心臓病(虚血性心疾患)とは(心筋梗塞・狭心症) 3つの基礎知識

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心臓病が生命に関わる病気であるということは、よく知られています。
その中でも、食事や運動、喫煙などといった生活習慣が関係しているものに、「虚血性心疾患」があります。

「自分は特に心臓に異常がないから問題ない」と
思っている方も多いかもしれませんが、
狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患は今の時代、
誰もがかかりうる病気と言っても過言ではありません。
自覚症状がないままでいると、
突然命を落とすことにもなりかねず、
予防に努めることが重要な課題となっています。

ここでは、そんな虚血性心疾患について、その症状や患者数、治療法などを詳しくみていきます。

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目次

心臓病(虚血性心疾患)とは
  心筋梗塞
  狭心症
心臓病(虚血性心疾患)に関する統計
  死因に占める割合
  虚血性心疾患患者数
心臓病(虚血性心疾患)の治療
  内科的治療
  外科的治療
まとめ
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2019年11月22日更新

ハイパー 1 

心臓病(虚血性心疾患)とは

心臓の疾患を総称して「心臓病」と言います。
先天性のもののほか、脈が乱れを起こす不整脈や心房細動、心筋や弁膜の病気、
精神的な原因によって起こる心臓神経症など、さまざまなものがあります。

これら心臓病の中でも、生活習慣病に含まれるのは「虚血性心疾患」と呼ばれるものです。
虚血性心疾患は、動脈硬化などによって心臓(心筋)に十分な血液が送れなくなることにより、
細胞に障害が生じる病気を言います。

冠動脈硬化の危険因子としては、
・高血圧
・脂質異常
・喫煙
・高血糖
の4つが挙げられており、いずれも生活習慣との関わりが指摘されています。

虚血性心疾患には、狭心症と心筋梗塞の2つがあります。

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狭心症

冠動脈が狭くなって心筋に一時的に血液が行かなくなることにより、
酸欠状態になって発作が起こるもの。
締め付けられるような強い胸痛が生じ、「ハアハア」「ゼイゼイ」といった
息切れを実感することもあります。
発作の時間は通常2~3分であり、長くても15分程度です。
安静にし、冠動脈拡張作用を持つニトログリセリンなどを舌下服用することによって
通常は症状が治まります。

狭心症には、次の2つのタイプがあります。

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・労作性狭心症

走る、階段を上る、極度の興奮など、労作時に起こるもの。
動脈硬化などによって血管が狭くなっていると、
運動をしたときにそれに見合う酸素が十分に送られないため発作が起こりやすくなります。
発作の時間は長くても5分程度です。

・安静時狭心症

労作とは関係なく、安静時や睡眠時であっても症状が生じるもの。
冠攣縮と言って、冠動脈が痙攣を起こして収縮することによって、
動脈硬化のときと同様に血管が狭くなって発作が起こります。
明け方に発症することが多いと言われており、
労作性狭心症に比べて症状が強く長くなることがあります。

心筋梗塞

一方、冠動脈が完全に詰まり、心筋に血液が送られなくなることによって、
その部分が壊死してしまうのが「心筋梗塞」です。

心筋梗塞では、狭心症よりもはるかに強い胸の痛みが生じるほか、冷や汗や顔面蒼白、
吐き気などの症状が現れることもあります。
発作の時間は30分程度、時には数時間に及ぶこともあります。

心筋梗塞を発症すると、血液を送り出すという心臓のポンプ機能が低下してしまい、
命の危険が生じます。
狭心症は心筋梗塞の前触れとして起こるものですが、狭心症の症状がなく、
一瞬にして血管が詰まり突然死してしまうこともあると言われています。
心筋梗塞の発作では、周囲の人がすぐに救急車を呼ぶなど、医療機関での治療が重要です。

このような急性心筋梗塞に対して、発症してから30日以上を経過し、
症状が安定したものを「陳旧性心筋梗塞」と言います。
この状態では、心筋の保護と動脈硬化の進行を抑えることによる再発予防が必要になります。
また、症状がなくても、心電図検査などによって心筋梗塞が見つかるものを
「無痛性心筋梗塞」と言います。
これは高齢者などに多いと言われており、突然死に至ることもあることから、
注意が促されています。

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心臓病(虚血性心疾患)に関する統計

 死因に占める割合

心臓病(心疾患)は、がんに次いで日本人の死因第2位です。(厚生労働省「人口動態統計」2013)

心臓病による死亡数は19万6,723人で、全体の死亡数(126万8,436人)のおよそ15.5%。
死因第1位のがんの死亡数は37万5867人であり、その半分程度です。
ただし、がんは全身に発生する病気であることを考慮すれば、一つの臓器に生じる病気としては、
その数が多いことが分かります。

心臓病で亡くなった人のうち、虚血性心疾患が原因の人は7万5,000人ほどです。
半数のおよそ4万人が急性心筋梗塞によるものと言われています。

先にも述べたように、狭心症発作などの前触れがなく突然心筋梗塞を発症し、
死に至るケースが多いとされています。
心臓病(虚血性心疾患)による死亡数の減少には、検査等による早期発見と、
発作時の適切な対応が課題となっています。

⇒心臓病(虚血性心疾患)、4つの原因と3つの予防法 詳しくはこちら

虚血性心疾患患者数

続いて、厚生労働省の患者調査から、虚血性心疾患の患者数をみてみます。

2011年の同調査では、心臓病の患者数はおよそ161万2,000人でした。
その中で虚血性心疾患の患者数は半分ほどの約75万6,000人。
その内訳は狭心症が約55万8,000人、心筋梗塞が約15万1,000人などとなっています。

虚血性心疾患の患者数の推移を見てみると、
[1996年]約119万人、
[1999年]約106万7,000人、
[2002年]約91万1,000人、
[2005年]約86万3,000人、
[2008年]約80万8,000人と、
減少傾向にあります。
ただし、陳旧性心筋梗塞の患者数は増加傾向にあり、注意が必要です。

また、虚血性心疾患の要因となる高血圧症、高脂血症、糖尿病の患者数は増加傾向にあるため、
依然として病気のリスクは高いものであることがわかります。

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心臓病(虚血性心疾患)の治療

これまでみてきたように、心臓病(虚血性心疾患)は命にも関わる重大な病気です。
では、発作時にはどのような治療が行われるのでしょうか。
心臓病(虚血性心疾患)の治療法は大きく内科的治療と外科的治療の2つに分けられます。

内科的治療

心臓病(虚血性心疾患)の内科的治療には、以下のようなものがあります。

・血栓溶解療法

カテーテルを使って、血栓が詰まっている部分に直接薬を送りこんで溶かす方法

・風船療法

カテーテルの先端に風船を付けて冠動脈の狭窄部分に送り込み、風船を膨らませて内腔を広げる方法

・ステント法

ステントと呼ばれる筒状の網を血管内に留置する方法

外科的治療

カテーテルを入れにくい部分が詰まっている、
血管の複数個所で狭窄が起こっているなどの場合には、外科手術が行われることがあります。
これは「バイパス手術」と呼ばれるもので、太ももの静脈など別の血管を使って、
詰まった部分の迂回路を作る方法です。

これらの治療と合わせて、心臓病(虚血性心疾患)の発作の再発を防ぐためには、
運動のしすぎや食べ過ぎ、過度の興奮などによる心臓への負担を少なくすること、
生活習慣に気を付けて動脈硬化の進行を抑えることなどが求められます。

まとめ

最後に、心臓病(虚血性心疾患)の基礎知識についてまとめます。

・心臓病の中でも、動脈硬化によって心筋に血液が行かなくなり、
障害が生じるものを虚血性心疾患と言う

・虚血性心疾患には、狭心症と心筋梗塞の2つがある
・狭心症は、一時的に血液が不足することによって起こる発作で、数分程度で治まる
・心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まって心筋の組織が壊死するもので、
最悪の場合死に至ることもある

・心臓病は日本人の死因第二位を占めており、虚血性心疾患による死亡数は約7万5000人(2013年)
・心臓病患者数の半数に近い約75万6000人の虚血性心疾患患者が見込まれている(2011年)
・心臓病(虚血性心疾患)の治療法には、内側から血管を広げるものと、
詰まった血管のバイパスを作るものとがある

参考文献:

厚生労働省 「生活習慣病を知ろう!」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/index.html
厚生労働省 e-ヘルスネット
⇒ http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
公益財団法人 日本心臓財団 「虚血性心疾患とは」
⇒ http://www.jhf.or.jp/q&adb/category/c4/
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
⇒ http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/index.html
厚生労働省 「平成25年(2013)人口動態統計(確定数)の概況」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei13/
厚生労働省 「患者調査」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

 

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