心臓病(虚血性心疾患)とは 狭心症と心筋梗塞、その症状・患者数

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心臓病が生命に関わる病気であることは、よく知られています。
その中でも、食事や運動、喫煙などといった生活習慣が関係しているものに、「虚血性心疾患」があります。

「自分は心臓に異常がないから問題ない」と思っている方も多いかもしれませんが、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患は、今の時代誰もがかかりうる病気と言っても過言ではありません。
自覚症状がないままでいると、突然命を落とすことにもなりかねず、予防に努めることが重要な課題となっています。

ここでは、心臓病の中でも特に虚血性心疾患について、その症状や患者数などを詳しく見ていきます。

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<目次>

心臓病(虚血性心疾患)とは
 心筋梗塞
 狭心症
心臓病(虚血性心疾患)に関する統計
 死因に占める割合
 虚血性心疾患患者数
まとめ

心臓病(虚血性心疾患)とは

心臓の疾患を総称して「心臓病」と言います。
先天性のもののほか、脈が乱れを起こす不整脈や心房細動、心筋や弁膜の病気、精神的な原因によって起こる心臓神経症など、さまざまなものがあります。

これら心臓病の中でも、生活習慣病に含まれるのは「虚血性心疾患」と呼ばれるものです。
虚血性心疾患は、動脈硬化などによって心臓(心筋)に十分な血液が送れなくなることにより、細胞に障害が生じる病気を言います。

冠動脈硬化の危険因子としては、
・高血圧
・脂質異常
・喫煙
・高血糖
などが挙げられており、いずれも生活習慣との関わりが指摘されています。

虚血性心疾患には、狭心症と心筋梗塞の2つがあります。

狭心症

冠動脈が狭くなって心筋に一時的に血液が行かなくなることにより、酸欠状態になって発作が起こるもの。
締め付けられるような強い胸痛が生じ、「ハアハア」「ゼイゼイ」といった息切れを実感することもあります。
発作の時間は通常2~3分であり、長くても15分程度です。
安静にし、冠動脈拡張作用を持つニトログリセリンなどを舌下服用することによって通常は症状が治まります。

狭心症には、次の2つのタイプがあります。

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・労作性狭心症

走る、階段を上る、極度の興奮など、労作時に起こるもの。
動脈硬化などによって血管が狭くなっていると、運動をしたときにそれに見合う酸素が十分に送られないため発作が起こりやすくなります。
発作の時間は長くても5分程度です。

・安静時狭心症

労作とは関係なく、安静時や睡眠時であっても症状が生じるもの。
冠攣縮と言って、冠動脈が痙攣を起こして収縮することによって、動脈硬化のときと同様に血管が狭くなって発作が起こります。
明け方に発症することが多いと言われており、労作性狭心症に比べて症状が強く長くなることがあります。

心筋梗塞

一方、冠動脈が完全に詰まり、心筋に血液が送られなくなることによって、その部分が壊死してしまうのが「心筋梗塞」です。

心筋梗塞では、狭心症よりもはるかに強い胸の痛みが生じるほか、冷や汗や顔面蒼白、吐き気などの症状が現れることもあります。
発作の時間は30分程度、時には数時間に及ぶこともあります。

心筋梗塞を発症すると、血液を送り出すという心臓のポンプ機能が低下してしまい、
命の危険が生じます。
狭心症は心筋梗塞の前触れとして起こるものですが、狭心症の症状がなく、一瞬にして血管が詰まり突然死してしまうこともあると言われています。
心筋梗塞の発作では、周囲の人がすぐに救急車を呼ぶなど、医療機関での治療が重要です。

このような急性心筋梗塞に対して、発症してから30日以上を経過し、症状が安定したものを「陳旧性心筋梗塞」と言います。
この状態では、心筋の保護と動脈硬化の進行を抑えることによる再発予防が必要になります。
また、症状がなくても、心電図検査などによって心筋梗塞が見つかるものを「無痛性心筋梗塞」と言います。
これは高齢者などに多いと言われており、突然死に至ることもあることから、注意が促されています。

⇒心臓病(虚血性心疾患)の原因と予防法 詳しくはこちら

参考:
「虚血性心疾患とは」公益財団法人日本心臓財団
https://www.jhf.or.jp/check/opinion/category/c4/

心臓病(虚血性心疾患)に関する統計

 死因に占める割合

2017年の厚生労働省による人口動態統計によると、心臓病(心疾患)は、がんに次いで日本人の死因第二位となっています

心臓病(高血圧性を除く)による死亡数は20万4837人で、全体の死亡数(134万397人)のおよそ15.2%です。
心臓病で亡くなった人のうち、虚血性心疾患が原因の人は7万4人ほどです。
その半数ほど、およそ3万5000人が急性心筋梗塞によるものとなっています。

狭心症発作などの前触れがなく突然心筋梗塞を発症し、死に至るケースが多いことから、検査等による早期発見と、発作時の適切な対応が課題となっています。

⇒心臓病(虚血性心疾患)の原因と予防法 詳しくはこちら

虚血性心疾患患者数

続いては、厚生労働省の患者調査から、虚血性心疾患の患者数を見てみましょう。

2017年の調査では、心臓病(高血圧性を除く)の患者数はおよそ173万2000人でした。
その中で虚血性心疾患の患者数は半分ほどの約72万人です。

虚血性心疾患の患者数の推移は次のようになります。
約91万1000人(2002年)
約86万3000人(2005年)
約80万8000人(2008年)
約75万6000人(2011年)
約77万9000人(2014年)

虚血性心疾患の患者数は全体的には減少傾向にありますが、要因となる高血圧症、高脂血症、糖尿病の患者数は増加傾向にあり、以前病気のリスクは高いものであることがわかります。

⇒高血圧を予防するために知っておきたいコト 詳しくはこちら
⇒ 脂質異常症について知っておくべきコト 詳しくはこちら
⇒糖尿病って何? 知っておきたいコト 詳しくはこちら

参考:
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html

まとめ

それでは最後に、心臓病(虚血性心疾患)についてまとめておきます。

・心臓病の中でも、動脈硬化によって心筋に血液が行かなくなり、障害が生じるものを虚血性心疾患と言う
・狭心症は、一時的に血液が不足することによって起こる発作で、数分程度で治まる
・心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まって心筋の組織が壊死するもので、最悪の場合死に至ることもある
・心臓病は日本人の死因第二位を占めている
・心臓病患者数約173万人のうち、約72万人の虚血性心疾患患者が見込まれている(2017年

参考文献:

厚生労働省 e-ヘルスネット http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
「虚血性心疾患とは」公益財団法人日本心臓財団
http://www.jhf.or.jp/q&adb/category/c4/
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/index.html
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者調査」厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html

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