蒸留水について知ろう 蒸留水の作り方や特徴、上手な使い方

LINEで送る
Pocket

「蒸留水」とはどんな水かご存知でしょうか。
普段の生活ではあまり見かける機会はないかもしれませんが、蒸留水は清浄性の高い水としてさまざまな用途に使われています。
蒸留水はどんなふうに作られている?
どんな場面で蒸留水が使われているの?
蒸留水について詳しく見ていきます。

<目次>

蒸留水とは
蒸留水の作り方
蒸留水の用途
まとめ  

蒸留水とは

蒸留水とは、蒸留によって得られた水のことを指します。
蒸留とは液体を一度沸騰させて水蒸気にしてから、冷却して再び液体にするという方法。
これによって液体に溶解している物質を分離・濃縮させることができます。
蒸留によって水とそこに含まれる不純物とを分離し、水の純度を高めたものが「蒸留水」と呼ばれています。

蒸留水は「純水」や「精製水」の一つにも挙げられます。
どちらも不純物をできる限り除去して純度を高めた水の総称であり、その中でも蒸留によって得られたものを「蒸留水」と呼びます。
そのほか不純物を除去する方法によって、RO膜ろ過で得られた「RO水」、イオン交換で得られた「イオン交換水」などに分けられます。
蒸留水はこのような精製方法の中でももっとも古くから行われてきたものとして知られています。

蒸留水の作り方

蒸留水の作り方について、もう少し具体的に見ていきます。
水道水や地下水、海水など、私たちの身の回りの水には、目には見えなくてもさまざまな物質が溶け込んでいます。
この水を加熱すると、水は沸騰して水蒸気になります。
このとき、水に溶け込んでいる気体は気化して原水から失われ、水よりも沸点の高い物質は揮発せずに原水の中に残ります。
ですから、水蒸気を冷却して再び液体にしたものは、不純物の少ない水となります。
これが蒸留水です。

ただし水蒸気を液体にする際には、空気中の不純物が混入する恐れもあるため注意しなければなりません。
そのため、蒸留水をつくる際に使われる蒸留器は、素材や構造にさまざまな工夫が施されるようになっています。
蒸留はほかの処理方法と比べて蒸留は時間がかかる上に排水も多くなるため、現在ではややコストの高い処理方法となっています。

蒸留水の用途

不純物を除去した蒸留水は、物理や化学の実験において欠かすことができないものです。
また、薬の調合にも使用されることがあります。
海水を淡水化して飲料水にするための方法としても、蒸留は古くから用いられてきました。
RO水やイオン交換水といった水と用途はそれほど変わりませんが、半導体等電子部品の洗浄には、より純度の高い「超純水」と呼ばれる水が使用されることが多いようです。

蒸留水は、飲用することもできます。
ただし蒸留水からはミネラル成分も除去されていますので、味わいはほとんどありません。
その代わり清浄性が高く、素材の味や香りを邪魔しないことから、飲み物や料理をつくる際に活用している方も多いようです。
また、赤ちゃんのミルク用の水としても使われています。

蒸留水を利用する方法としては、容器入りのものを購入するというのが一つです。
ミネラルウォーターほど種類は多くありませんが、通販やドラッグストアなどではペットボトルに入れられた蒸留水が販売されています。
もう一つ、家庭用の蒸留水器を使うという方法もあります。
蒸留水器に水道水を汲み入れて加熱することで生じた水蒸気を、冷却して別の容器に集めるというものです。
その都度ペットボトルの水を購入する必要がないことから、たっぷりと蒸留水を使いたいという方に人気を集めています。

まとめ

それでは最後に、蒸留水についてまとめておきます。

・蒸留水とは、水を沸騰させてできた水蒸気を冷却し、再び液体にしたもの
・蒸留によって水に溶け込んでいる物質を除去することができ、純度の高い水ができる
・蒸留水は実験や薬の調合に使われているほか、飲み物や料理をつくる際にも活用できる

参考文献:

リクナビ薬剤師「水の違いに詳しくなろう!-水道水から精製水・蒸留水まで―」
https://rikunabi-yakuzaishi.jp/article/column/water/

LINEで送る
Pocket