平成の名水百選とは? 全国100か所の名水をご紹介します

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「平成の名水百選」は、平成20年に新たに選定された全国100か所の名水です。
昭和60年に「名水百選」が選定されてから20年以上が経過したことを機に、新たに選定されました。
その水質や景観の美しさによって人々から愛され、大切に守られてきた名水の数々。
北は北海道、南は沖縄県まで、全国から選ばれた「平成の名水百選」をご紹介します!

名水の名称をクリックしていただくと、詳細をご覧いただけます。

※ おいしい水と健康生活 サイトマップ

平成の名水百選とは?

<平成の名水百選 北海道地方>

大雪旭岳源水(北海道上川郡東川町) 
仁宇布の冷水と十六滝(北海道中川郡美深町)

<平成の名水百選 東北地方>

沼袋の水(青森県十和田市)
沸壷池の清水(青森県西津軽郡深浦町)
湧つぼ(青森県北津軽群中泊町)
大慈清水・青龍水(岩手県盛岡市)
中津川綱取ダム下流(岩手県盛岡市)
須川岳秘水ぶなの恵み(岩手県一関市)
獅子ケ鼻湿原“出壷” (秋田県にかほ市)
元滝伏流水(秋田県にかほ市)
立谷沢川(山形県東田川郡庄内町)
荒川(福島県福島市)
栂峰渓流水(福島県喜多方市)
右近清水(福島県相馬郡新地町)

<平成の名水百選 関東・甲信地方>

泉が森湧水及びイトヨの里泉が森公園(茨城県日立市)
神流川源流(群馬県多野郡上野村)
尾瀬の郷片品湧水群(群馬県利根郡片品村)
元荒川ムサシトミヨ生息地(埼玉県熊谷市)
武甲山伏流水(埼玉県秩父市)
妙音沢(埼玉県新座市)
毘沙門水(埼玉県秩父郡小鹿野町)
生きた水・久留里(千葉県君津市)
落合川と南沢湧水群(東京都東久留米市)
清左衛門地獄池(神奈川県南足柄市)
御岳昇仙峡(山梨県甲府市)
十日市場・夏狩湧水群(山梨県都留市)
西沢渓谷(山梨県山梨市)
金峰山・瑞牆山源流(山梨県北杜市)
まつもと城下町湧水群(長野県松本市)
観音霊水(長野県飯田市)
木曽川源流の里 水木沢(長野県木曽郡木祖村)
龍興寺清水(長野県下高井郡木島平村)

<平成の名水百選 北陸地方>

吉祥清水(新潟県村上市)
宇棚の清水(新潟県妙高市)
大出口泉水(新潟県上越市)
荒川(新潟県岩船郡関川村・村上市・胎内市)
いたち川の水辺と清水(富山県富山市)
弓の清水(富山県高岡市)
行田の沢清水(富山県滑川市)
不動滝の霊水(富山県南砺市)
藤瀬の水(石川県七尾市)
桜生水(石川県小松市)
白山美川伏流水群(石川県白山市)
遣水観音霊水(石川県能美市)
雲城水(福井県小浜市)
本願清水(福井県大野市)
熊川宿前川(福井県三方上中郡若狭町)

<平成の名水百選 東海地方>

達目洞(逆川上流)(岐阜県岐阜市)
加賀野八幡神社井戸(岐阜県大垣市)
和良川(岐阜県郡上市)
馬瀬川上流(岐阜県下呂市)
安倍川(静岡県静岡市)
阿多古川(静岡県浜松市)
源兵衛川(静岡県三島市)
湧玉池・神田川(静岡県富士宮市)
鳥川ホタルの里湧水群(愛知県岡崎市)
八曽滝(愛知県犬山市)
赤目四十八滝(三重県名張市)

<平成の名水百選 近畿地方>

堂来清水(滋賀県長浜市)
針江の生水(滋賀県高島市)
居醒の清水(滋賀県米原市)
山比古湧水(滋賀県愛知郡愛荘町)
大杉の清水(京都府舞鶴市)
真名井の清水(京都府舞鶴市)
玉川(京都府綴喜郡井手町)
松か井の水(兵庫県多可郡多可町)
かつらの千年水(兵庫県美方郡香美町)
曽爾高原湧水群(奈良県宇陀郡曽爾村)
七滝八壷(奈良県吉野郡東吉野村)
熊野川(川の古道)(和歌山県/新宮市)
那智の滝(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)
古座川(和歌山県東牟婁郡古座川町・串本町)

<平成の名水百選 中国・四国地方>

布勢の清水(鳥取県鳥取市)
宇野地蔵ダキ(鳥取県東伯郡湯梨浜町)
地蔵滝の泉(鳥取県西伯郡伯耆町)
浜山湧水群(島根県出雲市)
鷹入の滝(島根県安来市)
一本杉の湧水(島根県鹿足郡吉賀町)
夏日の極上水(岡山県新見市)
桂の滝(広島県呉市)
八王子よみがえりの水(広島県山県郡北広島町)
三明戸湧水、阿字雄の滝(大井湧水) (山口県萩市)
潮音洞、清流通り(山口県周南市)
海部川(徳島県海部郡海陽町)
楠井の泉(香川県高松市)
つづら淵(愛媛県新居浜市)
鏡川(高知県高知市)
黒尊川(高知県四万十市)

<平成の名水百選 九州地方> 

岩屋湧水(福岡県朝倉郡東峰村)
水前寺江津湖湧水群(熊本県熊本市)
金峰山湧水群(熊本県熊本市・玉名市)
南阿蘇村湧水群(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)
六嘉湧水群・浮島(熊本県上益城郡嘉島町)
下園妙見様湧水(大分県玖珠郡玖珠町)
妙見神水(宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町)
甲突池(鹿児島県鹿児島市)
唐船峡京田湧水(鹿児島県指宿市)
普現堂湧水源(鹿児島県志布志市)
ジッキョヌホー(鹿児島県大島郡知名町) 

<平成の名水百選 沖縄地方> 

荻道大城湧水群(沖縄県中頭郡北中城村) 

名水百選

平成の名水百選とは? 

平成20年6月、環境省は全国の河川や地下水、湧水の中から100か所を「平成の名水百選」として選定しました。
昭和60年に「名水百選」が選定されてから約20年。
時代と共に水環境も変化する中、人々の生活の中に溶け込んでいる美しく豊かな水の中で、かつ地域住民による積極的な保護活動が行われている100か所の名水が新たに選定されました。
「名水百選」(昭和)との重複はなく、両者を合わせると名水の数は200か所になります。
「平成の名水百選」に選ばれた名水は、地域の水瓶として利用されてきただけではなく、人々憩いの場としても重要な役割を担ってきました。
また、地域の観光名所にもなっており、遠方からも名水を求めて訪れる人々の姿が見られます。
「平成の名水百選」は、私たちが次世代へと受け継がなくてはならない貴重な財産でもあるのです。 

※なお、「平成の名水百選」は飲用に適することを保証するものではありませんので、詳しくは各自治体にお問い合わせください。 

<平成の名水百選 北海道地方> 

大雪旭岳源水(だいせつあさひだけげんすい) 

大雪山国立公園の麓に位置する東川町は、北海道では唯一上水道が整備されていない町です。
それは、大雪山の雪解け水が地下に浸透し、この地へと運ばれてくるから。
東川町の人々はこの地下水を生活用水としてはもちろん、おいしいお米や野菜の栽培や、この地ならではのさまざまな特産品の加工などに大切に活用しています。
1日の湧出量は約6,500t、地下のフィルターで長い年月をかけてろ過された水は、清浄で、ミネラルを豊富に含んでいます。
源泉から引水した「大雪旭岳源水岩」の取水場には、遠方からも多くの人が名水を求めて訪れます。
また、ペットボトル入りのミネラルウォーターとしても販売されています。 

【住所】北海道上川郡東川町
【問い合わせ先】東川町 https://town.higashikawa.hokkaido.jp/ 

仁宇布の冷水と十六滝(にうぷのれいすいとじゅうろくたき) 

「仁宇布」とは、アイヌ語で「ニウプ(森林)」もしくは「ニ・ウ・プ(木の・ある・川)」という意味。
湿原や原生保存林など豊かな自然に囲まれた仁宇布地域には、16の滝が存在し、それぞれ個性豊かな表情を見せています。
雨霧の滝、女神の滝、深緑の滝、激流の滝、高広の滝の5つの滝は車で近くまで行くことができ、清流がしぶきを上げながら流れ落ちる迫力満点の光景を楽しむことができます。
湧出量は1日約350t、水温は約6℃と真夏でもひんやりと感じられます。
水質は良好、ミネラルを適度に含んだまろやかな味わいが特徴で、この地を訪れる多くの人が名水との触れ合いを楽しんでいます。 

【住所】北海道中川郡美深町仁宇布
【問い合わせ先】美深町 http://www.town.bifuka.hokkaido.jp/ 

<平成の名水百選 東北地方> 

沼袋の水(ぬまぶくろのみず) 

明応年間から明治初期まで、神託の占場として近隣27村の崇拝信仰の霊場となっていたと言われる「沼袋の水」。
現在でもお正月には多くの参拝者が訪れ、「おさんご」を投げ入れる姿が見られます。
「おさんご」とは半紙に米と銭を入れて折りたたんだもので、それがそのまま沈めば願いが叶うとされています。
また、十和田湖で南祖坊に負けた八の太郎がこの地で矢を受け、その傷口を沼の水で手当てをしたところ、沼は血の色に染まり真っ赤になったことから「赤沼」の地名が付いたとの言い伝えも残されています。
一帯は名水公園として整備されており、近くの養魚場では湧水で育った魚を釣ることもできます。 

【住所】十和田市赤沼字沼袋
【問い合わせ先】十和田市 http://www.city.towada.lg.jp/ 

沸壷池の清水(わきつぼいけのみず) 

白山山地の一角、津軽国定公園内に点在する33の湖沼を総称して「十二湖」と呼びます。
その中でも特に透明度が高く、人気の観光スポットにもなっている「沸壺の池」。
コバルトブルーに輝く水面は、早朝には霧が立ち込め幻想的な雰囲気を漂わせます。
その源泉は「沸壺池の清水」として平成の名水百選に選定されました。
近くにある休憩所「十二湖庵」では、この名水でたてた抹茶をいただくことができます。
周辺は豊かな自然に囲まれ、初夏には新緑、秋には紅葉が美しく、セラピーロードも整備されており、多くの観光客が散策を楽しんでいます。 

【住所】青森県西津軽郡深浦町
【問い合わせ先】深浦町 http://www.fukaura.jp/ 

湧つぼ(わきつぼ) 

芦野池沼群県立自然公園内、緑豊かな木々の中に湧き出る水は「湧つぼ」と呼ばれ、人々から親しまれてきました。
1日の湧出量は約15t、こんこんと湧き出る水は大きなため池を形成し、古くからこの地の稲作になくてはならない灌漑用水として利用されています。
駐車場から湧つぼまでは遊歩道が整備されており、散策にもおすすめ。
観光客も多く訪れ、汗をかいた後の喉を湧つぼの清らかな水で潤す姿が見られます。
地域の象徴でもある豊かな恵みを後世に受け継ぐために、地元の有志によって下草刈りや歩道の整備、湧つぼの清掃活動などが積極的に行われています。 

【住所】青森県北津軽群中泊町
【問い合わせ先】中泊町 http://www.town.nakadomari.lg.jp/ 

大慈清水・青龍水(だいじしみず・せいりゅうすい) 

盛岡市鉈屋町には、水道が普及した今でも、人々の生活用水として親しまれている湧き水があります。
「大慈清水」と「青龍水」はいずれも大慈寺と祇陀寺に水源を持ち、木管を通して水を引いてきたもので、共同井戸として人々の生活を支えてきました。
江戸時代に記された「盛岡砂子」(もりおかまさご)の中にもこれらの水についての記載があり、古くから人々に珍重されてきたことが伺えます。
水槽は四段に分かれており、一段目は飲み水、二段目は米研ぎ水、三段目は洗い物、四段目は足洗いというようにルールを定めて使用されてきました。
周辺は古き良き街並みが残されており、人々は伝統を大切に守り続けています。 

【住所】岩手県盛岡市鉈屋町
【問い合わせ先】盛岡市 http://www.city.morioka.iwate.jp 

中津川綱取ダム下流(なかつがわつなとりだむかりゅう) 

盛岡市を流れる一級河川、「中津川」。
都市部を流れる河川でありながら、豊かな自然景観が残されていることで知られています。
河辺には散策路が整備されており、多くの人が通学路や通勤路などとして利用しているほか、秋には鮭の遡上、冬には白鳥の飛び交う光景に出会えることもあり、散策を楽しむ人も大勢います。
また毎年夏になると、都市部では珍しく子供たちが川遊びを楽しむ姿も見ることができます。
中津川上流部にある綱取ダムは、洪水などの水害を防ぐとともに、上水道用水の供給を目的として建設されました。
盛岡市の象徴とも言える美しい中津川を守るために、市民一丸となって保全活動に取り組んでいます。 

【住所】岩手県盛岡市
【問い合わせ先】盛岡市 http://www.city.morioka.iwate.jp 

須川岳秘水ぶなの恵み(すかわだけひすいぶなのめぐみ) 

「須川岳」として親しまれている、栗駒岳。
一帯は栗駒国定公園に指定されており、特に秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
須川岳山麓には多くの湧水があることで知られていますが、その一つ「須川岳秘水ぶなの恵み」が平成の名水百選に選定されました。
須川岳は古来湯治場として開かれてきましたが、その湯治客の荷物を担いで山を登った強力たちの喉を潤した“ひゃっこ水”として珍重されてきたそうです。
平成20年に発生した岩手・宮城内陸地震によってこの辺りは甚大な被害を受けましたが、復旧への歩みは着実に進められてきました。
多くの水汲み客が訪れる水汲み場の近くには、復興を祈念する記念碑も建てられています。 

【住所】岩手県一関市
【問い合わせ先】一関市 https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/ 

獅子ケ鼻湿原“出壷” (ししがはなしつげん“でつぼ”) 

鳥海山山麓、約26haの広さを誇る「獅子ヶ鼻湿原」は国の天然記念物にも指定されています。
「出壺」をはじめとする11の湧水によって豊かに水を湛えたこの森は、数多くの動植物の命を育んできました。
異形ブナの宝庫としても知られており、樹齢300年・幹回り7.62mの「あがりこ大王」に代表される個性豊かな樹形の大木が空に向かう様は、まさに神秘的です。
湿原には貴重なコケの数々が群生しており、コケ類が絡まり合って水の中でボール状に発達した「鳥海マリモ」も見ることができます。
この貴重な環境を守るために、定期的な清掃活動や巡視のほか、観光客などへの啓発活動も積極的に行われています。 

【住所】秋田県にかほ市象潟町横岡
【問い合わせ先】にかほ市 https://www.city.nikaho.akita.jp/ 

元滝伏流水(もとたきふくりゅうすい) 

鳥海山に降り注ぐ年間12,000mmを超えると雨や雪は、地中に染み込み、「元滝伏流水」となって湧き出します。
高さ約5m、幅約30mの岩肌一帯から1日50,000tとも言われる水がしぶきを上げながら勢いよく流れ落ち、辺りを涼しげな空気で満たしています。
清冽な水は豊かなコケを育み、その美しい緑と水の白さとのコントラストが訪れる人の目を楽しませてくれています。
5月には周辺にヤマツツジが咲き誇り、彩りを添えています。
水量は年間を通して安定しており、周辺地域の生活用水、農業用水などとして利用されてきました。 

【住所】にかほ市象潟町
【問い合わせ先】にかほ市 https://www.city.nikaho.akita.jp/ 

立谷沢川(たちやざわがわ) 

月山を水源とし、北に流れて最上川へと合流する「立谷沢川」。
流域は出羽三山奥参りの表参道として古来賑わいを見せてきました。
有機物による河川の汚れを表す指標であるBOD値はほぼ0.5mg/ℓ以下と安定しており、非常に水質が優れた河川として知られています。
旧立川町にあたるほぼすべての世帯の生活用水として利用されてきたほか、農業用水としてもこの地に潤いを与え続けてきました。
古くから砂金が採れる場所として有名で、現在でも砂金掘り体験を楽しむ人々の姿が見られます。
「日本一の清流・立谷沢川を創る実行委員会」によって積極的な美化活動が進められています。 

【住所】山形県東田川郡庄内町
【問い合わせ先】庄内町 https://www.town.shonai.lg.jp/ 

荒川(あらかわ) 

福島市南部を西から東へと流れる、阿武隈川水系の一級河川「荒川」。
平成19年の国土交通省による水質調査で日本一に選ばれた清冽な河川であり、農業用水などとして利用されてきました。
大正14年に建設された「地蔵原堰堤」をはじめとする堰堤は、治水施設として国の登録有形文化財にも登録されています。
鮎釣りのメッカとして毎年初夏になると大勢の釣り人が訪れているほか、秋には鮭の遡上する姿を見ることもできます。
流域には散策路や公園などが整備されており、人々の憩いの場としても親しまれてきました。
「ふるさとの川・荒川づくり協議会」による美化活動や水質調査なども積極的に行われています。 

【住所】福島県福島市
【問い合わせ先】福島市 http://www.city.fukushima.fukushima.jp/ 

栂峰渓流水(つがみねけいりゅうすい) 

福島県と山形県の県境、日本百名山・飯豊山に連なる標高1,541mの栂峰の湧水。
山頂部には約37haにも及ぶオオシラビソの群生地があり、福島県の自然環境保全地域にも指定されています。
緑豊かな木々の中を縫うように流れる清澄な水は、古くから喜多方市の上水道源や農業用水として珍重されてきました。
また、水力発電にも利用されたり、冬期は道路の雪を解かすためにも活用されたりと、地域の人々の生活をさまざまな面から支えています。
喜多方市の特産品である地酒やラーメンにもこの水はなくてはならない存在。その水質の良さをPRするため、ペットボトル入りのミネラルウォーターとしても販売されています。 

【住所】福島県喜多方市
【問い合わせ先】喜多方市 https://www.city.kitakata.fukushima.jp/ 

右近清水(うこんしみず) 

伊達政宗の孫・伊達右近がこの地に移り住み、この水を賞味したことからその名が付いたとされる「右近清水」。
右近はこの地を終生の地と決め、新田開発などに努めた人物として称えられています。
清水の周りは桜回廊となっており、春には名水と桜の共演を楽しむ観光客の姿も。
そのほかツツジやサツキの植樹、遊歩道や休憩所の整備など、水利委員会を中心に環境整備が行われてきたことにより、多くの人が集まる憩いの場となっています。
水質もよく、大地を潤しこの地ならではのおいしいお米を育んできました。
コーヒーやお茶を淹れるのにも適していると言われ、連日水汲みに訪れる人の姿が絶えません。 

【住所】福島県相馬郡新地町
【問い合わせ先】新地町 https://www.shinchi-town.jp/ 

<平成の名水百選 関東・甲信地方> 

泉が森湧水及びイトヨの里泉が森公園
(いずみがもりゆうすいおよびいとよのさといずみがもりこうえん) 

奈良時代の常陸風土記にもその名が記されていると言われる、歴史ある湧水「泉が森」。
こんこんと湧き出る水は透明度が高く清らかで、今では姿を見ることも少なくなったイトヨが生息していることでも知られています。
この辺りに住宅造成計画が持ち上がったとき、地元住民が中心となってイトヨと自然環境保護のための親水公園化の嘆願書が出され、近くに「イトヨの里泉が森公園」が整備されたそうです。
園内にはイトヨを見学するためのデッキも設けられているほか、夏には水遊びを楽しむこともでき、多くの家族連れが名水との触れ合いを楽しんでいます。
定期的な清掃活動やイベントなど、豊かな恵みを守るための活動が積極的に行われています。 

【住所】茨城県日立市
【問い合わせ先】日立市 https://www.city.hitachi.lg.jp/ 

神流川源流(かんながわげんりゅう) 

上野村を流れる「神流川」は、三国山の深い森の中に源を発し、美しい渓谷や滝をつくりながらやがて穏やかな流れへと変化していきます。
関東一きれいな川としてたびたび認定されたこともある、澄み切った美しい流れが自慢。
イワナやアユなど川魚の宝庫としても知られており、透き通った流れの中にその姿を見ることができます。
また、夏には子どもたちの絶好の川遊びスポットとしても賑わいを見せます。
昔から人々はこの川で野菜を洗ったり、洗濯をしたりするなど、生活に密着した憩いの場となってきました。
現在でも簡易水道などに利用されています。
地元の漁業組合などにより、水質保全活動にも力が入れられています。 

【住所】群馬県多野郡上野村
【問い合わせ先】上野村 http://www.uenomura.jp/ 

尾瀬の郷片品湧水群(おぜのさとかたしなゆうすいぐん) 

片品村を囲む標高2000m級の山々や尾瀬に降った雨や雪が地中に染み込み、長い年月をかけてろ過され、湧き出したもの。
片品村のいたるところから湧き出る水は古くから人々の生活を支えてきました。
湧出量は1日11,000t以上に上ると言われ、簡易水道として利用されているほか、訪れる観光客の喉を潤しています。
場所によっては水源が環境保護の目的で立ち入り禁止になっている場合もあるため、村では水源から水を引いて取水場を整備し、村を訪れる人においしい水を味わってもらえるようにしたそうです。
ペットボトル入りのミネラルウォーターや、湧水を使用してつくられた特産品も人気を集めています。 

【住所】群馬県利根郡片品村
【問い合わせ先】片品村 https://www.vill.katashina.gunma.jp/ 

元荒川ムサシトミヨ生息地(もとあらかわむさしとみよせいそくち) 

「ムサシトミヨ」の生息が確認できる唯一の川として知られる、元荒川。
ムサシトミヨは体長5~6cmほどの魚で、きれいな湧き水のあるところを好み、小鳥のように巣を作るという特徴があります。
かつては県の北西・中央部や東京都にもその姿が見られたそうですが、湧水の枯渇によって、現在ではここでしかその姿を目にすることはできません。
県や市、地域が連携して積極的にムサシトミヨの保護に努めており、定期的な河川の清掃活動などが行われています。
また、子供たちが生物や自然について学ぶための貴重な機会にもなっています。 

【住所】埼玉県熊谷市
【問い合わせ先】熊谷市 https://www.city.kumagaya.lg.jp/ 

武甲山伏流水(ぶこうざんふくりゅうすい) 

武甲山は、日本武尊がこの山に登って武具や甲冑を岩蔵に納め、東征の成功を願ったことからその名が付いたとされる山です。
この山に降り注いだ雨が地中深く染み込み、地層のフィルターによってろ過され、市内のいたるところに湧き出ています。
日本三大曳山祭の一つである「秩父夜祭」にもこの伏流水が起源となっているほか、生活用水や神社の泉などあらゆる場面で活用され、人々の暮らしや文化に重要な役割を果たしてきました。
200年以上の歴史を誇る老舗・武甲酒造の「武甲正宗」の仕込み水としても利用されており、その内井戸は市民にも開放されています。 

【住所】埼玉県秩父市
【問い合わせ先】秩父市 http://www.city.chichibu.lg.jp/ 

妙音沢(みょうおんざわ) 

「妙音沢」を有する約3.3haの緑地は、その豊かな自然環境から「妙音沢特別緑地保全地区」に指定されています。
急斜面の崖下から湧き出る大沢・小沢という水量豊富な2つの湧水から成る妙音沢。
緑豊かな森の中には、琵琶の奏でる調べにも例えられるような、美しい水音が響きます。
また、カタクリやイチリンソウ、ニリンソウなど、東京近郊としては珍しい山野草が自生しており、訪れる人の目を楽しませてくれています。
緑地内には木道が整備されており、湧水や山野草を眺めながらの散策が可能です。
美しい流れは観光資源としてだけではなく農業用水などとしても利用され、人々の暮らしを支えています。
※湧水は飲用には適さないので注意してください。 

【住所】埼玉県新座市
【問い合わせ先】新座市 http://www.city.niiza.lg.jp/ 

毘沙門水(びしゃもんすい) 

埼玉の奥座敷・小鹿町の白石山(別名:毘沙門山)の麓に湧き出る名水。
石灰質の山から湧出する水は、カルシウムなどのミネラル分が豊富に含まれることで知られています。
1日の湧出量はおよそ1,000t。
古くから地域住民の飲用水や生活用水として利用されてきたほか、ペットボトル入りのミネラルウォーターは町の特産品としても注目されるようになっています。
どんな日照りにも涸れることのない湧水は、毘沙門様が見守る聖地から湧き出る“神の水”としても崇められてきました。
一年間の天候や農作物の作柄を占う神事「馬上のクダゲエ(管粥)」にも、この水が用いられているそうです。 

【住所】埼玉県秩父郡小鹿野町
【問い合わせ先】小鹿町 https://www.town.ogano.lg.jp/ 

生きた水・久留里(いきたみず・くるり) 

久留里には、この地方に古くから伝わる「上総掘り(かずさぼり)」という工法で掘られた自噴井戸群があります。
上総掘りとは竹ヒゴ・掘鉄管・削り屑を取る「スイコ」の組み合わせによる井戸の掘削技術。
この方法によって掘り出された水は、地下400~600mから土壌菌などを含んだ“生きた水”とされ、飲用や酒造りや豆腐造り、農業などさまざまなところで活用されてきました。
「平成の名水百選」に選定されてからは観光資源としても重要な役割を果たすようになっており、水汲みに訪れる人の姿も多く見られます。
地元住民が中心となって清掃活動が行われているほか、自噴井戸の歴史などをまとめた教育副読本を市内の小学生に配布したり、地元の高校生に掘削作業の体験指導をしたりと、貴重な恵みを守るために地域一体となって活動が行われています。 

【住所】千葉県君津市
【問い合わせ先】君津市 https://www.city.kimitsu.lg.jp/ 

落合川と南沢湧水群(おちあいがわとみなみさわゆうすいぐん) 

東京都から唯一「平成の名水百選」に選定されたのが、「落合川と南沢湧水群」です。
東久留米市八幡町に源を発する落合川は、絶滅危惧種に指定されているホトケドジョウの棲みかとして知られるほか、河川敷にはタコノアシやミズニラといった純絶滅危惧種も生育しており、市民の保全活動も積極的に行われています。
南沢湧水群は落合川へと流れ込む湧水群で、湧出量は1日およそ10,000t。
東京都水道局の給水所が隣接しており、そこからくみ上げた地下水と荒川水系の水とを混合し、市内の水道水として一部利用しています。
一帯には公園なども整備されており、たくさんの人々が名水との触れ合いを楽しむ姿が見られます。 

【住所】東京都東久留米市
【問い合わせ先】東久留米市 ttp://www.city.higashikurume.lg.jp/ 

清左衛門地獄池(せいざえもんじごくいけ) 

箱根外輪山東山麓には湧水群や自噴井戸群が多いことで知られていますが、その代表とも言えるのが豊富な湧水量を誇る「清左衛門地獄池」です。
その昔、この辺りの地域が水不足で悩まされていたとき、清左衛門という人が水源を求めてこの地にやってきたところ、乗っていた馬共々地中深く落ち込んでしまい、そこから勢いよく水が湧き出したとの言い伝えが残されています。
ここの水は主に工業用水として用いられてきました。
特にフィルム製造に最適な水とされ、この地の産業振興の発展、さらには世界に誇る日本の技術の発展に大きく寄与してきました。
周辺は公園として整備されており、地元住民による環境保全活動も積極的に行われています。 

【住所】神奈川県南足柄市
【問い合わせ先】南足柄市 http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/ 

御岳昇仙峡(みたけしょうせんきょう) 

国の特別名勝にも指定されている「御岳昇仙峡」。
長い年月をかけて削り取られた花崗岩の断崖や奇岩と、豊富で清澄な水の流れ、それを彩る四季折々の自然―日本有数の渓谷美を求めて、全国から大勢の観光客が訪れます。
日本の滝百選にも選ばれている「仙娥滝」や、昇仙峡のシンボルとも言える巨岩「覚円峰」、巨大な花崗岩のアーチ「石門」など、たくさんの見所が点在。
渓谷沿いには遊歩道も整備されており、お手軽な散策から本格的なトレッキングまで、思い思いに渓谷美を堪能する人々の姿が見られます。
昇仙峡を流れる荒川は古くから地域の人々に親しまれており、上流の水は上水道水源として、下流の水は農業用水などとして利用されています。 

【住所】山梨県甲府市
【問い合わせ先】甲府市 https://www.city.kofu.yamanashi.jp/ 

十日市場・夏狩湧水群(とおかいちば・なつがりゆうすいぐん) 

富士北麓にあるこの湧水群は多くの湧水地点を持ち、豊富な水量と良質な水質を誇ることで知られています。
水温は年間を通して約12℃とほぼ一定。
生活用水や農業用水としてはもちろんのこと、この地の特産品のである水掛菜やワサビの栽培、ヤマメや鱒の養殖等にもこの水が欠かせません。
また、ペットボトル入りのミネラルウォーターとしても販売されており、注目を集めています。
この豊かな水資源を守るために、寛永13年の谷村大堰完成以降続いてきた「定式」と呼ばれる住民総出の保全活動が現在も続けられています。 

【住所】山梨県都留市
【問い合わせ先】都留市 https://www.city.tsuru.yamanashi.jp/ 

西沢渓谷(にしざわけいこく) 

笛吹川の源流部、広瀬湖の上流に位置する渓谷。
急峻な地形を流れる清澄な水、そこにいくつもの滝や淵が連続し、日本有数の渓谷美をつくり出しています。
渓谷沿いには遊歩道が整備されており、この美しい自然景観を間近で楽しむことができます。
コース奥、美しい水を湛えた「七ツ釜五段ノ滝」は日本の滝百選にも選定されています。
この豊かな水は、飲用水としてはもちろん、この地の特産品であるブドウやモモの栽培においても欠かせないものであり、また発電用水としても利用されてきました。
ヤマメや鱒の養殖も行われており、沢釣りを楽しむ人々の姿も見られます。
この豊かな自然を守るため、定期的な清掃活動や歩道の整備が行われています。 

【住所】山梨県山梨市
【問い合わせ先】山梨市 https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/ 

金峰山・瑞牆山源流(きんぷさん・みずがきやまげんりゅう) 

秩父多摩甲斐国立公園の西の玄関口である「金峰山」と「瑞牆山」は、古来神の宿る山として山岳信仰の対象となってきました。
そこに降り注いだ雨や雪は地中に浸透し、地層によってろ過された後、清澄な流れとなって湧き出し、見事な渓谷美を描きながら流れていきます。
渓谷に沿った林道には親水スペースも整備されており、訪れた人々は美しい水との触れ合いを楽しむことができます。
この水は地域の人々の水道水や田畑の灌漑用水として、古くから珍重されてきました。
また、黒森地区の特産品である花豆をはじめとする多くの農作物にも、この清澄な水が欠かせない存在となっています。 

【住所】山梨県北杜市
【問い合わせ先】北杜市 https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/ 

まつもと城下町湧水群(まつもとじょうかまちゆうすいぐん) 

国宝・松本城の城下町には、美ヶ原などの山岳地帯によって育まれた水がいたるところで湧き出しており、これらは「まつもと城下町湧水群」として「平成の名水百選」に選定されました。
その中でも代表的な「源智の井戸」は、松本城主小笠原氏の家臣・河辺与三左衛門源智の持ち井戸であったことからその名がついたと言われています。
現在でも多くの市民や観光客が、歴史あるこの水をくみに訪れています。
「女鳥羽の泉」で仕込んだ日本酒はこの地域の特産品として有名です。
松本市ではさらに中心市街地に新たな井戸を整備し、街路樹への灌水や打ち水、災害時の生活用水などとして利用すると共に、観光客や市民の憩いの場としての活用を進めています。 

【住所】長野県松本市
【問い合わせ先】松本市 https://www.city.matsumoto.nagano.jp/ 

観音霊水(かんのんれいすい) 

飯田市南信濃和田龍淵寺の境内湧き出す水。
戦国時代、遠山地方の領主・遠江守景廣が和田城を築城した頃に整備されたと言われる歴史ある湧水です。
江戸時代、盛平山が観音霊場として崇められていたことから「観音霊水」の呼び名が付いたと言われています。
カルシウムとマグネシウム、炭酸水素を多く含んでおり、日本では貴重なナチュラルミネラルウォーターとして評判です。
メディアなどでも取り上げられたことから、現在では県外からも大勢の人が水を汲みに訪れています。
生活用水や農業用水として古くから利用されてきましたが、最近では手打ちそばやコーヒー、お茶などこの水を使った特産品の生産にも力が入れられるようになっています。 

【住所】長野県飯田市
【問い合わせ先】飯田市 https://www.city.iida.lg.jp/ 

木曽川源流の里 水木沢(きそがわげんりゅうのさと みずきさざわ) 

木曽川の源流、木祖村の水木沢地区には約82haの天然林が広がっています。
木曽ヒノキ、サワラ、ネズコ、ブナ、トチノキ、サワグルミといった木曽を代表する樹木の数々は、そのおよそ98%が推定樹齢200年を超えるとか。
江戸時代、名古屋城下建築のためこの地域の森林を伐採したところ、土砂流出による大きな被害が出たため、以来ここは全伐しないようにと申し入れがなされ、豊かな森林が残されたと言われています。
水木沢天然林には遊歩道も整備されており、豊かな緑と清澄なせせらぎを眺めながらの散策を楽しむこともできます。
天然林に育まれた豊かな湧水の数々は、地元住民にとってはもちろん、木曽川下流の中京圏の水瓶としても重要な役割を果たしています。 

【住所】長野県木曽郡木祖村
【問い合わせ先】木祖村 http://www.vill.kiso.nagano.jp/ 

龍興寺清水(りゅうこうじしみず) 

内山地区の公民館の横から湧き出る清水で、元々龍興寺というお寺があったことからこの名前が付けられたそうです。
その昔弘法大師がこの地を訪れた際、村人に「水がほしいか、湯がほしいか」と尋ねたところ「水がほしい」と答え、この水が湧き出たとか。
また、寛文元年(1661年)萩原喜右ェ門がこの水を使って紙漉きを行ったのが「内山紙」の始まりだと言われています。
軟水のまろやかな飲み口が特徴で、遠方からも大勢の人が水を汲みに訪れます。
地元では、野沢菜を洗ったり、うどんやそばを茹でたりと、生活用水としてさまざまな場面にこの水が使われています。 

【住所】長野県下高井郡木島平村
【問い合わせ先】木島平村 http://www.vill.kijimadaira.lg.jp/ 

<平成の名水百選 北陸地方> 

吉祥清水(きちじょうしみず) 

大正13年、地元大毎集落の有志が吉祥岳の麓に湧き出る水を飲用水として引いてきたのが始まりだと言われています。
以来地元の人々によって維持管理がなされ、現在でも90世帯にこの水が引き込まれています。
生活用水として大切に利用されているほか、市民の憩いの場としても重要な役割を担う「吉祥清水」。
元々は「大毎水道」と呼ばれていましたが、平成2年の「魅力ある集落づくり事業」の際に吉祥岳の名を取ってこの名に改名されたということです。
この地域でしか手に入らないと言われる地酒「日本国」にも、この水は欠かすことができません。
水と産物によるさらなる地域の活性化についても現在取り組みが進められています。 

【住所】新潟県村上市
【問い合わせ先】村上市 http://www.city.murakami.lg.jp/ 

宇棚の清水(うだなのしみず) 

妙高山や火打山、黒姫山といった2,000m級の山々に囲まれた笹ヶ峰高原に位置する笹ヶ峰牧場の中央にこんこんと湧き出る「宇棚の清水」。
一年を通して豊富な水量を誇る湧水は、ほどなくして川になり、笹ヶ峰高原内の「清水ヶ池」に流れ込んでいます。
その美しい流れは、リュウキンカなど多くの高山植物を育んできました。
高原内には遊歩道も整備されており、冷たく清澄な流れとの触れ合いを楽しむことができます。
また、近くのレストランや宿泊施設の飲料水として提供されているほか、郷土料理などにも湧水が用いられています。 

【住所】新潟県妙高市
【問い合わせ先】妙高市 https://www.city.myoko.niigata.jp/ 

大出口泉水(おおでぐちせんすい) 

尾神岳の中腹、緑豊かな木立の間に湧き出る「大出口泉水」。
水温は約8℃、1日約4,000tと豊富な湧出量を誇ります。
712年頃、妖怪退治に訪れた沙彌という木喰臥行者がとある村で「一杯の水でも」と乞うたところ断られたため、湧水をこの地に移したとの言い伝えがあります。
緑の木々に囲まれて夏でも涼しく、また眼下には日本海の大パノラマが広がっており、市民や観光客の憩いの場として親しまれてきました。
湧水は水道水や農業用水、さらにニジマス養殖の水利などとして幅広く活用されており、湧水脇に祀られている不動明王と共に人々の手で大切に守られています。 

【住所】新潟県上越市
【問い合わせ先】上越市 https://www.city.joetsu.niigata.jp/ 

荒川(あらかわ) 

山形県と新潟県の県境にそびえる大朝日岳に源を持ち、新潟県内を流れて日本海へと注ぐ「荒川」。
3年連続で水質日本一に輝いたこともあるこの川は、平成20年「平成の名水百選」の一つとして選出されました。
その美しい流れは水道水源や灌漑用水、水力発電などに利用され、人々の生活を支えてきました。
また、鮎釣りやカジカ釣りなどを楽しむ親子の姿も多く見られ、人々の憩いの場としての役割も果たしています。
関川村で毎年8月下旬に行われる「大したもん蛇まつり」では、1967年の8月28日に起きた羽越水害を忘れないために、竹とワラで作った82.8mの大蛇を村民が担いでパレードをします。
この大蛇は「竹とワラで作られた世界一長い蛇」としてギネスにも認定されています。 

【住所】新潟県岩船郡関川村・村上市・胎内市
【問い合わせ先】新潟県 https://www.pref.niigata.lg.jp/ 

いたち川の水辺と清水(いたちがわのみずべとしみず) 

富山市内を流れる「いたち川」の川べりには、地蔵尊などの清水があり、多くの人が散策を楽しんでいます。
「石倉町の延命地蔵の水」は、安政の大地震で濁流が押し寄せ、疫病が流行したときに、お告げに従っていたち川からお地蔵様を引き上げると人々が快方に向かったとの言い伝えが残されています。
現在でも“万病に効く水”として珍重され、水を汲みに訪れる人の姿が絶えません。
「ドンドコ」は治水のための段差工や取水堰を水が流れる際の音を表したもので、地域のシンボルとして親しまれています。
これらの水は和菓子や地酒などの特産品にも使われており、観光に訪れた人たちからお土産としても人気を集めています。 

【住所】富山県富山市
【問い合わせ先】富山市 http://www.city.toyama.toyama.jp/ 

弓の清水(ゆみのしょうず) 

1183年、木曽義仲率いる源氏軍がこの地で平氏軍と戦った際に生まれたとされる「弓の清水」。
山道を歩いていた源氏の兵士たちが喉の渇きを訴えたため、義仲が源氏の守り神に祈願して大地に弓を放つと、矢の刺さったところから清水が湧き出、義仲の軍は元気を取り戻して再び進撃したと言い伝えられています。
こんこんと湧き出る清水はどんな日照りにも涸れたことがなく、歴史を今に伝えています。
多くの人が水を汲みに訪れるほか、茶道や菓子、流しそうめんなどにも利用されています。
周辺は豊かな自然に囲まれており、ゲンジボタルやトミヨが生息する場所としても有名。
この貴重な恵みを守るため、保存会による清掃活動などが行われています。 

【住所】富山県高岡市常国591
【問い合わせ先】高岡市 https://www.city.takaoka.toyama.jp/ 

行田の沢清水(ぎょうでんのさわしみず) 

北アルプス剱岳から流れる早月川扇状地の扇端部に当たる湧水地帯で、一帯は「行田公園」として整備されています。
平安時代から室町時代にかけて、京都祇園社の荘園の一部として「祇園田(ぎおんでん)」と呼ばれるようになり、それが訛って「行田」となったと言われています。
湧出量は1日約50t、水温は13℃と年間を通してほぼ一定です。
豊かな水を湛えた約6.6haの湿地帯には、800種を超える動植物が生息していると言われます。
中でも6月下旬に見頃を迎える花菖蒲は、毎年市外からも大勢の人が花見に訪れるほど。
緑豊かな森には鳥や昆虫の姿も多く見られ、散策を楽しむ人の姿も見られます。 

【住所】富山県滑川市
【問い合わせ先】滑川市 https://www.city.namerikawa.toyama.jp/ 

不動滝の霊水(ふどうだきのれいすい) 

不動滝の手前、岩の割れ目のいたるところから湧き出す清水。
天保の頃、100日間も日照りが続いて疫病が流行ったとき、この水を不動滝に捧げて七日七晩祈ったところ雨が降ったとの言い伝えがあり、村人たちを救った水として古来信仰されてきました。
1日の湧出量は約300t、水温は約11℃と一年を通してほぼ安定しています。
水質はアルカリ性で、保存しても腐りにくいとされ、地元では古くから飲用水や調理用水、農業用水などとして利用されてきました。
水汲み場に地元中学生の標語を書いた標柱を設置するなど、地域一体となって名水の保全に努めています。 

【住所】富山県南砺市
【問い合わせ先】南砺市 https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/index.jsp 

藤瀬の水(ふじのせのみず) 

“病の治る水”として知られる「藤瀬の水」。
その昔、重度の神経痛に悩まされていた座主家の当主が月光菩薩のお告げに従ってこの水を飲み続けたところ治ったという言い伝えが残る名水です。
一帯は藤の瀬公園として整備されており、遠方からも霊水を求めて大勢の人が水を汲みに訪れています。
大きなポリタンク何個分もの水を汲んで帰る人も少なくありません。
また地元の菓子屋や飲食店でもこの水を使ったメニューが考案されるなど、地域の活性化にも重要な役割を果たしています。 

【住所】石川県七尾市中島町藤瀬
【問い合わせ先】七尾市 https://www.city.nanao.lg.jp/ 

桜生水(さくらしょうず) 

河田山の麓、春には美しい桜で彩られる湧水「桜生水」
霊峰白山の伏流水が長い年月をかけて湧き出たものと言われており、不老長寿の水として崇められてきました。
一人の老翁がこの水を飲んで不老長寿になったものの、子孫よりも長生きをしたことで寂しくなり、この地を去ったとの伝説も残されているそうです。
毎年、地元桜生水保存会による「野点茶会(のだてちゃかい)」などが開かれており、地元の園児から高齢者までがこの水を囲んで触れ合いのひと時を楽しんでいます。
また、地元の菓子店ではこの水で仕込んだ菓子が特産品として注目されています。 

【住所】石川県小松市
【問い合わせ先】小松市 https://www.city.komatsu.lg.jp/index.html 

白山美川伏流水群(はくさんみかわふくりゅうすいぐん) 

霊峰白山を源とする手取川流域の扇状地の扇端部に位置する湧水群。
標高2,702mの白山に降った雨や雪は、日本有数の急流である手取川になる一方、長い年月をかけて地下を移動し、この白山市美川地区に湧出しています。
古くから美川地域の人々にとっての貴重な財産であり、飲用水としてはもちろん、野菜を洗ったり、洗濯をしたりと、生活の中のさまざまな場面で活用されてきました。
美川地域の特産品であるフグの粕漬けや糠漬けにもこの水は欠かすことができない存在です。
また、湧水の噴出する小川では、清流にしか生息しないと言われる希少な魚・トミヨの姿も見ることができます。 

【住所】石川県白山市
【問い合わせ先】白山市 http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/ 

遣水観音霊水(やりみずかんのんれいすい) 

霊山・遣水観音山の登山口に湧き出す水。
遣水観音山は古くから白山信仰の霊場であり、ここに灯る明かりは日本海を航海する船の目印にもなり、海の民からも信仰を集めてきました。
元々は女人禁制でしたが、現在では登山道も整備され、親子連れなども多く訪れています。
本霊水は1日約100tという豊富な湧出量を誇り、訪れる登山客の喉を潤しています。
また、この水で仕込んだパンやまんじゅうなども販売され、地域の特産品として人気を集めるようになっています。 

【住所】石川県能美市
【問い合わせ先】能美市 https://www.city.nomi.ishikawa.jp/www/index.html 

雲城水(うんじょうすい) 

「雲城水」のある小浜市は、地下水が豊富で、かつては家々に自噴井があったとされています。
今でも人々は地下水に対する意識が非常に高く、水への感謝の気持ちを表す水祭りなども開催されています。
「雲城水」は雲浜(うんぴん)の城下にちなんでその名が付けられたと言われる自噴井戸。
地下30mの砂礫層から湧き出る水は一年を通して約13℃、湧出量は1日約4.3tです。
地元の和菓子屋ではこの水を使って名物のくずまんじゅうを冷やしています。
そのほか、豆腐やそば、日本酒など、この水を使ったさまざまな特産品が生み出され、地域の活性化にも役立てられています。 

【住所】福井県小浜市
【問い合わせ先】小浜市 https://www1.city.obama.fukui.jp/ 

本願清水(ほんがんしょうず) 

織田信長武将・金森長近は約430年前この地を統治し、京都を模した碁盤目状の城下町を造りました。
その際に飲料水と生活用水の確保が必要となり、湧水を市街地まで引いて整備したのが「本願清水」の始まりと言われています。
本湧水池は、日本でも数えるほどしかない陸封型イトヨ生息地の南限として国の天然記念物に指定されています。
平成13年には、イトヨの保護研究施設である「本願清水イトヨの里」が整備され、近隣の小中学生を中心にイトヨの生態についての学習が行われているほか、市外からも研修や観光に大勢の人が訪れます。
イトヨの生息環境保護のため、市民による清掃活動も積極的に行われています。 

【住所】福井県大野市
【問い合わせ先】大野市 https://www.city.ono.fukui.jp/ 

熊川宿前川(くまがわじゅくまえがわ) 

歴史の面影を色濃く残す熊野宿の街道に沿って流れる前川。
近畿一の水質を誇る北川上流の天増川と河内川から取水されており、美しい流れが宿場町の風景を彩っています。
飲用水や生活用水、下流域では農業用水として、この地域の人々の生活を支えてきた名水です。
今でも、水流を利用してイモなどの皮を剥く昔ながらの「イモ車」が回る光景を見ることもできます。
夏には子供たちが水遊びを楽しんだり、冬には雪を解かしてくれたりと、地元の人々の生活に密接に関わっています。
地元住民によって定期的な清掃活動が行われているほか、川沿いは季節ごとの花で美しく彩られています。 

【住所】福井県三方上中郡若狭町
【問い合わせ先】三方上中郡若狭町 http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/ 

<平成の名水百選 東海地方> 

達目洞(逆川上流)(だちぼくぼら(さかしまがわじょうりゅう)) 

岐阜市のシンボル・金華山の東山麓に位置する「達目洞」。
金華山からの湧水を水源とする逆川周辺は、絶滅危惧種のヒメコウホネをはじめとした貴重な動植物の宝庫として知られています。
かつて尾張藩から金華山守を命じられた尾剣術の達人・臼井岩入が、逆川を整備することによって、湿地であった土地に水田を開墾したと伝えられています。
以来その豊かな流れは農業用水としてはもちろん、動植物の保護のためにも用いられてきました。
ヒメコウホネ自生地は平成19年に「達目洞ヒメコウホネ特別保全地区」に指定。
現在は「達目洞自然の会」が中心となってヒメコウホネはじめ達目洞全体の保全活動に努めています。 

【住所】岐阜県岐阜市
【問い合わせ先】岐阜市 https://www.city.gifu.lg.jp/ 

加賀野八幡神社井戸(かがのはじまんじんじゃいど) 

豊かな地下水に恵まれ、古くから「水都」と呼ばれてきた大垣市。
その代表とも言えるのが、「加賀野八幡神社井戸」です。
深さ136m、口径150mmの井戸からは、水温約14℃の水が1分間に約400ℓ湧き出しています。
現在の井戸は昭和63年に掘り直されたもので、平成3年には井戸の近くに池と名水公園が整備されました。
その池には、清流にしか生息しない希少な魚・ハリヨが生息することでも知られています。
美しい水は古くから飲用水や調理用水として活用されてきました。
最近では名水と豊かな自然景観を求めて、大勢の人が水を汲みに訪れています。 

【住所】岐阜県大垣市
【問い合わせ先】大垣市 https://www.city.ogaki.lg.jp/ 

和良川(わらがわ) 

国の特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオが生息することで知られる「和良川」。
木曽川水系の源に位置する和良川は非常に水質が良いことで知られ、良質な藻類が多く生育することからアユの漁場としても有名です。
この川で獲れるアユは「和良鮎」として全国的にも評判が高く、平成14年には、日本一うまいアユが住む川を決定する「第5回清流めぐり利き鮎会」でグランプリにも輝いたことがあります。
湧水の水源にある洞窟は「蛇穴(じゃあな)」と呼ばれており、地域住民による定期的な清掃活動が行われているほか、その美しい水は酒造りやワサビ栽培などに利用されてきました。
豊かな自然と美しい流れを求めて、市外からも多くの観光客が訪れます。 

【住所】岐阜県郡上市
【問い合わせ先】郡上市 https://www.city.gujo.gifu.jp/ 

馬瀬川上流(まぜがわじょうりゅう) 

高山市に源を発し、下呂市を流れて飛騨川へと合流する一級河川「馬瀬川」。
緑豊かな森に囲まれた上流部が、平成の名水百選に選定されました。
馬瀬川はアユ釣りのメッカとして知られており、年間4万人もの人が渓流釣りに訪れると言われています。
その流れは美しく透き通り、川底の石や泳ぐ魚の姿も見えるほど。
夏には子供たちのための水泳場が設けられるなど、古くから人々に親しまれてきた川です。
清流のほとりでキャンプやバーベキューを楽しんだり、紅葉の森を散策したりと、遠方からも自然との触れ合いを楽しみに訪れています。 

【住所】岐阜県下呂市
【問い合わせ先】下呂市 http://www.city.gero.lg.jp/ 

安倍川(あべかわ) 

静岡県と山梨県の県境に位置する安倍峠に源を持ち、静岡市内を流れる長さ約51kmの河川。
険しい山地を流れる急流であることから流出する土砂の量が多く、しばしば洪水被害を引き起こしてきたため、国による砂防事業や築堤工事などが進められてきました。
水質がきれいなことでも知られ、古くから山葵の栽培に利用されてきました。
徳川家康にこの水で育てた山葵を献上したところ、“天下の逸品”と称賛を受けたとの言い伝えも残されています。
全国的にも有名な和菓子「安倍川もち」もこの川が由来と言われています。
豊富な水は周辺地域にとっても貴重な水源であり、その恵みを守るため、定期的な河川清掃や魚の養殖、小学生を対象にした課外授業などが積極的に行われています。 

【住所】静岡県静岡市
【問い合わせ先】静岡市 https://www.city.shizuoka.lg.jp/index.html 

阿多古川(あたごがわ) 

浜松市天竜区の緑豊かな山間地を流れる一級河川「阿多古川」。
その昔阿多古に雨が降らなかったとき、笛吹きの若者が笛好きの竜神様の元を訪れて笛を吹いたところ、淵の中から女が現れ、竜神は病気だから笛の音で治してほしいというので、その通りにしたところ、雨が降ったという伝説が残されています。
市の中心部からも比較的近く、釣りや川遊び、キャンプやハイキングなど、四季を通じて多くの人が訪れるレジャースポットになっています。
川の水は美しく透き通り、アユやウグイなど川底を泳ぐ魚の姿が見られることも。
上流には道の駅があり、雄大な自然の中、この地ならではの料理を楽しむことができます。 

【住所】静岡県浜松市
【問い合わせ先】浜松市 https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ 

源兵衛川(げんべえがわ) 

富士山の伏流水が湧水する楽寿園の小浜池を水源とする約1.5kmの灌漑用水路。
「源兵衛川」の名前は、伊豆の守護代寺尾源兵衛という人物が水田かんがいのために用水路を引く計画を立てたことに由来すると言われています。
農業用水として利用されてきたほか、川沿いの家庭では、冷蔵庫代わりとしてブリキの船の中に魚や野菜を入れてこの水で冷やすなど、生活のさまざまな場面にこの水が使われてきました。
現在では川の中に飛び石が配置され、子供たちが遊ぶ姿も見られます。
市民によって結成された「源兵衛川を愛する会」による定期的な清掃活動のほか、ホタルの幼虫放流など、美しい自然を守るための取り組みが行われています。 

【住所】静岡県三島市
【問い合わせ先】三島市 https://www.city.mishima.shizuoka.jp/ 

湧玉池・神田川(わくたまいけ・かんだがわ) 

「湧玉池」は、富士山本宮浅間大社の境内にある湧水。
富士山の伏流水を水源としており、国の特別天然記念物にも指定されています。
かつて霊峰富士に登る者は、この池で水を清めることが条件とされていたそうで、富士参詣曼荼羅図の中にも禊の様子が図示されています。
水温は1年を通して約13℃、1日の湧出量は約30万tで、一級河川・神田川の源流となっています。
神田川はニジマスの漁場としても有名で、マス釣り大会などでも賑わいを見せます。
「平成の名水百選」に選定されてからは、毎年1回「湧玉池・神田川一斉清掃」が実施されるようになっており、環境美化活動や外来種の除去活動などが行われています。 

【住所】静岡県富士宮市
【問い合わせ先】富士宮市 http://www.city.fujinomiya.lg.jp/ 

鳥川ホタルの里湧水群(とっかわほたるのさとゆうすいぐん) 

岡崎市東部、小高い山々に囲まれた鳥川町にはいたるところに湧水があります。
正式な町名は「とりかわ」ですが、地元では親しみを込めて「とっかわ」と呼んでいます。
鳥川はゲンジホタルの生息地として有名であり、ピーク時には1,000匹を超えるホタルの美しい舞を見ることができます。
地元住民は「鳥川ホタル保存会」を設立し、清掃活動や散策コースの整備活動などに努めています。
豊かな森林から湧き出す清水は、ホタルが安心して生息できる環境をつくるだけではなく、簡易水道の水源としてこの地区の人々の生活を支えてきました。
「延命水」をはじめとする名水を求めて、市外からも多くの人が訪れています。 

【住所】愛知県岡崎市鳥川町
【問い合わせ先】岡崎市 https://www.city.okazaki.lg.jp/ 

八曽滝(はっそたき) 

犬山市東部に広がる丘陵性の山地は「憩いの森」として八曽自然休養林に指定されています。
緑豊かな森の中にある落差18mの「八曽滝」(別名「山伏の滝」)が、「平成の名水百選」に選定されました。
水しぶきを上げながら豪快に流れ落ちる荘厳な滝は、パワースポットとしても人気。
その先にあり標高250mの展望台からは、乗鞍岳や白山連峰の大パノラマを望むこともできます。
林内にはキャンプ場や遊歩道などが整備されており、四季を通じて大勢の人が自然との触れ合いを楽しみに訪れています。
また、休養林から流れ出た水は下流の水田に供給され、江戸時代から現在にいたるまで地域の農業を支えています。 

【住所】愛知県犬山市
【問い合わせ先】犬山市 https://www.city.inuyama.aichi.jp/ 

赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき) 

室生赤目青山国定公園の中心に位置する「赤目四十八滝」。
役行者(えんのぎょうじゃ)が修行中に赤目の牛に乗った不動明王に出会ったという行者伝説が残されています。
また、伊賀忍者の祖である百地三太夫がこの地を修行の地としたことから、忍者修行の滝としても知られてきました。
「四十八滝」とは複数の滝が集まっているものを言い、滝をつなぐ約4kmの回遊路は遊歩道となっており、往復3時間ほどですべての滝を楽しむことができます。
特別天然記念物のオオサンショウウオ生息地としても知られ、入山口には日本オオサンショウウオセンターがあります。 

【住所】三重県名張市
【問い合わせ先】名張市 http://www.city.nabari.lg.jp/ 

<平成の名水百選 近畿地方> 

堂来清水(どうらいしょうず) 

古くから人々に親しまれてきた「堂来清水」は、岐阜県と福井県の県境にある三国峠の「奥の池(夜叉ヶ池)」が水源だと伝えられています。
この水は目に効く古来「薬用水」として多くの人々に飲用されてきました。
1日の湧出量はおよそ1,700t。
「堂来地蔵尊」と共に信仰され、五穀豊穣を願う神事「オコナイ」においてもち米を洗う神聖な水として使用されています。
特に冬季の水は「寒の水」と呼ばれ、米を研ぐのに使われています。
地元住民を中心に石碑や地蔵尊の清掃が積極的に行われ、湧水の周りはいつもきれいな状態に保たれており、名水を求めて遠方からも多くの人が訪れています。 

【住所】滋賀県長浜市
【問い合わせ先】長浜市 https://www.city.nagahama.lg.jp/ 

針江の生水(はりえのしょうず) 

針江地区を流れるきれいな湧水は、古くから「生水(しょうず)」と呼ばれ、親しまれてきました。
この地域では「川端(かばた)」と呼ばれる昔ながらの水利用法があります。
各家庭で湧き出した水はまず「壺池」に入れられ、野菜を洗ったり、洗顔したりするのに使われます。
次の「端池」は使い終わった皿などを沈めておく場所です。
端池には鯉などの魚が飼育されており、魚たちが残飯を食べて浄化した水は、針江大川へと流れ込み、やがて琵琶湖へと注がれるのです。
このように人々の生活に密着した、歴史ある水風景を求めて、県外からはもちろん海外からも大勢の人が訪れています。 

【住所】滋賀県高島市
【問い合わせ先】高島市http://www.city.takashima.lg.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html 

居醒の清水(いさめのしみず) 

加茂神社境内の石垣の下から湧き出る水。
「古事記」や「日本書紀」の中に、日本武尊が伊吹山の荒ぶる神の毒気にあたったとき、その高熱を癒した「居醒の清水」として記されており、古来霊水として人々から崇められてきたことが伺えます。
湧出量は1日約15,000tと豊富で、夏場でも涸れることはありません。
居醒の清水を源流とする地蔵川は、清流にしか生息しない希少な魚・ハリヨが生息することでも知られています。
昭和30年代までは飲用水として使用されてきたほか、現在でもスイカや飲み物を冷やす光景が見られるなど、人々の生活に密着してきました。
毎年初夏には清流に揺れる可憐な梅花藻を見に多くの観光客も訪れています。 

【住所】滋賀県米原市
【問い合わせ先】米原市 https://www.city.maibara.lg.jp/ 

山比古湧水(やまびこゆうすい) 

鈴鹿山系の山裾、宇曽川の源流の近く、湖東流紋岩帯の間を湧き出る水。
少し登った先のお堂に鎮座する山比古地蔵にあやかり、「山比古湧水」の名で呼ばれるようになりました。
古くからお伊勢参りに訪れる人々や山仕事に携わる人々に親しまれ、守られてきた名水です。
湧き出た水は宇曽川に合流し、農業用水として多くの水田を潤してきたほか、この地域ならではの特産品にも利用されています。
また、一帯は宇曽川渓谷として整備され、夏には川遊びを楽しむ子供たちの姿も見られます。
地元住民が中心となり、定期的な清掃活動のほか、自然観察会やウォーキングなども開催されています。 

【住所】滋賀県愛知郡愛荘町
【問い合わせ先】愛荘町 http://www.town.aisho.shiga.jp/ 

大杉の清水(おおすぎのしみず) 

霊峰・青葉山の山間に開けた杉山集落にある大杉神社の祠付近に湧く水。
神社にある樹齢800年を超える大杉は、大蛇がこの水を飲んだときに不思議な力が湧き出て、三本の杉を抱きしめて一本の杉にしたものだと伝えられています。
1日約2,000tの水量を誇る湧水は、古くから灌漑用水として利用され、美しい棚田風景を彩ってきました。
海が農地よりも高いところにあるように見える「逆さ海」はこの地ならではの風景です。
名水百選総選挙では、「景観が素晴らしい名水部門」で第2位に輝きました。
平成17年からはNPO法人名水の里杉山が主体となり、湧水の保全や活用に努めています。 

【住所】京都府舞鶴市
【問い合わせ先】舞鶴市 https://www.city.maizuru.kyoto.jp/ 

真名井の清水(まないのしみず) 

日本最古の水道の水源とも言われる、「真名井の清水」。
江戸時代に田辺城主・細川幽斎によって田辺城内に引き込まれ、「御水道(おすいどう)」として利用されていたそうです。
伊佐津川の伏流水が湧き出たものと考えられており、1日約11,500tの湧出量を誇ります。
湧水池周辺にはのどかな田園風景が広がり、歴史の面影を今に伝えています。
地元自治会による「御水道掃除」が江戸時代から受け継がれており、湧水池や水路周辺の清掃活動が行われています。
また、JR西舞鶴駅前にある新世界商店街、マナイ商店街には清水の水汲み場も設置されています。 

【住所】京都府舞鶴市
【問い合わせ先】舞鶴市 https://www.city.maizuru.kyoto.jp/ 

玉川(たまがわ) 

東京都を流れる多摩川などと共に「日本六玉川」の一つにも数えられており、「山吹の井手の玉川」として親しまれてきました。
春になると約500本の桜並木が美しい桜色のトンネルをつくり、続いて山吹が一面を黄金色に染めます。
その美しい景観から、平安時代から多くの歌や絵画の舞台となってきました。
江戸時代には、この地方としては珍しく水車を利用した工業が発達し、搾油業の一大工業地帯となりました。
玉川の上中流部には灌漑用のため池があり、多くの水田を潤しています。
毎年桜の時期には桜祭りが開催され、約5万人もの観光客で賑わいを見せています。 

【住所】京都府綴喜郡井手町
【問い合わせ先】井手町 http://www.town.ide.kyoto.jp/ 

松か井の水(まつかいのみず) 

室町時代末期、播磨の国を治めた赤松義村が定めた「播磨十水」の一つに数えられた名水。
古来交通の要所として多くの人が行き来した高坂峠の途中にあり、峠を越える人は必ずここで水を飲んだそうです。
旅人からは「水のみの水」として親しまれ、峠越えで動けなくなった人もこの水を飲めば回復したと伝えられています。
2001年には県道加美宍粟線沿いに「新松か井の水公園」が整備され、水汲み場が設けられました。
この水はおいしくて体にもよいと評判で、京阪神からも多くの人が訪れています。
地元の集落では年に5回程度の清掃、木々の剪定活動などを行い、自然環境の保全に努めています。 

【住所】兵庫県多可郡多可町
【問い合わせ先】多可町 https://www.town.taka.lg.jp/ 

かつらの千年水(かつらのせんねんすい) 

但馬高原植物園内、兵庫県の天然記念物にも指定されている「和池の大カツラ」。
樹齢1000年以上、高さは約38m、幹回りは約16mにも及ぶ巨木です。
その上手からは1日に5,000tの水がこんこんと湧出しており、美しい流れをまたぐように大木がそびえる姿はまさに神秘的。
水温は約10℃と夏でも冷たく、多くの動植物の命を潤してきました。
周辺地域では古来農業用水として珍重されてきたほか、農作物を洗ったり冷やしたりと、生活のさまざまな場面で大切に使われています。
植物園内で名水の自動販売機も設置されており、遠方からの観光客もその貴重な恵みを楽しんでいます。 

【住所】兵庫県美方郡香美町
【問い合わせ先】香美町 https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/index.html 

曽爾高原湧水群(そにこうげんわきみずぐん) 

亀山の中腹にあるお亀池を中心として点在する「曽爾高原湧水群」。
お亀池には大蛇の伝説が残っており、大蛇が水を飲んだとされる水は「水飲み」と呼ばれ現在でも人々の取水場となっています。
一帯は希少な湿生植物であるサギスゲの群生地が確認されるなど、多くの植物を育む場所となっており、この豊かな自然環境を保護するために山焼きや清掃活動などが行われています。
湧出量は1日あたり約150tと豊富で、古来この地域の生活用水・農業用水として欠かせない存在でした。
また、高原野菜や米作りにも活用されているほか、この水で仕込んだ地ビールは曽爾村の特産品として注目を集めるようになっています。 

【住所】奈良県宇陀郡曽爾村
【問い合わせ先】曽爾村 https://www.vill.soni.nara.jp/forms/top/top.aspx 

七滝八壷(ななたきやつぼ) 

台高山脈・伊勢辻山を源とし、大又川に注ぐ七つの滝を総称して「七滝八壺」と言います。
一帯は日本三大人工美林の一つにも数えられる吉野杉の人工林が広がっており、ニホンカモシカやニホンザルなど多くの動物の棲みかとなっています。
緑豊かな森の中を清澄な流れが勢いよく流れ落ちる様はまさに神秘的。
水は美しく透き通り、川底まで見ることができます。
散策を楽しんだ人が清水を汲んで帰る姿が見られるほか、アマゴなどの渓流釣りにも大勢の人が訪れています。
「平成の名水百選」に選定されていると共に、奈良県の「やまとの水」にも選ばれています。 

【住所】奈良県吉野郡東吉野村
【問い合わせ先】東吉野村 http://www.vill.higashiyoshino.nara.jp/ 

熊野川(川の古道)(くまのがわ(かわのこどう)) 

奈良県から和歌山県、三重県の県境を流れて熊野灘へと注ぐ「熊野川」。
古来熊野詣の川の参詣道として利用されてきた川で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部にもなっています。
一帯は木材生産が盛んな地域であり、伐採した木材をいかだにして輸送したほか、農産物や木炭なども熊野川を利用して運送されてきました。
現在では昔ながらの川舟下りが体験できるようになっており、観光客に人気を集めています。
全長約16km、約90分の川下りでは、熊野川両岸の奇岩とそれにまつわる伝承の数々を楽しむことができます。
また、その豊かな流れは新宮市民の生活用水としても活用されています。 

【住所】和歌山県新宮市
【問い合わせ先】新宮市 https://www.city.shingu.lg.jp/forms/top/top.aspx 

那智の滝(なちのたき) 

日本三名瀑の一つに数えられる「那智の滝」。
落差は日本一の133m、銚子口の幅13m、断崖に沿って水がしぶきを上げながら流れ落ちる様はまさに圧巻です。
銚子口の岩盤に切れ目があり、三筋に分かれて落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれています。
また、世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもあります。
人々はこの滝を神社の御神体として崇めており、毎年7月9日と12月27日には、古くからの神事にのっとり「御滝注連縄張替行事」が行われます。
パワースポットとしても知られ、その素晴らしい景観を楽しみに県内外から大勢の観光客が訪れています。 

【住所】和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
【問い合わせ先】那智勝浦町
https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/forms/top/top.aspx 

古座川(こざがわ) 

和歌山県田辺市と古座町の境界に位置する大塔山南麓に発し、串本町から熊野灘へと注ぐ清流「古座川」。
緑豊かな山間を縫うように流れる約60kmの河川は、水の清らかさはもちろんのこと、そびえ立つ巨岩や奇岩、川沿いに建ち並ぶ家々など、美しい風景を織りなしています。
中でも国指定の天然記念物である高さ100m、幅500mの一枚岩は圧巻。
ほかにも、「滝の排」をはじめとする大小さまざまな滝など、いくつもの見どころが点在しています。
上流部は古くから林業が盛んな地域であり、昭和30年代頃まではイカダ流しによる木材の輸送が行われてきました。
また、川底が透き通って見えるほどの美しい水は、古座町と串本町のほとんどすべての世帯の水道水源としても活用されています。 

【住所】和歌山県東牟婁郡古座川町・串本町
【問い合わせ先】古座川 http://www.town.kozagawa.wakayama.jp/ 

<平成の名水百選 中国・四国地方> 

布勢の清水(ふせのしみず) 

鳥取市気高町にある布勢平神社境内の巨岩の下から湧き出る水。
その昔、この地を治めていた鹿野城主・亀井武蔵守茲矩が、「その清冷さ氷のごとき」とこの水を称賛し、かたわらに涼亭を築いて納涼したと伝えられています。
明治42年にはこの清水を利用した水道が住民の手によって整備され、以来人々の手によって大切に保護されてきました。
湧水池周辺には豊かな自然が残されており、標高50m低地では極めて珍しいと言われるバイカモの生育も確認することができます。
また、布勢平神社を囲む森は胸高100cm以上の大径木が並ぶ荘厳な雰囲気。
現在では新設された県道まで水道が敷設され、多くの人が利用できるようになっています。 

【住所】鳥取県鳥取市
【問い合わせ先】鳥取市 https://www.city.tottori.lg.jp/www/index.html 

宇野地蔵ダキ(うのじぞうだき) 

三朝東郷湖県立自然公園内、「南無妙法蓮華経」と刻まれた巨岩と地蔵3体を祭る法華堂の間から湧き出る水は「宇野地蔵ダキ」として人々から親しまれてきました。
「平成の名水百選」と共に、鳥取県の「因伯の名水」にも選定されている名水です。
1日約70tの湧出量を誇る湧水はカルシウムを多く含んでおり、クセが少なく、甘みがあっておいしいと評判。
古くから周辺地域の生活用水として利用されてきましたが、近年では遠方からも水を汲みに訪れる人の姿が見られます。
地元住民が戦前から「宇野地蔵ダキ保存会」を結成し、毎日清掃やお供えを行っており、湧水周辺はいつも美しく保たれています。 

【住所】鳥取県東伯郡湯梨浜町
【問い合わせ先】湯梨浜町 https://www.yurihama.jp/ 

地蔵滝の泉(じぞうだきのいずみ) 

中国地方最高峰の大山中腹から湧き出る「地蔵滝の泉」。
大山は古くから信仰の山として崇められ、特に大山祭り(大山さん)のときには多くの参詣者で賑わっていたと言います。
参詣者はこの湧水で疲れを癒し、また地蔵菩薩に旅の安全を祈ったそうです。
1日の湧出量はおよそ19.4万t、水温は年間を通じて11℃と冷たく、暑い時期には多くの人が涼を求めて訪れます。
周辺地域では古くから水道水や灌漑用水としてこの水を利用してきました。
森林組合や地元住民、周辺企業などが中心となり、積極的な保全活動が行われています。 

【住所】鳥取県西伯郡伯耆町
【問い合わせ先】伯耆町 http://www.houki-town.jp/p/ 

浜山湧水群(はまやまゆうすいぐん) 

出雲文化伝承館内、龍の姿が刻まれた水汲み場には市内外から多くの人が訪れます。
1日の湧出量はおよそ100t、pHが7.3~7.7の中性で、この辺りの飲料水としてはもっとも水質がよいと言われています。
江戸時代中期頃までは砂浜でしたが、井上恵助翁が私財を投じておよそ90万本のクロマツを植樹したことにより、水持ちがよくなり、どんな干ばつにも水が切れることはなくなったそうです。
水質のよさから簡易水道の水源として利用されてきたほか、醤油造りや酒造りにもこの水が珍重されています。
湧水周辺の製造活動や松苗の植樹など、地元住民による保全活動が積極的に行われています。 

【住所】島根県出雲市
【問い合わせ先】出雲市http://www.city.izumo.shimane.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html 

鷹入の滝(たかいりのたき) 

「鷹入の滝」は、鳥取県との県境、鷹入山(706m)の中腹にある三段の滝です。
その昔、鉄山師・坂根彌藤次がこの地で昼寝をしていると、夢に黒坂の滝の女神が現れこの滝に移り住みたいと告げたため、村人総出で女神を迎え、お宮を造って祀ったと伝えられています。
緑豊かな木々の間、岩壁を一気に流れ落ちる白い瀑布は荘厳な雰囲気を漂わせています。
水質は非常によく、周辺地域の簡易水道の水源として利用されてきました。
地元住民らによって結成された「鷹入の滝を守る会」により、滝周辺や遊歩道の清掃活動や駐車場周辺の桜の植樹などが行われ、訪れる人が快適に散策を楽しめるようになっています。
また、毎年8月には滝まつりが開催され、多くの人がマスつかみやそうめん流しなどを楽しんでいます。 

【住所】島根県安来市
【問い合わせ先】安来市 https://www.city.yasugi.shimane.jp/ 

一本杉の湧水(いっぽんすぎのゆうすい) 

水質日本一にも輝いたことがある清流・高津川の水源にあたる「一本杉の湧水」。
湧水のほとりには一本杉があり、出雲から逃げてきたヤマタノオロチの魂が宿ったとの伝説が残されています。
樹齢1000年を超えると言われるこの一本杉は、島根県の名樹百選にも選定されています。
1日約30,000tの湧出量を誇る水は、書の水として最適とも言われ、多くの書道家たちに愛用されてきました。
周辺は水源公園として整備されており、季節ごとの花や緑を楽しむこともできます。
毎年6月には藁の龍で雨乞いをする昔ながらの神事「水源祭り」が開催されます。 

【住所】島根県鹿足郡吉賀町
【問い合わせ先】吉賀町 https://www.town.yoshika.lg.jp/ 

夏日の極上水(なつひのごくじょうすい) 

岡山県で唯一「平成の名水百選」の選定されたのが、「夏日の極上水」です。
秀峰・大佐山の山麓に位置する夏日地区で、平成9年の地滑りをきっかけに発見されました。
雨水や雪解け水が地中深く染み込み、長い時間をかけて湧き出したもので、カルシウムなどのミネラルを含んだ飲用適の水だと言われています。
最近ではメディアや口コミなどでも注目を集めるようになり、遠方からも大勢の人が水を汲みに訪れています。
地元の人々が中心となり、清掃活動のほか、水汲み客に対して湧水の説明や観光案内を行うなど、積極的な保全・PR活動に努めています。 

【住所】岡山県新見市大佐上刑部夏日
【問い合わせ先】新見市 https://www.city.niimi.okayama.jp/ 

桂の滝(かつらのたき) 

杉林の中、珍しい動植物に囲まれた場所に「桂の滝」は湧き出しています。
この水はどんな病にも効く、不思議な力のある水として古くから崇められてきました。
大正4年頃、北前船上田丸の角平船長が不治の病を患い、桂の滝の水で病が治ったとの言い伝えも残されています。
特に眼病や肩こり、できものなどによいと言われ、現在でも遠方からこの名水を求めて訪れる人も少なくありません。
重病で何も食べられないときにもこの水だけは喉を通るとの言われもあります。
地元住民による周辺の清掃活動や案内板の整備が行われているほか、水道水が整備されている今でも簡易水道として利用するなど、地元の人々の生活に密着しています。 

【住所】広島県呉市蒲刈町宮盛字桂谷
【問い合わせ先】呉市 https://www.city.kure.lg.jp/ 

八王子よみがえりの水(はちおうじよみがえりのみず) 

北広島町、八王子神社内に湧き出る「八王子よみがえりの水」。
昔翼を傷めた鳥たちがこの水で傷をいやして元気に飛び立ったとか、二王三郎という刀匠がこの水を使って名刀を鍛えたとか、さまざまな伝説が残されており、古来神水や霊水として崇められてきました。
平成4年に「本地地区街おこし組合」が設立。
戦前この場所が「八王子温泉」として賑わいを見せていた頃を思い起こし、泉の整備や環境保全に力が入れられるようになりました。
平成20年には「八王子よみがえりの水」として名水百選の一つに選定。
現在では毎年14万人の人が訪れる名水スポットとなっています。 

【住所】広島県山県郡北広島町本地4811八王子神社
【問い合わせ先】北広島町 https://www.town.kitahiroshima.lg.jp/ 

三明戸湧水、阿字雄の滝(大井湧水)(みあけどゆうすい、あじおのたき) 

阿武火山群の一つ、羽賀台の山麓に位置する湧水群。
「阿字雄の滝」は、玄武岩が冷え固まる際にできる柱状節理を流れ落ちる清澄な流れが美しい滝で、豊かな自然の象徴として地元の人々から尊ばれてきました。
滝の横にある小庭園は雪舟の手によるものであるとされており、かつて毛利の殿様もここで観瀑の催しを開いたとの記録が残されているそうです。
「三明戸湧水」は羽賀台の溶岩台地によってろ過された水が湧き出したもので、古くから農業用水や飲用水として利用されてきた湧水です。
現在でも周辺地域の簡易水道の水源として利用されているほか、人々の憩いの場としても大切にされています。 

【住所】山口県萩市大井
【問い合わせ先】萩市 https://www.city.hagi.lg.jp/ 

潮音洞、清流通り(ちょうおんどう、せいりゅうどおり) 

県指定史跡にもなっている「潮音洞」は、水利の悪いこの地域の人々のために、藩の許可を受けた岩崎想左衛門重友が私財を投げ打って工事を行い、4年の歳月をかけて約90mのトンネルを掘り、水を引いたものです。
これによって62町歩の水田を開作、住民300戸の生活用水をまかなうことができ、人々の生活を潤すこととなったと言われています。
潮音洞から続く水路脇の道は平成6年に「清流通り」として整備されました。
春には桜、初夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色が美しい流れを彩り、通りを行き交う人々を楽しませてくれています。 

【住所】山口県周南市
【問い合わせ先】周南市 http://www.city.shunan.lg.jp/ 

海部川(かいふがわ) 

またの名を“知られざる清流”とも言われる、「海部川」。
水質が非常によいことで知られるこの川は、天然のヒラテナガエビやアユ、アメゴ、ウナギなど水生生物の宝庫であり、また流域には希少な動植物も多く生息しています。
上流には日本の滝百選に選ばれている「轟の滝」があることでも知られ、その貴重な景観や自然との触れ合いを楽しみに観光客も多く訪れます。
また、河口部でのサーフィンや、川沿いのマラソン、キャンプなど、アウトドアのメッカとしても人気があります。
多くの水源地があり、周辺地域の生活用水のほか、農業用水や産業用水としても広く利用されています。 

【住所】徳島県海部郡海陽町
【問い合わせ先】海陽町 https://www.town.kaiyo.lg.jp/ 

楠井の泉(くすいのいずみ) 

楠井の東南山麓に位置する「楠井の泉」は、どんな干ばつにも決して涸れることはなく、澄んだ水を湛えてきました。
その昔薬師如来が現れ、手に持った杖で掘り下げたところ泉が湧き出たという言い伝えがあり、霊泉として人々から大切にされてきました。
「お前泉」の名でも親しまれており、泉の脇にはその由来を記した石碑も建てられています。
薬師如来が安置された御堂と共に地元住民が毎日欠かさずに清掃を行い、美しい水の保全に努めています。
飲用水や調理用水として日常的に利用されているほか、茶の湯にも適しているとされ、茶会などにも用いられています。 

【住所】香川県高松市
【問い合わせ先】高松市 https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/ 

つづら淵(つづらぶち) 

古い歴史を持ち、新居浜市の史跡にも指定されている「つづら淵」。
古来この淵には神龍が住むと言われてきました。
日照りが続いたときには神様が造ったとされる笹ヶ峰にある池の水を持ち帰り、つづら淵に注ぐと、龍が雨を降らせてくれると伝えられています。
現在では毎年1月7日の「人日の節句」に、年男と年女が清水を汲んで神社に奉納し、無病息災を願うという伝統行事「若水とり」が行われています。
不思議な効能のある水として信仰され、多くの人が水汲みに訪れるなど、地元の人々にとってはなくてはならない水となっています。 

【住所】愛媛県新居浜市若水町2-5
【問い合わせ先】新居浜市 https://www.city.niihama.lg.jp/ 

鏡川(かがみがわ) 

源流域から河口までが高知市域にある、まさに高知市のシンボルとも言える「鏡川」。
市街地を流れる河川でありながら水質がよいことで知られており、夏には水遊びやアユ釣りを楽しむ人々の姿が見られます。
土佐藩五代藩主・山内豊房が「我が影を映すこと鏡の如し」として「鏡川」の名が付けられたと言われています。
また、坂本龍馬が雨の日に「どうせ濡れるきに」と言って泳いだ川としても有名です。
高知市民の生活用水として大切に利用されており、保全活動も積極的に行われています。
鏡川まつりや花火大会の会場としてはもちろん、日々の生活風景の中にも溶け込んだ憩いの場としても親しまれています。 

【住所】高知県高知市
【問い合わせ先】高知市 https://www.city.kochi.kochi.jp/ 

黒尊川(くろそんがわ) 

日本最後の清流・四万十川の支流の一つである「黒尊川」は、数ある支流の中でも特に美しいことで知られています。
コバルトブルーに輝く澄んだ清流は希少な動植物の棲みかとなっているほか、おいしいお米やナス、ユズ、アマゴなどこの地ならではの豊かな恵みを育んでいます。
流域には皿屋敷伝説の残るお菊の滝や、推定樹齢300年以上、根回り9mもの大杉がそびえ立つ黒尊神社があります。
この神社には、奥の院に詣でた後、願いを込めて黒尊淵に生卵を投げ入れ、それが割れると願いが叶うという言い伝えがあるそうです。美しい流れでは水遊びをする子供たちや、カヌーやラフティングを楽しむ人々の姿が見られます。 

【住所】高知県四万十市
【問い合わせ先】四万十市 http://www.city.shimanto.lg.jp/topj.html 

<平成の名水百選 九州地方> 

岩屋湧水(いわやゆうすい) 

JR日田彦山線筑前岩屋駅のすぐ横にある「岩屋湧水」は、釈迦岳トンネル掘削の際に湧き出たものと言われています。
1日の湧出量はおよそ15,000t、硬度30前後の軟水です。
地域の簡易水道の水源として、古くから村民に珍重されてきました。
クセが少なくまろやかな味わいで、コーヒーやお茶、和食に合うと言われています。
2009年、利用者のマナー向上と安全性の確保のため自動給水機(有料)が設置されました。
2017年7月の九州北部豪雨によって給水ができなくなりましたが、2018年7月に給水が再開され、復興への第一歩として人々から大切にされています。 

【住所】福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山4031-5
【問い合わせ先】東峰村 http://vill.toho-info.com/ 

水前寺江津湖湧水群(すいぜんじえづこゆうすいぐん) 

市民すべての水道水を地下水でまかなっている、地下水都市・熊本。
湧水群一帯は市街地からも近く、豊かな自然や清水との触れ合いが楽しめる憩いの場となっています。
「江津湖」は1日約40万tの湧出量を誇る市のシンボル的な湧水池で、約600種の動植物が生息すると言われます。
湧水池を有する大名庭園「水前寺成趣園」には、名水として地域住民に利用されている「長寿の水」があります。
日本最大級の自噴井「健軍水源地」は、熊本市の水道水の約4分の1をまかなう水源地です。
名水百選総選挙では「観光地として素晴らしい名水部門」第4位に選ばれるなど、その豊かな恵みは県外の人々からも注目を集めています。 

【住所】熊本県熊本市
【問い合わせ先】熊本市 http://www.city.kumamoto.jp/ 

金峰山湧水群(きんぼうざんゆうすいぐん) 

金峰山系一帯に点在する20か所の湧水が「金峰山湧水群」として名水百選に選定されました。
それぞれの湧水に故事来歴があり、歴史や文化に触れられるスポットとして多くの人が訪れています。
「雲巌禅寺(うんがんぜんじ)」は宮本武蔵が五輪書を書いた霊厳堂があることで有名な場所。
「成道寺」は夏目漱石をはじめとする多くの文人・画人に愛されたことで知られています。
明治天皇が熊本巡幸された際にここの水を献上したと言われる「天水湖」は、熊本名水百選の一つにも数えられています。
多くの動植物も生息する自然豊かな環境で、ハイキングなどを楽しみに訪れる人々の姿も。
古くから生活用水や農業用水として大切にされており、地元住民らによる定期的な清掃活動なども行われています。 

【住所】熊本県熊本市・玉名市
【問い合わせ先】熊本市 http://www.city.kumamoto.jp/ 

南阿蘇村湧水群(みなみあそむらゆうすいぐん) 

それぞれが歴史を持つ10か所の湧水からなる「南阿蘇村湧水群」。
一級河川・白川の水源にあたる「白川水源」からは、毎分約60tの湧水が地底の砂を巻き上げながらこんこんと湧き出ています。
毎分約120t、1日あたり17万tという湧出量を誇る「竹崎水源」は、350町歩もの田畑の水源として利用されてきました。
「池の川水源」には兜石と呼ばれる石があり、古くからこの石で湧水量をはかり、その都市の豊作・凶作を占っていたということです。
「明神池名水公園」の水は飲むと子宝に恵まれる「誕生水」として知られ、園内では子どもたちが水と触れ合う姿も見られます。
地元住民らによって構成された保存会が、定期的な清掃活動や保全活動が行われています。 

【住所】熊本県阿蘇郡南阿蘇村
【問い合わせ先】南阿蘇村 https://www.vill.minamiaso.lg.jp/ 

六嘉湧水群・浮島(ろっかゆうすいぐん・うきしま) 

清冽な水が多く湧き出る「六嘉湧水群」の中でも、1日約13万tという豊富で良質な湧水を誇る「浮島」。
約2.5haの湧水池には、コイやフナ、ウナギなどの魚たちの姿が多く見られるほか、冬にはカモなどの水鳥が飛来します。
一帯は水辺公園として整備されており、多くの家族連れが名水との触れ合いを楽しんでいます。
東側には熊野座神社があり、西側から見たときに神社が池に浮かんでいるように見えることから「浮島さん」の名で親しまれてきました。
豊かな水は周辺地域の生活用水としてのほか、65haの灌漑用水としても利用されています。
「水の郷」として、住民が積極的に水質・環境保全活動に努めています。 

【住所】熊本県上益城郡嘉島町
【問い合わせ先】嘉島町 https://www.town.kashima.kumamoto.jp/ 

下園妙見様湧水(しものそのみょうけんさまゆうすい) 

二重メサの地形で知られる万年山の山麓に湧き出る「下園妙見様湧水」。
湧水の近くには火の神・水の神として妙見社が祀られており、湧水の名の由来になったと言われています。
元禄14年に作成された村絵図にも妙見様として示されており、古くから地域の人々に大切に利用されてきたことが伺えます。
1日の湧出量は約2,900tで、2つの自治区(下園上・下園下)の水道水として利用されてきましたが、水量が豊富なため2005年からは隣の萩原地区でも利用されるようになりました。
夏にはこの水を使ったそうめん流しも行われ、多くの人で賑わいを見せています。 

【住所】大分県/玖珠郡玖珠町
【問い合わせ先】玖珠町 https://www.town.kusu.oita.jp/ 

妙見神水(みょうけんしんすい) 

祇園山の麓の妙見神社の一角、石灰岩の隙間から湧き出る水は「四億年の雫」とも呼ばれています。
妙見神社は貞観11年(870年)の清和天皇時代に建立され、水神様として崇められてきました。
また、ここから湧き出る水は「授乳の神水」として、妊婦が飲むと丈夫な子どもが生まれ、産婦が飲むと母乳がよく出ると言われてきました。
1日の湧出量は約14,400t。
古くから周辺地域の上水道として利用されてきたほか、農業用水としても活用され、「日本の棚田百選」にも選定された美しい田園風景をつくり出しています。
この豊かな恵みを守るため、地域住民が一体となって日々保全活動に努めています。 

【住所】宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町
【問い合わせ先】五ヶ瀬町 http://www.town.gokase.miyazaki.jp/ 

甲突池(こうつきいけ) 

遠くに桜島を望む八重山の中腹に湧き出す水は「穣(ゆたか)の水」と呼ばれて親しまれてきました。
この水は鹿児島市の中心部を横断する甲突川の源流となります。
また、周辺の水田を潤し、「八重の棚田」として知られる石積みの棚田風景を形作ってきました。
1日の湧出量は約350t、水質は非常によく、池の水面は周辺の景色を鏡のように映しています。
地元住民が中心となって定期的な清掃活動を行っているほか、豊かな恵みに感謝し、毎年「甲突池」を開催しています。
また、「甲突川源流ウォーク」や「農業体験イン八重の棚田」などのイベント・自然体験を通して、人々が水と触れ合う機会を設けています。 

【住所】鹿児島県鹿児島市
【問い合わせ先】鹿児島市 https://www.city.kagoshima.lg.jp/ 

唐船峡京田湧水(とうせんきょうきょうでんゆうすい) 

「唐船峡京田湧水」は九州最大のカルデラ湖である池田湖からの伏流水とされ、開聞地域全域の灌漑用水および飲料水として使用されています。
古くから枚聞(開聞宮)の神へのお供えの水としても用いられるなど、人々に珍重されてきた水です。
また、杉の木々に囲まれた渓谷で行われる「唐船そうめん流し」も有名。
年間20万人の観光客が訪れ、賑わいを見せています。
明治時代から病原菌の流入を防ぐために監視を行ったり、規約を設けたりして、水源の保護に努めてきました。
池のほとりにある川上神社は水難・水害防止の神様として崇められています。 

【住所】鹿児島県指宿市
【問い合わせ先】指宿市 https://www.city.ibusuki.lg.jp/ 

普現堂湧水源(ふげんどうゆうすいげん) 

古くから人々の生活に欠かせない存在として親しまれてきた、「普現堂湧水源」。
一帯は親水公園として整備されており、湧水によって3つの池が形成されています。
日本最小のトンボとして知られるハッチョウトンボをはじめとする38種類のトンボが生息すると言われ、自然観察をする人々の姿も多く見られます。
また、毎年5~6月には池の周りを色とりどりのアジサイが彩り、訪れる人の目を楽しませてくれています。
湧水は明治時代から冷泉として珍重されており、現在では健康ランド「蓬の郷」の冷泉として活用されています。 

【住所】鹿児島県志布志市
【問い合わせ先】志布志市 http://www.city.shibushi.lg.jp/ 

ジッキョヌホー 

「ジッキョヌホー」とは、“瀬利覚の川”という意味。
隆起サンゴ礁から成る沖永良部島では、河川はほとんど形成されずに地下へと流れてしまうため、水源の確保が非常に困難でした。
ほかの暗川(クラゴー:地下を流れる川)と比べて集落の中心にあり、地表に近いという恵まれた条件を持つジッキョヌホーは、生命の源として人々の生活を支える貴重な存在だったと言います。
現在でも瀬利覚地区のシンボル的存在として人々から崇められており、毎年夏には「ジッキョヌホーまつり」が盛大に開かれています。
子供たちが水遊びを楽しんだり、人々が野菜を洗ったりと、今でも人々の中になくてはならない存在として親しまれています。 

【住所】鹿児島県大島郡知名町
【問い合わせ先】知名町 https://www.town.china.lg.jp/ 

<平成の名水百選 沖縄地方> 

荻道大城湧水群(おぎどうおおぐすくゆうすいぐん) 

沖縄県で唯一「平成の名水百選」に選定された、「荻道大城湧水群」。
「ヒージャーガー」「アガリヌカー」「チブガー」といった10か所の湧水から成ります。
元々湧水が集まるこの地域を大城地区として集落化したのは約700年前のことだと言われています。
以来火の神や仏壇へのお供え、健康祈願などに湧水が用いられてきたそうです。
現在ではサトウキビや菊、ラン、サヤエンドウの栽培、家畜や家禽の飲み水などに利用されています。
住民が中心となって日常的に湧水周辺の清掃や草木の水やりなどが行われているほか、観光地修景緑化事業により8000本のランの苗やブーゲンビリアが植えられ、南国特有の空気で観光に訪れる人々の目を楽しませています。 

【住所】沖縄県中頭郡北中城村
【問い合わせ先】北中城村 https://www.vill.kitanakagusuku.lg.jp/ 

参考文献: 

環境省名水百選ポータル http://www.env.go.jp/water/meisui/ 

※ おいしい水と健康生活 サイトマップ

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