脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)とは その患者数

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脳卒中とは、脳の血管に関係する病気を言います。
テレビなどで耳にする機会も増え、自分も発症しないか心配という方も多いかもしれません。

では、そもそも脳卒中とはどのような病気で、どのようにして起こるのでしょうか。

ここでは、脳卒中という病気の特徴や患者数などについて見ていきます。

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<目次>

脳卒中とは
 脳梗塞
 脳出血
 くも膜下出血
 一過性脳虚血発作
脳卒中に関する統計
 死因に占める割合
 脳卒中患者数
まとめ

脳卒中とは

脳卒中(脳血管疾患)とは、脳の血管が詰まったり、破れたりすることによって神経症状が現れる疾患の総称です。

「脳卒中」という言葉には、「卒然、邪風に中って倒れる」という意味があります。
その通り、突如意識を失って倒れる、半身が動かなくなる、言葉が出なくなるなどといったものが脳卒中の代表的なの代表的な症状とされています。
しかし突然重大な症状が起こるのは脳卒中全体から見れば一部であり、多くは予兆や初期症状が見られることから、早い段階で対処することが求められています。

脳卒中は、その起こり方によって以下のように分類されます。

脳梗塞

脳の血管が詰まることにより、脳細胞が酸欠状態になって壊死、またはそれに近い状態になってしまうもので、次のようなタイプに分けられます。

・脳血栓症

ラクナ梗塞

脳の細い血管が損傷を受けて狭くなり、詰まってしまうもの。
日本人には比較的多いタイプであると言われています。
症状は比較的軽いものの、繰り返すとパーキンソン症候群などを起こすことがあります。
高血圧が主な要因として挙げられます。

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アテローム血栓性梗塞

脳の太い血管が動脈硬化(アテローム硬化)を起こして狭くなり、血栓が詰まってしまうもの。
欧米人に多いタイプと言われていますが、近年では日本人でも発症する人が増えています。
半身麻痺や感覚障害のほか、失語や失認など重篤な症状が現れることもあります。
高血圧や高脂血症、糖尿病など生活習慣病に起因するところが大きいと言われています。

・心原性脳塞栓症

心臓でできた血栓が運ばれ、脳の血管を詰まらせるもの。
原因となる心臓の病気としては、心房細動、リウマチ性心臓病などがあります。
それまで正常に流れていた血管が突然詰まるため、症状は重く、その範囲が広くなることも多いです。

・一過性脳虚血発作

脳卒中のうち脳の血管が詰まるタイプで、一度詰まっても24時間以内に回復するもの。
一時的にろれつが回らなくなる、半身が動かなくなるなどの症状が現れますが、
血液が流れ始めると症状はなくなります。
ただし、これは“脳梗塞の前触れ”と言われており、数日以内に脳梗塞を起こす場合が多いことから、すぐに医療機関への受診が求められます。

脳出血

脳の細い血管が破れて出血し、それによって神経細胞が死んでしまうもの。
高血圧が続くことで血管に圧力がかかったり、加齢によって血管が脆くなったりすることが原因として考えられます。
活動中に突然頭痛やめまい、嘔吐などの症状が現れ、半身麻痺や意識障害が起こることがあります。

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くも膜下出血

脳を覆っている膜は内側から軟膜・くも膜・硬膜の3つがありますが、このうちくも膜と軟膜の間にある血管にできた動脈瘤(こぶ)が破れ、血液が脳全体を圧迫するもの。
突然激しい頭痛や嘔吐などの症状が現れ、意識を失ってしまうことが多く、
ひどい場合には生命の危険もあります。
同じ家系で発症することが多いとも言われており、
家族に発症した方がいる場合には注意が必要になります。

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参考:
「脳卒中」国立循環器病研究センター病院
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/stroke.html

脳卒中に関する統計

 死因に占める割合

脳卒中(脳血管疾患)は、1951年から1980年までの間、日本人の死因第一位を占めていました。
しかし1970年をピークに脳卒中の死亡数・死亡率は減少し始め、2017年の死因順位では、がん(37万3334人)、心疾患(20万4837人)に次ぐ第三位(10万9880人)となっています。
これは、全死亡者数(134万0397人)の約8.2%です。

脳卒中の中でも、かつては高血圧治療の困難や、栄養不良による血管の脆弱などを原因とする脳出血が死亡数の多くの割合を占めていました。
しかし現代ではこれらが改善された代わりに高脂血症や糖尿病による脳梗塞の死亡数が増えていると言われています。
脳卒中による死亡数の中では、脳梗塞によるものがおよそ60%、脳出血によるものがおよそ30%、くも膜下出血によるものがおよそ10%となっています。

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脳卒中患者数

では、脳卒中の患者数はどのくらいいるのでしょうか。

2017年の患者調査(厚生労働省)によると、脳卒中の総患者数(継続的に医療を受けている者)はおよそ111万5000人で、男性がおよそ55万6000人、女性がおよそ55万8000万人となっています。

また、患者数の推移は次のようになっています。
約137万4000人(2002年)
約136万5000人(2005年)
約133万9000人(2008年)
約123万5,000人(2011年)
約117万9000人(2014年)

このように見ると、脳卒中の患者数自体は減少傾向にあることがわかります。
しかし脳卒中の要因となる高血圧や脂質異常症、糖尿病患者数は増加傾向にあり、その危険性は依然高いものであると言えます。
また、脳卒中は直接死につながらなくても、重大な後遺症が生じたり、長期的なリハビリが必要であったりと、患者さんにとっての負担は大きなものであることから、注意が必要な疾患であると言えるでしょう。

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参考:
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者数調査」厚生労働省 
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

まとめ

それでは最後に、脳卒中についてまとめておきます。

・脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりすることにより意識障害や半身麻痺、言語障害などの症状が現れる病気の総称
・脳卒中には、血管が詰まる脳梗塞、細い血管が破れる脳出血、脳動脈瘤が破裂するくも膜下出血などがある
・脳卒中の死亡数・死亡率はかつて第一位だったが、現在は第三位である
・脳卒中の患者数はおよそ111万5000人で、近年は減少傾向にあるものの、その危険性は依然として高い

参考文献:

「脳卒中」国立循環器病研究センター病院
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/stroke.html
「脳卒中」e-ヘルスネット 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-069.html
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html
「患者数調査」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

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