粉ミルクの調乳方法と、ミルク作りに使える6つの水

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赤ちゃんのミルク作り。赤ちゃん02
大切な赤ちゃんのために、
どんなことに気を付けたらよいのでしょうか。

粉ミルクを調乳する際のお湯の温度は?
どんな水を使ったらよい?

粉ミルクを調乳する際の
水の種類やその使い方についてみていきます。

目次

(1)粉ミルクの調乳方法
(2)粉ミルクに適した水とその使い方
  2-1水道水
  2-2浄水器を通した水
  2-3整水器を通した水
  2-4容器入りミネラルウォーター
  2-5ウォーターサーバー
  2-6赤ちゃん用の水
(3)まとめ

(1)粉ミルクの調乳方法

日本には、粉ミルクの調乳方法に関する体系的なガイドラインがありませんでした。
しかし2007年、世界保健機構(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)によって
「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」が作成され、
日本でもこのガイドラインに沿った指導が行われるようになりました。

大きなポイントは、粉ミルクの調乳に使うお湯の温度です。
従来は、国の指導によって40~50℃のお湯が使われていましたが、
WHO/FAOのガイドラインが採用されたことにより、日本でも厚生労働省指導の下
すべての粉ミルクの調乳に70℃以上のお湯の使用が求められるようになりました。
粉ミルクの製造過程、及び保管において、完全な無菌状態は難しく、
哺乳瓶やスプーン等の器具にも菌が付着する恐れがあることから、
より安全な方法として70℃以上での調製が勧められるようになったのです。

ガイドラインによる粉ミルクの調乳方法をまとめると以下になります。

・哺乳瓶やスプーンなど、調乳に使用する道具をよく洗い、消毒しておく
・石鹸を使って手を洗い、清潔な布巾で拭く
・粉ミルクを溶かすお湯は70℃以上のものを使う
・哺乳瓶を流水にあてるか、冷水の入った容器に入れ、体温くらいの温度にまで冷ます
・腕の内側にミルクを垂らして温度を確認する
・作ってから2時間以上経過したミルクや飲み残しのミルクは破棄する

※粉ミルクの調乳方法の詳細は、各製品の説明書に従ってください。

(2)粉ミルクに適した水とその使い方

粉ミルクを調製する際には、使う水の種類や使い方が気になる方も多いでしょう。

赤ちゃんに与える水の条件には、以下の2つがあります。
・不純物が少なく、清浄であること
・軟水であること(ミネラル含有量が少ないこと)

ミネラルは人間の体に必要な成分ですが、内臓機能が未発達な赤ちゃんが大量に摂取してしまうと、
お腹をこわしてしまう恐れがあります。
粉ミルクには、元々赤ちゃんに必要な量のミネラルが配合されているため、
ミネラルが多く含まれた水と合わせるとそのバランスが崩れてしまうこともあります。
粉ミルクを作る水はミネラルの含有量の少ない軟水のものを選ぶようにしましょう。

私たちの身の回りの水は、粉ミルクの調乳に適しているのでしょうか。
また、水をどのように使ったらよいのでしょうか。

2-1水道水

日本の水道水は、水道法に基づいて水質基準が厳しく定められており、
水質が非常によいことで知られています。
また、日本の水道水はほとんどが軟水です。
ですから、粉ミルクの調乳に水道水を使ってはいけないということはありません。

しかし、水質をよくするために使われる塩素が、水の味わいや香りを損ねることがあるほか、
赤ちゃんに負担をかけるのではないかと心配される方も多いと思います。
また、貯水槽を使用している集合住宅などでは、
水質を維持することが難しいという問題もあります。

粉ミルクの調乳に水道水を使う場合には、
一度しっかりと沸騰させてカルキ抜きや除菌をするとよいと言われています。
また、以下のように浄水器や整水器を使う方法もあります。

2-2浄水器を通した水

浄水器は、水道水から塩素や不純物を除去あるいは減少させるための機器です。
赤ちゃんに清浄な水を与えたいという思いから、
妊娠をきっかけに導入される方も多くなっています。

浄水器と一口に言っても、除去できる物質の種類や量は製品によって異なります。
浄水器を選ぶときにはこれらの点を確認するようにしましょう。

浄水器を通した水で粉ミルクの調乳を行う場合も、一度沸騰させておくと安心です。

2-3整水器を通した水

整水器とは、「電解水素水整水器」や「アルカリイオン整水器」などと呼ばれる、
家庭用電解水生成器です。
最近では、毎日の健康のために整水器を使って電解水素水を飲用する方も増えてきました。

整水器では、電解水素水・酸性水・浄水の3種類の水を生成することができます。
粉ミルクの調乳には、浄水を使用するようにしましょう。

2-4容器入りミネラルウォーター

飲用や調理用に容器入りのミネラルウォーターを使われる方も多いですが、
粉ミルクの調乳にはどうなのでしょうか?

先にも述べたように、粉ミルクの調乳には、
ミネラルがあまり多く含まれていない軟水のものを選ぶ必要があります。
国産のミネラルウォーターは多くが軟水ですが、
輸入物のミネラルウォーターの中には硬度の高いものもありますので注意が必要です。

また、日本のミネラルウォーターはほとんどが製造過程で加熱殺菌されており、
粉ミルクの調乳に使う際に煮沸が必要ない場合もあります。
詳しくは各メーカーの指示に従ってください。

2-5ウォーターサーバー

こだわりの水を自宅まで宅配してもらうことができる点や、
常に冷水と温水の2種類を楽しむことができる点から人気を集めているウォーターサーバー。
粉ミルクの調乳にも活用されています。

ウォーターサーバーの温水は80~90℃に設定されているので、
そのまま粉ミルクを溶かすのに利用できます。
また、湯冷ましとして冷水を加えて適温に調整することも可能です。
(冷水をそのまま加えることの可否についてはメーカーにご確認ください)
ですから、赤ちゃんを待たせることなくミルクが作れるとして、
ウォーターサーバーを利用する家庭が増えているのです。

ウォーターサーバーには、主に以下の2種類の水があります。

・ミネラルウォーター

容器入りのものを使う場合同様、軟水のものを選ぶようにしましょう。

・RO水

RO膜と言われる特殊な膜を使って、
原水(水道水や地下水)に含まれるほとんどすべての物質を除去した水です。
通常ミネラルも除去されていますが、
後からミネラルを配合しているものもありますので、確認が必要です。

2-6赤ちゃん用の水

容器入りの水の中には、「赤ちゃん用の水」として販売されているものも多くなっています。
これらは、天然水や水道水を原水とし、RO膜などを使ってミネラルや不純物を除去したもので、
「純水」や「ピュアウォーター」などとも呼ばれています。
清浄で、ミネラルもほとんど含まれないことから、粉ミルクの調乳に適しているとされています。

もちろん、「赤ちゃん用の水」と一口に言っても、原水や処理方法はさまざまです。
沸騰が必要かどうかなど、調乳の際の使い方も異なりますので、前もって確認しておきましょう。

(3)まとめ

最後に、粉ミルクの調乳と水の関係についてまとめます。

・粉ミルクの調乳には、70℃以上のお湯を使うことが求められている
・水道水で粉ミルクを使う場合には、一度しっかりと沸騰させると良い
・浄水器や、整水器の浄水モードを活用する際には、浄水能力を確認すると良い
・容器入りのミネラルウォーターは、ミネラル含有量の少ない軟水のものを選ぶ
・ウォーターサーバーの温水と冷水を使うことで、より手軽にミルクが作れる
・「赤ちゃん用の水」を使う場合には、原水や処理法、使い方などを確認しておく

参考文献:

厚生労働省 「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/kanshi/070605-1.html

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