高血圧は危険なサイレントキラー 原因や予防方法を知ろう

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高血圧は日本人に多いと言われる病気の一つです。
塩分の多い食事やストレスなど、何気ない生活習慣の中にその原因は隠れています。

最近では家庭用の血圧測定器も普及し、こまめに血圧をチェックしている方も多いのではないでしょうか。
自分の血圧を知ることは、健康のために大切なことです。

では、そもそも高血圧とはどのような状態を言い、どのような危険があるのでしょうか。
また、高血圧の人は現在どのくらいいるのでしょうか。
ここではまず、高血圧の基礎知識を見ていきます。

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<目次>

高血圧とは
 血圧とは
 高血圧の診断基準
 高血圧の原因
高血圧の症状、病気との関係
高血圧に関する統計
 死因に占める割合
 高血圧の患者数
まとめ

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高血圧とは

 血圧とは

高血圧、すなわち「血圧が高い」とは、どのような状態なのでしょうか?

血圧とは、血液が流れるときに血管にかかる圧力のことです。
単位はmmHg(ミリメートル水銀柱)で表わします。

血圧を測定するときには、次の2つの値を判断します。

収縮期血圧(最高血圧)…心臓が収縮して血液を送り出し、血管にもっとも強い圧力がかかるとき
拡張期血圧(最低血圧)…収縮した心臓が拡張し、血管にかかる圧力がもっとも低くなるとき

このどちらか一方、あるいは両方が高い状態を「高血圧」と言います。

高血圧には、次の2つが関係しているとされています。

・心拍出量(心臓から送り出される血液の量)

心臓が1分間に送り出す血液の量のことで、これが多くなれば血管にかかる圧力は高くなります。
塩分の過剰摂取や腎臓の機能低下により体内のナトリウム濃度が高くなると、体液濃度を一定にするために水分量が増加し、血液量も増加すると考えられています。

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・末梢血管の抵抗

体内の細い血管を血液が通りにくくなることにより、血液を通すために強い圧力がかかるようになります。
動脈硬化によって血管の内腔が狭くなる、血液の粘性が高くなることなどが原因となります。

高血圧の診断基準

血圧測定では、実際にどのくらいの数値だと「高血圧」ということになるのでしょうか。

世界共通の基準として、収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上を高血圧と診断します。
また日本では、日本高血圧学会によって以下のように血圧値の分類が設けられています。

成人における血圧値の分類(日本高血圧学会)

分類

収縮期血圧                拡張期血圧

正常域血圧

至適血圧

<120           かつ       <80

正常血圧

120~129       かつ/または     80~84

正常高値血圧

130~139       かつ/または     85~89

高血圧

Ⅰ度高血圧

140~149       かつ/または     90~99

Ⅱ度高血圧

160~179       かつ/または     100~109

Ⅲ度高血圧

≧180         かつ/または     ≧110

(孤立性)
収縮期高血圧

≧140           かつ        <90

これは診察室で測った血圧であり、自宅で測る家庭血圧の場合は基準値が5mmHg低くなります。

ただし、血圧は1日のうちでも大きく変動します。
運動や食事、喫煙のほか、気温やストレスなどにも、血圧の値は影響されます。
一度測ったときに血圧が高くても、数分後に測り直すと正常値であれば、特に問題はありません。
血圧が高い状態が続く場合は、「高血圧」ということになります。

高血圧の原因

高血圧の危険因子としては、次のようなものが挙げられています。

・遺伝
・肥満
・塩分の過剰摂取
・飲酒
・喫煙
・ストレス
・運動不足 など

遺伝に関しては、確かに高血圧になりやすい家系があると言われますが、本当に遺伝によるものなのか、塩分の多い食事など、よく似た生活習慣によるものなのかは、はっきりとしていません。

また、遺伝は100%ではありません。
家族や親戚に高血圧の人が多いという場合でも、生活習慣を見直すことによって、高血圧を防ぐこともできます。
反対に、家族に高血圧の人が少なくても、生活習慣によっては自分だけ高血圧になってしまう可能性もあります。
まずは日々の生活を見直すことによって、高血圧を防ぐ努力が大切です。

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参考:
「高血圧の話」日本高血圧学会
https://www.jpnsh.jp/data/jsh2014/jsh2014_gen.pdf

高血圧の症状、病気との関係

高血圧は、それ自体に何らかの症状があるわけではありません。
健康診断等で「血圧が高い」と指摘されても、痛みなどの症状がないため受診しない人も少なくないようです。

しかし、高血圧は「サイレントキラー」(静かなる殺人者)とも呼ばれる恐ろしい病気であることをご存知でしょうか?
高血圧は、放っておくと命にも関わる重大な病気を招くこともあるのです。

高血圧のときに大きな負担がかかるのが、心臓です。
心臓は常に高い圧力をかけて血液を送り出さなければならず、筋肉が肥厚して心肥大となり、やがてはポンプ機能が低下して心不全をきたすこともあるとされています。

また、血管に常に強い圧力がかかるため、血管の内壁は傷つき脆くなります。
動脈硬化を防ぐ機能が低下し、コレステロールや脂肪の蓄積が起こりやすくなるのです。
それによって、以下のような病気の危険性が高まると指摘されています。

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・虚血性心疾患

心臓を取り囲む冠動脈が硬化し、心筋が血液不足になって起こるのが、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患です。
胸が締め付けられるように痛む狭心症の発作は、通常は心筋梗塞の前触れとして起こりますが、心筋梗塞の発作が突然起こり死亡してしまうケースもあります。

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・脳卒中

脳の血管で動脈硬化が起こると、脳卒中の危険性が高まります。
脳卒中には、血管が詰まって脳の細胞に酸素や栄養が届かなくなり起こる脳梗塞や、強い圧力がかかって血管が破れる脳出血などがあります。
脳卒中は日本人の死因の第3位(2017年)であり、一命を取り留めても半身麻痺や言語障害などの後遺症が残ることから危険な病気とされています。

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・腎臓病

腎臓の毛細血管で動脈硬化が起きた場合には、血液をろ過して老廃物を排出するという腎臓の機能が不全になります。
そのため人工透析が必要になるなど、患者さんの負担は大きくなります。

参考:
「[84]血圧の話」国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph84.html

高血圧の患者数

 死因に占める割合

厚生労働省による「人口動態統計(2017年)」を見ると、1年間に高血圧性疾患で亡くなった人の数は9567人でした。
そのうち、高血圧性心疾患及び心腎疾患による死亡数が5680人です。
日本人の死因第一位を占める悪性新生物(がん)の死亡数は37万3334人、二位の心臓病による死亡数は20万4837人、これと比較すると高血圧による死亡数は少なく感じられるかもしれません。

ただし高血圧が直接的な死因にならなくても、心臓病や脳卒中を引き起こす大きな要因となります。
高血圧を予防することで、死亡数の減少にもつながると考えられています。

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高血圧の患者数

では、高血圧で治療を受けている人はどのくらいいるのでしょうか?

厚生労働省による「患者調査(2017年)」では、高血圧性疾患の患者数は約993万7000人でした。
これは、がん(約178万2000人)、糖尿病(約328万9000人)、心疾患(約173万2000人)、脳血管疾患(約111万5000人)といったその他の生活習慣病と比較しても、特に高い数字であることが明らかです。

また、患者数の推移を見ると次のようになっています。

約698万5000人(2002年)
約780万9000人(2005年)
約796万7000人(2008年)
約906万7000人(2011年)
約1010万8000人(2014年)
これを見ると、前回の調査からは微減しているものの、全体的に増加傾向にあることがわかります。

ただし国民の平均血圧値自体は減少傾向にあると言われており、積極的に治療を受けている人が増加していると見ることもできます。
しかしながら高血圧患者数の増加による医療費の増大は国の課題でもあるため、若い頃から予防や改善に努めることが非常に重要です。

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参考:
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者数調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

まとめ

それでは最後に、高血圧についてまとめます。

・心拍出量の増加と末梢血管の抵抗によって血管にかかる圧力が高くなる状態を「高血圧」と言う
・高血圧の診断基準は、収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg以上
・高血圧の原因としては、遺伝のほか、肥満や塩分の過剰摂取、飲酒、喫煙などが挙げられている
・高血圧は心臓や血管に負担をかけ、虚血性心疾患や脳卒中、腎臓病を引き起こすことから「サイレントキラー」と呼ばれる
・高血圧性疾患の患者数は約994万人と多く、医療費の負担も大きいことから、予防の必要性が叫ばれている

参考文献:

 厚生労働省 e-ヘルスネット http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/index.html
特定非営利活動法人 日本高血圧学会 https://www.jpnsh.jp/
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html

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