖値が高い状態が続くことで血管が脆くなって病気になったり、必要なエネルギーが届けられないことで臓器に障害が生じたりするもので、これらは糖尿病特有の合併症として知られています。
具体的には、次のような合併症の危険性が指摘されています。

三大合併症

糖尿病の人に特に生じやすい以下の3つの合併症は、「三大合併症」と呼ばれています。
いずれも体の中の細い血管に障害が生じることで起こる病気で、血糖コントロールを行わないでいると糖尿病発症から10~15年の間に現れることが多いと言われています。

・糖尿病神経障害

血管が侵されて血流が悪くなることにより、神経細胞に血液が届かなくなり、さまざまな神経障害が現れるもの。
筋力の低下や発汗異常、立ちくらみなどの症状のほか、手足のケガや火傷に気づきにくくなるといったこともあります。

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・糖尿病網膜症

目の奥にある網膜の血管に障害が生じることで、視力低下や視野狭窄が起こり、最悪の場合には失明することもあります。

・糖尿病腎症

腎臓にある糸球体の毛細血管が損なわれることで、血液をろ過して尿を作るという腎臓の機能に障害が生じます。
食事制限が必要になるほか、機械によって尿を作る人工透析を受けなければならなくなることもあります。

その他の病気との関連性

糖尿病は、そのほかにもさまざまな病気の要因になると言われています。
特に、高血糖の状態が続くことで太い血管で動脈硬化が起こり、以下のような病気の危険性が高まります。

・脳卒中

脳の血管で動脈硬化が起こることによって、脳梗塞や脳出血の危険性が高まります。

⇒脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)とは その患者数 詳しくはこちら

・虚血性心疾患

心臓の血管で動脈硬化が起これば、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患の発症リスクが高くなります。
心筋梗塞が突然死を引き起こすこともあり、特に注意が必要です。

⇒心臓病(虚血性心疾患)とは 狭心症と心筋梗塞、その症状・患者数 詳しくはこちら

・下肢閉塞性動脈硬化症

足の血管で動脈硬化が起こると、血液の流れが悪くなって歩行が難しくなり、ひどい場合には潰瘍や壊疽が生じて足を切断しなければならなくなることもあります。

これらのほかにも、感染症や歯周病、うつ病などにも糖尿病が関係していると言われることがあります。
さらに元々高血圧症や脂質異常症の方が糖尿病になると、それらを悪化させるとされており、予防や治療に努めていくことが求められます。

参考:
「糖尿病の合併症」スマート・ライフ・プロジェクト
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/disease/complications/

糖尿病に関する統計

 死因に占める割合

厚生労働省の「人口動態統計」によると、2017年に糖尿病で亡くなった方は1万3969人でした。
死亡総数(134万397人)に対する割合は1%ほどです。

日本人の死因第一位の悪性新生物(がん)による死亡数は37万3334人、第二位の心臓病は20万4837人ですから、それらに比べれば糖尿病による死亡数は少なく感じられるかもしれません。
しかし糖尿病が直接の死因とならなくても、死因の上位を占める心筋梗塞や脳梗塞の要因となることから、注意が必要な疾患と言えます。

糖尿病患者数

厚生労働省の患者調査(2017)によると、糖尿病の患者数はおよそ328万9000人となっています。
このうち、男性が約184万8000人、女性が144万2000人です。

患者数の推移は次のようになっています。
約228万4000人(2002年)
約246万9000人(2005年)
約237万1000人(2008年)
約270万人(2011年)
約316万6000人(2014年)
このように見ると、糖尿病の患者数は近年特に増加傾向にあることがわかります。

さらに注意すべきなのは、糖尿病は痛みなどの自覚症状がないため、健康診断等で「血糖値が高い」と言われたことがあっても、病院を受診したことがないという人も多いということです。
このような状態を、「糖尿病予備軍」と呼んでいます。
2017年に行われた「国民健康・栄養調査」では、「糖尿病が強く疑われる人」の割合は男性18.1%、女性10.5%だということです。

健康診断等で高血糖と言われた場合には自覚を持って生活習慣病の改善等に努めること、また必要に応じて医療機関を受診し、きちんと治療を受けることが求められます。

⇒生活習慣病とは何か 病気の種類や患者数、原因を知ろう 詳しくはこちら

参考:
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html

まとめ

それでは最後に、糖尿病の基礎知識をまとめておきます。

・糖尿病とは、インスリンの分泌減少あるいは機能低下によって血液中のブドウ糖が
多くなった状態のこと

・糖尿病には、小児に多い1型、生活習慣が関係する2型などの分類がある
・糖尿病自体の症状は少ないものの、合併症に注意が必要である
・神経障害、網膜症、腎症の3つは三大合併症として危険視されている
・そのほか糖尿病によって、脳卒中や虚血性心疾患などのリスクも高まると言われている
・糖尿病の患者数は増加傾向にあるほか、治療を受けていない人も多いことから注意が促されている

参考文献:

参考文献:
公益社団法人日本糖尿病協会 https://www.nittokyo.or.jp/
厚生労働省e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html
「国民健康・栄養調査」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html

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