高血圧は危険なサイレントキラー!? 高血圧を予防するために知っておきたい3つのコト

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日本人に多いと言われる、高血圧。
塩分の多い食事やストレスなど、何気ない生活習慣の中に、
その原因は隠れています。

最近は家庭用の血圧測定器も普及し、
こまめに血圧をチェックする方も増えてきました。
自分の血圧を知ることは、健康のために大切です。

では、そもそも高血圧とはどのような状態で、
どのような危険があるのでしょうか。
また、現在どのくらいの人が高血圧に悩まされているのでしょうか。
ここではまず、高血圧の基礎知識についてまとめます。

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目次

高血圧とは
  血圧とは
  高血圧の診断基準
  高血圧の原因
高血圧の症状、病気との関係
高血圧に関する統計
  死因に占める割合
  高血圧の患者数
まとめ
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2019年11月22日更新

ハイパー 1 

高血圧とは

 血圧とは

高血圧、すなわち「血圧が高い」とは、どのような状態なのでしょうか?

血圧とは、血液が流れるときに血管にかかる圧力のこと。
単位はmmHg(ミリメートル水銀柱)で表わします。

血圧を測定するときには、次の2つの値を判断します。

収縮期血圧(最高血圧)…心臓が収縮して血液を送り出し、血管にもっとも強い圧力がかかるとき
拡張期血圧(最低血圧)…収縮した心臓が拡張し、血管にかかる圧力がもっとも低くなるとき

このどちらか一方、あるいは両方が高い状態を「高血圧」と言います。

高血圧には、次の2つが関係しているとされています。

・心拍出量(心臓から送り出される血液の量)

心臓が1分間に送り出す血液の量のことで、これが多くなれば血管にかかる圧力は高くなります。
塩分の過剰摂取や腎臓の機能低下により体内のナトリウム濃度が高くなると、
体液濃度を一定にするために水分量が増加し、血液量も増加すると考えられています。

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・末梢血管の抵抗

体内の細い血管を血液が通りにくくなることにより、
血液を通すために強い圧力がかかるようになります。
動脈硬化によって血管の内腔が狭くなる、血液の粘性が高くなることなどが原因となります。

高血圧の診断基準

血圧測定では、実際にどのくらいの数値だと「高血圧」ということになるのでしょうか。

世界共通の基準として、収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上を高血圧と診断します。
また日本では、日本高血圧学会によって以下のように血圧値の分類が設けられています。

成人における血圧値の分類(日本高血圧学会)

分類                収縮期血圧               拡張期血圧

 正常域血圧  至適血圧  <120          かつ          <80
   正常血圧  120~129       かつ/または       80~84
   正常高値血圧  130~139       かつ/または       85~89
 高血圧  Ⅰ度高血圧  140~149       かつ/または       90~99
   Ⅱ度高血圧  160~179       かつ/または       100~109
   Ⅲ度高血圧  ≧180         かつ/または       ≧110
   (孤立性)収縮期高血圧  ≧180         かつ/または       ≧110

ただし、血圧は1日のうちでも大きく変動します。
運動や食事、喫煙のほか、気温やストレスなどにも、血圧の値は影響されます。
一度測ったときに血圧が高くても、数分後に測り直すと正常値であれば、特に問題はありません。
血圧が高い状態が続く場合は、「高血圧」ということになります。

高血圧の原因

高血圧の危険因子としては、次のようなものが挙げられています。

・遺伝
・肥満
・塩分の過剰摂取
・飲酒
・喫煙
・ストレス
・運動不足 など

遺伝に関しては、確かに高血圧になりやすい家系があると言われますが、
本当に遺伝によるものなのか、塩分の多い食事など、よく似た生活習慣によるものなのかは、
はっきりとしていません。

また、遺伝は100%ではありません。
家族や親戚に高血圧の人が多いという場合でも、生活習慣を見直すことによって、
高血圧を防ぐこともできます。
反対に、家族に高血圧の人が少なくても、
生活習慣によっては自分だけ高血圧になってしまう可能性もあります。
まずは日々の生活を見直すことによって、高血圧を防ぐ努力が大切なのです。

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高血圧の症状、病気との関係

高血圧は、それ自体に何らかの症状があるわけではありません。
健康診断等で「血圧が高い」と指摘されても、
痛みなどの症状がないため受診しない人も少なくないようです。

しかし、高血圧は「サイレントキラー」(静かなる殺人者)とも呼ばれる
恐ろしい病気であることをご存知でしょうか?
高血圧は、放っておくと命にも関わる重大な病気を招くこともあるのです。

高血圧のときに大きな負担がかかるのが、心臓です。
心臓は常に高い圧力をかけて血液を送り出さなければならず、筋肉が肥厚して心肥大となり、
やがてはポンプ機能が低下して心不全をきたすこともあるとされています。

また、血管に常に強い圧力がかかるため、血管の内壁は傷つき脆くなります。
動脈硬化を防ぐ機能が低下し、コレステロールや脂肪の蓄積が起こりやすくなるのです。
それによって、以下のような病気の危険性が高まると指摘されています。

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・虚血性心疾患

心臓を取り囲む冠動脈が硬化し、心筋が血液不足になって起こるのが、
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患です。
胸が締め付けられるように痛む狭心症の発作は、通常は心筋梗塞の前触れとして起こりますが、
心筋梗塞の発作が突然起こり死亡してしまうケースもあります。

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・脳卒中

脳の血管で動脈硬化が起こると、脳卒中の危険性が高まります。
脳卒中には、血管が詰まって脳の細胞に酸素や栄養が届かなくなり起こる脳梗塞や
強い圧力がかかって血管が破れる脳出血などがあります。
脳卒中は日本人の死因の第4位であり、一命を取り留めても半身麻痺や言語障害などの
後遺症が残ることから危険な病気とされています。

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・腎臓病

腎臓の毛細血管で動脈硬化が起きた場合には、血液をろ過して老廃物を排出するという
腎臓の機能が不全になります。
そのため人工透析が必要になるなど、患者さんの負担は大きくなります。

高血圧の患者数

 死因に占める割合

厚生労働省による「人口動態統計(2013年)」によると、
1年間に高血圧性疾患で亡くなった人の数は7,156人でした。
死亡率(人口10万対)は5.7となっています。
日本人の死因で最も多い悪性新生物(がん)の死亡数が36万4872人、
死亡率(人口10万対)が290.3であることと比較すると、
高血圧による死亡数は少なく感じられるかもしれません。

しかし、先述のように、高血圧は日本人の死因の第2位を占める、心臓病や脳卒中を引き起こす大きな要因として知られています。
それ自体に症状はなくても、知らない間に死に至らしめることもある「サイレントキラー」なのです。

厚生労働省の「健康21」における試算では、国民の血圧が平均2mmHg下がれば、
脳卒中による死亡数はおよそ1万人、心疾患なども含めた循環器疾患全体では
およそ2万人減少すると試算しています。
高血圧の予防・改善に努めることは、非常に重要な課題です。

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高血圧の患者数

では、高血圧で治療を受けている人はどのくらいいるのでしょうか?

厚生労働省による「患者調査(2011年)」では、
高血圧性疾患の患者数は約906万7,000人でした。
これが、がん(約152万6,000人)、
糖尿病(約270万人)、
高脂血症(約188万6,000人)、
心疾患(約161万2,000人)、
脳血管疾患(約123万5,000人)など
その他の生活習慣病と比較しても、特に高い数字であることは明らかです。
また、前回2008年の患者調査では、その患者数は約796万7,000人であることから、
ここ数年で大きく増加していることも分かります。

ただし、日本人の血圧がもっとも高かったのは1960年代前半であり、
これ以降、平均血圧値は下がってきていると言われています。
高血圧性疾患の患者数の増加の背景には、治療を受ける人の増加が考えられます。

一方、課題になっているのが、高血圧患者数の増加による医療費の増加です。
2012年度の高血圧性疾患の医療費は1兆8740億円であり、
そのうち1兆4024億円が65歳以上の高齢者によるものでした。
実際、高血圧性疾患の治療費は高齢者の医療費の3割近くを占め、トップとなっています。
医療費の負担軽減には、若いうちから生活習慣に気を付けるなど、
高血圧の予防に努めていくことが求められます。

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まとめ

最後に、高血圧の基礎知識についてまとめます。

・心拍出量の増加と末梢血管の抵抗によって血管にかかる圧力が高くなる状態を「高血圧」と言う
・高血圧の診断基準は、収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上
・高血圧の原因としては、遺伝のほか、肥満や塩分の過剰摂取、飲酒、喫煙などが挙げられている
・高血圧は心臓や血管に負担をかけ、虚血性心疾患や脳卒中、腎臓病を引き起こすことから
「サイレントキラー」と呼ばれる

・高血圧性疾患の患者数は約907万人と多く、医療費の負担も大きいことから、
予防の必要性が叫ばれている

参考文献:

厚生労働省 「生活習慣病を知ろう!」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/index.html
厚生労働省 「平成25年(2013)人口動態統計(確定数)の概況」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei13/
厚生労働省 「患者調査」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html
特定非営利活動法人 日本高血圧学会
⇒ http://www.jpnsh.jp/medical_ind.html
一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 「高血圧」
⇒ http://www.seikatsusyukanbyo.com/guide/03.php

 

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