名水百選(昭和)とは?昭和の名水百選をご紹介します

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「名水百選」は、昭和60年に全国各地の河川や地下水、湧水の中から選ばれた100の名水です。
北は北海道から南は沖縄県まで、個性豊かな名水が存在します。
その水質のよさだけではなく、景観の素晴らしさや地域の水瓶としての重要性などから人々の愛されてきた昭和の名水の中には、時が経った現在でも変わらぬ姿を保ち続けているものが多くあります。
是非一度は訪れていただきたい「名水百選」をご紹介します!

名水の名称をクリックしていただくと、詳細をご覧いただけます。

※ おいしい水と健康生活 サイトマップ 

名水百選 (昭和)とは?

<名水百選 北海道地方> 

羊蹄のふきだし湧水(北海道虻田郡京極町)
甘露泉水(北海道利尻郡利尻富士町)
ナイベツ川湧水(北海道千歳市) 

<名水百選 東北地方> 

富田の清水(青森県弘前市)
渾神の清水(青森県平川市)
龍泉洞地底湖の水(岩手県下閉伊郡岩泉町)
金沢清水(岩手県八幡平市)
桂葉清水(宮城県栗原市)
広瀬川(宮城県仙台市)
六郷湧水群(秋田県仙北郡美郷町)
力水(秋田県湯沢市)
月山山麓湧水群(山形県西村山郡西川町)
小見川(山形県東根市)
磐梯西山麓湧水群(福島県耶麻郡磐梯町)
小野川湧水(福島県耶麻郡北塩原村) 

<名水百選 関東・甲信地方> 

八溝川湧水群(茨城県久慈郡大子町)
出流原弁天池湧水(栃木県佐野市)
尚仁沢湧水(栃木県塩谷郡塩谷町)
雄川堰(群馬県甘楽郡甘楽町)
箱島湧水(群馬県吾妻郡東吾妻町)
風布川/日本水(埼玉県大里郡寄居町)
熊野の清水(千葉県長生郡長南町)
お鷹の道/真姿の池湧水群(東京都国分寺市)
御岳渓流(東京都青梅市)
秦野盆地湧水群(神奈川県秦野市)
洒水の滝/滝沢川(神奈川県足柄上郡山北町)
忍野八海(山梨県南都留郡忍野村)
八ヶ岳南麓高原湧水群(山梨県北杜市)
白州/尾白川(山梨県北杜市)
猿庫の泉(長野県飯田市)
安曇野わさび田湧水群(長野県安曇野市)
姫川源流湧水(長野県北安曇郡白馬村) 

<名水百選 北陸地方> 

龍ヶ窪の水(新潟県中魚沼郡津南町)
杜々の森湧水(新潟県長岡市)
黒部川扇状地湧水群(富山県黒部市・下新川郡入善町)
穴の谷の霊水(富山県中新川郡上市町)
立山玉殿湧水(富山県中新川郡立山町)
瓜裂の清水(富山県砺波市)
弘法池の水(石川県白山市)
古和秀水(石川県輪島市)
御手洗池(石川県七尾市)
瓜割ノ滝(福井県三方上中郡若狭町)
お清水(福井県大野市)
鵜の瀬(福井県小浜市) 

<名水百選 東海地方> 

宗祇水(白雲水)(岐阜県郡上市)
長良川(中流域)(岐阜県美濃市・関市・岐阜市)
養老の滝/菊水泉(岐阜県養老郡養老町)
柿田川湧水群(静岡県駿東郡清水町)
木曽川(中流域)(愛知県犬山市~可児川合流点)
智積養水(三重県四日市市)
恵利原の水穴(天の岩戸)(三重県志摩市) 

<名水百選 近畿地方> 

十王村の水(滋賀県彦根市)
泉神社湧水(滋賀県米原市)
伏見の御香水(京都府京都市伏見区)
磯清水(京都府宮津市)
離宮の水(大阪府三島郡島本町)
宮水(兵庫県西宮市)
布引渓流(兵庫県神戸市)
千種川(兵庫県宍粟市)
洞川湧水群(奈良県吉野郡天川村)
野中の清水(和歌山県田辺市)
紀三井寺の三井水(和歌山県和歌山市) 

<名水百選 中国・四国地方> 

天の真名井(鳥取県米子市)
天川の水(島根県隠岐郡海士町)
壇鏡の滝湧水(島根県隠岐郡隠岐の島町)
塩釜の冷泉(岡山県真庭市)
雄町の冷泉(岡山県岡山市)
岩井(岡山県苫田郡鏡野町)
太田川(中流域)(広島県広島市)
今出川清水(広島県安芸郡府中町)
別府弁天池湧水(山口県美祢市)
桜井戸(山口県岩国市)
寂地川(山口県岩国市)
江川の湧水(徳島県吉野川市)
剣山御神水(徳島県三好市)
湯船の水(香川県小豆郡小豆島町)
うちぬき(愛媛県西条市)
杖ノ淵(愛媛県松山市)
観音水(愛媛県西予市)
四万十川(高知県)
安徳水(高知県高岡郡越知町) 

<名水百選 九州地方> 

清水湧水(福岡県うきは市)
不老水(福岡県福岡市)
竜門の清水(佐賀県西松浦郡有田町)
清水川(佐賀県小城市)
島原湧水群(長崎県島原市)
轟渓流(長崎県諫早市)
轟水源(熊本県宇土市)
白川水源(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)
菊池水源(熊本県菊池市)
池山水源(熊本県阿蘇郡産山村)
男池湧水群(大分県由布市)
竹田湧水群(大分県竹田市)
白山川(大分県豊後大野市)
出の山湧水(宮崎県小林市)
綾川湧水群(宮崎県東諸県郡綾町)
屋久島宮之浦岳流水(鹿児島県熊毛郡屋久島町)
霧島山麓丸池湧水(鹿児島県姶良郡湧水町)
清水の湧水(鹿児島県川辺郡川辺町) 

<名水百選 沖縄地方> 

垣花樋川(沖縄県南城市)

名水百選

名水百選(昭和)とは? 

昭和60年3月、環境省(当時環境庁)は全国各地の湧水や河川から100か所を「名水百選」として選定しました。
「名水百選」の選定基準としては、単に水が清らかであるというだけではなく、古くから人々の生活の中に溶け込み、住民の手によって保全されてきた水であるという点も含まれています。
また、「名水百選」が選ばれた背景には、全国にさまざまある美しい水について再発見し、広く国民に紹介するとともに、それを通じて水質保全への認識を深めて水環境の保護につなげたいという思いがあります。
平成20年には新たに「平成の名水百選」が選定されたことにより、こちらは「昭和の名水百選」とも呼ばれるようになりました。
時が経った現在でも、「名水百選」の多くは人々の手によって大切に守られ、地域の人々の生活を潤し続けています。

※なお、「名水百選」は飲用に適することを保証するものではありませんので、詳しくは各自治体にお問い合わせください。  

<名水百選 北海道地方> 

羊蹄のふきだし湧水(ようていのふきだしゆうすい) 

羊蹄山山麓には多くの湧水がありますが、その一つ、「ふきだし公園」内にある湧水。
羊蹄山に降った雨や雪が長い年月をかけて地中に浸透し、湧水したもので、水温は約6.5℃と年間を通してほぼ一定です。
1日の湧出量はおよそ8万トンにも上ります。
公園は北海道自然環境等保全条例によって環境緑地保護地区となっており、自然林に囲まれた状態で保全されています。
多くの人が手を触れることのできる親水性の高い名水であり、住民による周辺の清掃活動なども積極的に行われているそうです。 

【住所】北海道虻田郡京極町字川西
【問い合わせ先】京極町 http://www.town-kyogoku.jp/ 

甘露泉水(かんろせんすい) 

利尻島の中央にそびえる利尻山(別名:利尻富士)の麓に湧く湧水。
「名水百選」の中でも最北端の名水となります。
利尻山登山ルートの一つ、鴛泊ルートの三合目付近に湧き出ており、登山者の水場としても利用されています。
利尻山山頂付近に降り注いだ雨や雪が地下に浸透してろ過され、山麓に湧き出したもので、飲んだ人は誰もが“甘い”と感じることからこの名が付けられたとも。
周辺は自然休養林として住民や観光客の憩いの場となっているとともに、自然環境保全のための活動も積極的に行われています。 

【住所】北海道利尻郡利尻富士町
【問い合わせ先】利尻富士町 http://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/ 

ナイベツ川湧水 

内別川は千歳川の支流の一つで、全長約2.5kmの小さな川に、大小さまざまな湧水が集まっています。
水量は源頭部ではおよそ13,000tですが、河口部ではおよそ60,000tにも達します。
水質がよいことでも知られ、千歳市の上水道の水源として利用されています。
内別川はアイヌ語で「ナイプツ」と言われ、一般的には「内別川」「苗別川」などと表されますが、名水百選としてはカタカナ表記の「ナイベツ川」が使われています。
なお、選定されているのは川の源頭部のみです。
名水百選に選定されたことを記念して、平成元年には「名水ふれあい公園」が造成され、開園期間中には多くの家族連れなどで賑わいを見せています。

【住所】北海道千歳市蘭越
【問い合わせ先】千歳市 http://www.city.chitose.lg.jp/ 

<名水百選 東北地方> 

富田の清水(とみたのしつこ) 

弘前市中央、紙漉町一体は古くから湧水が多いことで知られてきました。
旧富田村にちなんで、「富田の清水(とみたのしつこ)」として名水百選に選定されました。
1686年、津軽四代藩主がここの清水が紙漉きに適しているとして熊野吉兵衛を招いて紙漉きを行わせたのが始まりだと言われています。
昭和の初めころからは、紙漉きだけではなく、生活用水としても使われるようになりました。
並んでいる水槽は、一番目が飲用、二番目が洗面、三番目は漬物洗い、四番目は洗濯のすすぎと、それぞれ使い方の決まりがあったそうです。
市民の憩いの場として親しまれており、清掃活動や保全活動も行われています。

【住所】青森県弘前市大字紙漉町5-2
【問い合わせ先】弘前市 http://www.city.hirosaki.aomori.jp/ 

渾神の清水(いがみのしつこ) 

矢捨山のふもとに湧く湧水には、不思議な言い伝えが残されています。
その昔、坂上田村麻呂が眼病をわずらった際に、夢の中で「この先の清水で眼を洗うとたちまち治るだろう」とのお告げがあったそうです。
その通り湧水を探して眼を洗ったら、眼病がたちまち治ったとのこと。
そこから、眼の神が転じて「渾神の清水(しつこ)」と呼ばれるようになったそうです。
清水の脇には小さな鳥居と祠があり、「霊泉」の碑が祀ってあります。
近くにはりんご園もあり、周囲を美しい緑の木々が生い茂るのどかな場所。
地元住民による清掃活動や保全活動が行われています。 

【住所】青森県平川市唐竹滝の沢2-1
【問い合わせ先】平川市 https://www.city.hirakawa.lg.jp/home.html  

龍泉洞地底湖の水(りゅうせんどうちていこのみず) 

日本の三大鍾乳洞の一つであり、国の天然記念物にも指定されている「龍泉洞」。
アイヌ語で「霧のかかる峰」を意味する宇霊羅山のふもとに開口する龍泉洞は、現在知られているだけでも長さが約4,000m、総延長は5,000m以上にも上るのではないかと言われています。
そこから湧き出る水は、洞内に数か所の地底湖を形成しており、そのうちの3つが現在公開されています。
水深は第3地底湖で98m、第4地底湖(非公開)では120mと深く、さらに世界でも有数の透明度を誇ります。
龍泉洞から湧き出た水は清水川となって町内を流れ、水道水として利用されているほか、ペットボトル入りのミネラルウォーターも販売され、名水として注目されるようになっています。

【住所】岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字小屋敷
【問い合わせ先】岩泉町 http://www.town.iwaizumi.lg.jp/ 

金沢清水(かなざわしみず) 

岩手山麓に湧き出る7つの湧水の総称で、別名「座等清水湧水群」。
その由来は諸説あり、7つの頭を持つ蛇龍が地中に潜り、顔を出したところが現在の7つの湧水の場所だったため「蛇頭」から「座頭」になったとか、村人に悪さをして目を潰された鬼が、神に諭されこの水で眼を洗ったら治ったとか、さまざまなことが言われています。
岩手県内水面水産技術センターがニジマスやヤマメなどの養殖および研究に利用しており、同時に環境保全や清掃活動にも努めています。
水質・水量は名水百選に選定された当時と変わらず、水温10℃前後の清らかな水がこんこんと湧き出ています。

【住所】岩手県八幡平市松尾寄木
【問い合わせ先】八幡平市 https://www.city.hachimantai.lg.jp/ 

桂葉清水(かつらばしみず) 

旧高清水町の町名の由来にもなった高台に湧く清水のことを、古くは「高泉」と書いて「たかしみず」と呼んでいたそうです。
当時7つあった清水は高清水の七泉として崇められていましたが、今ではその数も少なくなってしまいました。
しかし「かつらっぱ」の呼び名で人々に親しまれている桂葉清水は、どんな干天の年にも涸れることなくことなく湧き続け、水田を潤し続けてきたと言われています。
傍らにそびえる桂の樹とともに地域のシンボルとして親しまれており、今でも多くの人が汲みに訪れています。 

【住所】宮城県栗原市高清水長福寺26
【問い合わせ先】栗原市 https://www.kuriharacity.jp/index.html 

広瀬川(ひろせがわ) 

水源を奥羽山脈に持ち、仙台の市街地を流れる広瀬川。
歩いても向こう側に渡ることができるほど浅瀬が広がっていることから「広瀬川」の名前が付けられたと言われています。
都市部を流れる河川でありながら、それぞれにユニークな伝説を持つ数々の淵や、河岸の緑、アユやカジカガエル、百種類を超える野鳥など、豊かな自然に彩られていることが特徴です。
仙台市民にこよなく愛され、これまでに多くの歌が歌われてきたほか、学校の校歌の中にもその名が歌われています。
昭和49年に「広瀬川の清流を守る条例」が制定され、水質はもちろん、周辺環境保全に向けた取り組みが続けられています。 

【住所】宮城県仙台市
【問い合わせ先】
仙台市建設局百年の杜推進部河川課広瀬川創生室 https://www.hirosegawa-net.com/ 

六郷湧水群(ろくごうゆうすいぐん) 

古来「百清水」と呼ばれてきた、豊かな清水の郷である六郷。
いたるところにある湧水には、一つ一つ名前が付けられています。
その一つ、「ニテコ清水」は明治天皇がのどを潤した水として知られ、「御前水」とも呼ばれています。
藩主佐竹義隆が料理用に水を使ったことからその名が付けられた「御台所清水」は、民家に囲まれ、現在でも人々の生活と密接に結びついています。
美しい藤の花に彩られた「藤清水」は湧水観光の名所の一つ。
イバラトミヨ(ハリザッコ)をはじめとする多くの生物が生息することでも知られており、環境保全活動にも力が入れられています。

【住所】秋田県仙北郡美郷町六郷
【問い合わせ先】美郷町 https://www.town.misato.akita.jp/ 

力水(ちからみず) 

湯沢城址古舘山(中央公園)の麓に湧き出る水。
佐竹南家の御前水として明治時代まで使用されてきたもので、その後は市民が喉を潤したり、お茶や料理をつくる際に使ったりと、生活用水として利用されてきました。
“この水を飲むと力が湧く”として、誰からともなく「力水」と呼ぶようになったそうです。
湧出量は毎分約11ℓ、水温は13℃前後と一年を通してほぼ安定しており、水質も非常によいことで知られています。
現在でも多くの地元住民が水汲みに訪れているほか、季節ごとにさまざまなイベントも開催され、観光客で賑わいを見せています。

【住所】秋田県湯沢市字古館山
【問い合わせ先】湯沢市 http://www.city-yuzawa.jp/ 

月山山麓湧水群(がつさんさんろくゆうすいぐん) 

出羽三山の一つでもある霊峰・月山の山麓には、いたるところに湧水が見られます。
これらの湧水は、月山の万年雪の雪解け水や雨水が地中深くに染み込み、400年という長い年月をかけて湧き出たとも言われています。
水温は一年を通じて5℃前後とほぼ一定。
適度にミネラルを含んだ水は口当たりもよく、簡易水道水として利用されているほか、ペットボトル入りの飲料水としても販売されています。
周辺はブナの原生林が広がっており、初夏には新緑と万年雪が描く美しいコントラストがまさに絶景。
近くの「山形県立自然博物園」では、月山の自然や湧水の魅力を学ぶことができます。

【住所】山形県月山山麓一帯
【問い合わせ先】山形県西村山郡西川町 http://www.town.nishikawa.yamagata.jp/ 

小見川(おみがわ) 

この辺りは昔から10cmも掘ればすぐに水が湧くとして有名だったそうで、各家庭で「どんこ水」と呼ばれる井戸を掘って生活用水としていました。
井戸を掘るときの「どっこいしょ」「どんこいしょ」といった掛け声がなまって「どんこ水」と言われるようになったと言われています。
小見川の源流には、清流にしか生息しないと言われる貴重な魚・イバラトミヨの姿も見られます。
イバラトミヨが営巣する付近には側溝が設けられ、雨水や濁水が流れ込まないよう配慮されているそうです。
小見川の美しい水は養鱒にも利用されており、東根市の特産品として注目されています。

【住所】山形県東根市羽入
【問い合わせ先】東根市 https://www.city.higashine.yamagata.jp/ 

磐梯西山麓湧水群(ばんだいにしさんろくゆうすいぐん) 

名峰・磐梯山の西麓には、それぞれに言い伝えを持つ多くの湧水があります。
その中の一つ、「龍ヶ沢湧水」は古代から太平洋戦争直後まで雨乞が行われてきたことで知られる歴史ある湧水。
国の史跡にも指定されています。
どんな大干ばつに見舞われても湧出量は変わらず、人々の生活用水や灌漑用水として利用されてきたそうです。
雨乞の際に本尊となった「龍像権現」像や、龍の落とし子にまつわる文書などが今も残されています。
現在も多くの人が汲みに訪れているほか、周辺地域の飲料水や灌漑用水などとしても利用されています。

【住所】福島県耶麻郡磐梯町
【問い合わせ先】磐梯町 https://www.town.bandai.fukushima.jp/ 

小野川湧水(おのがわゆうすい) 

西吾妻連峰山麓、ブナの原生林に囲まれた湧水群。
百貫の価値に値するとたたえられたことから「百貫清水」として親しまれてきました。
白砂を巻き上げながらボコボコと水が湧き上がる光景はまさに神秘的。
かつては修行僧の霊水や木地師の生活用水などとして使用され、現在でも地元住民や観光客の飲料水などに使用されています。
小野川湧水下流には落差25mの大瀑布「不動滝」があり、多くの観光客がトレッキングに訪れると共に、「不動滝を守る会」などによる清掃活動や保全活動も積極的に行われています。 

【住所】福島県耶麻郡北塩原村大字桧原
【問い合わせ先】北塩原村 http://www.vill.kitashiobara.fukushima.jp/ 

<名水百選 関東・甲信地方> 

八溝川湧水群(やみぞがわゆうすいぐん) 

茨城県の最高峰、標高1,022mの八溝山。
その由来は、弘法大師が山頂に立ち、谷が八つに分かれ、山水が八方向へ流れるのを見て「八溝の嶺」と名付けたことだと言われています。
水戸光圀公が命名したとされる八溝五水(金性水・龍毛水・白毛水・鉄水・黄金水)が有名。
中でも光圀公は金性水をほめたたえたと伝えられています。
“生きた化石”とも言われるムカシトンボの幼虫の生息地としても知られるほか、わさびの栽培用水としても知られています。
初夏の新緑、秋の紅葉を楽しみに多くの登山客も訪れており、清らかな流れのほとりで足を休める姿が見られます。

【住所】茨城県久慈郡大子町上野宮地内八溝山
【問い合わせ先】大子町 http://www.town.daigo.ibaraki.jp/ 

出流原弁天池湧水(いずるはらべんてんいけゆうすい) 

栃木県指定天然記念物でもある、「出流原弁天池」。
古生層の石灰岩を溶解してできた鍾乳洞から湧き出た清水が、周囲約138mの丸い池を形成しています。
湧出量は1日におよそ2,400t、水温16℃と年間を通してほぼ一定です。
この池には、朝日長者の伝説が語り継がれています。
ようやく授かった娘が山に出かけたまま行方不明になってしまい、悲しんでいる長者夫婦に、神は娘が池の鯉になっており、昇天させるためには莫大な財産が必要だと霊示しました。
そこで長者はこの地に財宝を埋め、宝のありかをよんだ歌を残したということです。
池の水は養魚場や公園として利用されており、市民の憩いの場として親しまれています。

【住所】栃木県佐野市出流原町1117
【問い合わせ先】佐野市 http://www.city.sano.lg.jp/ 

尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい) 

高原山麓、樹齢数百年にも及ぶ原生林に囲まれた自然豊かな場所に噴出する湧水。
山岳仏教が盛んだった時代に、信者たちが身を清めてから登拝したことから「精進沢」と呼ばれていたとも言われています。
十数か所からこんこんと湧き出る清水は1日におよそ65,000tという大量の湧水量を誇り、水温も年間を通して11℃前後とほぼ一定です。
夏は緑豊かな原生林の間涼やかに、冬は凍結することなく動植物に潤いを与えながら、四季折々の美しい表情を見せてくれています。
古くから地域住民に親しまれており、保全活動にも力が入れられています。

【住所】栃木県塩谷郡塩谷町大字上寺島1614-2
【問い合わせ先】塩谷町 https://www.town.shioya.tochigi.jp/forms/top/top.aspx 

雄川堰(おがわぜき) 

城下町小幡の姿を今に伝える「雄川堰」。
古くから人々の生活用水や下流の水田を潤す灌漑用水として利用されてきました。
造られた時期は定かではありませんが、織田氏が江戸時代初期に小幡に陣屋を築いた時期に整備がなされ、現在のような姿になったものと考えられています。
織田氏、またその後を継承した松平氏は雄川堰を重視し、管理のために御用水奉行をおいたそうです。
現在でも地元住民によってごみの回収や清掃活動などが行われています。
美しい流れにそって古い家並みや桜並木が続いており、春には美しい光景を目当てに大勢の観光客が訪れます。

【住所】群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡地内
【問い合わせ先】甘楽町 http://www.town.kanra.gunma.jp/ 

箱島湧水(はこしまゆうすい) 

箱島不動尊の脇、樹齢400年とも言われる大杉の根元から湧き出る水。
1日およそ30,000tもの湧出量を誇りますが、これは榛名湖の水が地中を通って湧出するものとの言い伝えがあります。
その由来として、ある仏僧の母が榛名湖に身を投げ、その供養のために仏僧が母の位牌を榛名湖に静めたところ、箱島の湧水となって湧き出てきたという伝説が残されているそうです。
この位牌は今も箱島不動尊の中に納められています。
湧水は鳴沢川となり、飲用水や農業用水、養鱒場用水などとして利用されています。
また鳴沢川は蛍の生息地としても有名で、その幻想的な光景を多くの人が見学に訪れるほか、小学生や地元住民による保全活動も行われています。 

【住所】群馬県吾妻郡東吾妻町大字箱島
【問い合わせ先】東吾妻町 http://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/ 

風布川/日本水(ふっぷがわ/やまとみず) 

釜伏山中腹にある百畳敷岩から湧き出る「日本水」、その水がほかの沢水と合流してできたのが「風布川」です。
日本水は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折、戦勝を祈願して百畳敷岩に剣を刺したところたちまち水が湧いたとの言い伝えが残されています。
このとき、あまりの冷たさに一杯しか飲めなかったことから「一杯水」と呼ばれることもあります。
古来涸れたことがなく、干ばつのときの「もらい水」として崇められてきました。
風布川は約6km下流の玉淀湖に注ぎ、「狼淵」や「夫婦岩」など多くの名勝をつくり出しています。
(※日本水源泉は現在崖崩れの恐れがあるため、立ち入り禁止となっています。)

【住所】埼玉県大里郡寄居町大字風布
【問い合わせ先】寄居町役場 https://www.town.yorii.saitama.jp/ 

熊野の清水(ゆやのしみず) 

千葉県から唯一名水百選に選ばれたのが、江戸へ通ずる街道筋としての面影を残す長南町の「熊野の清水」です。
その昔、弘法大師がこの地に立ち寄った際、水がなくて農民が苦労しているのを見て、法力によって水を出したと伝えられています。
そこから「弘法の霊泉」とも呼ばれ、大切にされてきました。
室町時代より100年間ほどは鶴岡八幡宮の湯治場として栄え、「湯谷(ゆや)」と呼ばれたことが名前の由来でもあると言われています。
古くから健康の泉として人々に親しまれており、現在でも飲用水や農業用水として利用されています。

【住所】千葉県長生郡長南町佐坪2388
【問い合わせ先】長南町 https://www.town.chonan.chiba.jp/ 

お鷹の道/真姿の池湧水群(おたかのみち/ますがたのいけゆうすいぐん) 

国分寺崖線のいたるところから湧き出た水は「真姿の池」へと流れ込み、残りは水路を流れて野川(多摩川の支流)へと注いでいます。
江戸時代、この辺りは尾張徳川家の御鷹場に指定され、多くの将軍が鷹狩に訪れていました。
そこから、この清流沿いの小道をいつしか「お鷹の道」と呼ぶようになったということです。
遊歩道として整備された約350mの小径は、初夏に咲くカラーの花をはじめ、四季の移ろいを楽しめる散布道として人気があります。
「真姿の池」には、その昔絶世の美女・玉造小町が重い病に苦しんでいたとき、この池で身を清めるようにとの霊示を受け、その通りにすると元の美しい姿に戻ったという伝説が残されています。

【住所】東京都国分寺市西元町
【問い合わせ先】国分寺市 http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/ 

御岳渓流(みたけけいりゅう) 

多摩川上流、JR御岳駅を中心に下流の沢井までの約4kmは「御岳渓谷」と呼ばれ、秩父多摩甲斐国立公園の中でも特に美しい景勝地として多くの人が訪れています。
「沢井」という地名は各家庭で沢の水を引いて使っていたことに由来するとも言われており、江戸時代から東京の上水道源として利用されてきました。
渓谷の両岸には遊歩道が整備されており、巨岩の間を縫うように流れる清流沿いの散策を楽しむことができます。
遊歩道を散策しながら、玉堂美術館や櫛かんざし美術館といった記念館を巡るのもおすすめ。
さらに御岳渓流はカヌーのメッカとしても知られており、ウォータースポーツを楽しみたいという方にも人気のスポットとなっています。 

【住所】東京都青梅市御岳本町
【問い合わせ先】青梅市 http://www.city.ome.tokyo.jp/ 

秦野盆地湧水群(はたのぼんちゆうすいぐん) 

県下唯一の盆地である秦野盆地には、良質な湧水が多く、古くから生活用水として利用されてきた痕跡が残っています。
その一つ「弘法の清水」は、飲み水をくれた農家の娘へのお礼に弘法大師が庭に杖を突き、その跡に底の抜けた臼を置くように告げて去ったところ、その臼から水が出たという言い伝えが残されています。
一時水質の悪化が問題になりましたが、市ではいち早く条例を定め、水質改善に取り組んできました。
現在でも秦野市の水道水源の大部分に湧水が利用されており、そのおいしさをPRするため、地下水をペットボトルに詰めたものも販売されています。

【住所】神奈川県秦野市大秦町
【問い合わせ先】秦野市 http://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/index.html 

洒水の滝/滝沢川(しゃすいのたき/たきざわがわ) 

県の名勝にも指定されている、「洒水の滝」。
酒匂川へと流入する滝沢川の上流にある滝は三段になっており、下から一の滝(69.3m)、二の滝(16m)、三の滝(29.7m)の落差があります。
鎌倉時代の名僧・文覚上人が100日間この滝に打たれて修行を積んだと言われており、文覚上人ゆかりの不動尊が近くにあります。
滝の水は飲料水や生活用水として古くから利用されてきました。
周囲は豊かな自然が残されており、夏でもひんやりとした空気を楽しむことができるとして、ハイキングに訪れる方も多くいます。

【住所】神奈川県足柄上郡山北町平山地内
【問い合わせ先】山北町 http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/ 

忍野八海(おしのはっかい) 

国の天然記念物、さらには世界遺産・富士山の構成資産の一部としても認定されている「忍野八海」。
富士山の雪解け水が数十年という長い年月をかけてろ過され、清冽な湧水となって湧き出た八つの湧水池です。
忍野一帯は昔、「宇津湖」と呼ばれる大きな湖でしたが、富士山の大噴火によって分断され、「山中湖」と「忍野湖」の2つができました。
その後忍野湖は涸れてしまったものの、湧水池として残ったのが忍野八海だったと言われています。
現在では八つの池すべてが昔の面影を残しているわけではありませんが、「湧池」のように豊富な湧出量と良質な水質を誇る池もあります。

【住所】山梨県南都留郡忍野村
【問い合わせ先】忍野村 http://www.vill.oshino.lg.jp/ 

八ヶ岳南麓高原湧水群(やつがたけなんろくこうげんゆうすいぐん) 

八ヶ岳南麓には50を超える湧水があると言われていますが、代表的なものは「大滝湧水」「三分一湧水」「女取湧水」の三つです。
「大滝湧水」は1日約22,000tと、湧水群の中でももっとも多い湧出量を誇ります。
大滝神社の地内にあり、社記には武淳川別名(たけぬかわわけのみこと)がこの清水を称賛され、ここに祭祀したとも記されています。
「三分一湧水」は、武田信玄が水争いを収めるために三つの村に水を分配したと伝えられており、現在も湧出口には三角石が置かれ、流水を三方向へ分岐させています。
「女取湧水」は三つの湧水の中でももっとも高い位置にあり、女取川の水源となっています。
利水が不安定なこの地域にあって、これらの湧水群は生活用水や農業用水として重要な役割を果たしています。 

【住所】山梨県北杜市長坂町・小淵沢町
【問い合わせ先】北杜市 https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/ 

白州/尾白川(はくしゅう/おじらがわ) 

南アルプスの駒ヶ岳を源流とする「尾白川」。
古来白州の山の中には白黒で尾が白い神馬が住み、その霊験は白黒(善悪)を明らかにして人間を律すると伝えられたことが、その名の由来と言われています。
人々は尾白の水を霊水として尊び、その水で心身を清め、下流まで清い水を保つよう配慮してきたということです。
また、古くからその水を生活用水や産業用水として活用してきました。
尾白川の渓谷にはさまざまな滝や淵、美しい渓流などの見どころがたくさんあり、ハイキングや水遊びに毎年多くの人が訪れます。 

【住所】山梨県北杜市白州町白須
【問い合わせ先】北杜市 https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/ 

猿庫の泉(さるくらのいずみ) 

風越山山麓、豊かな緑の木々の中に湧き出る「猿庫の泉」。
その昔、茶道宗編流の宗匠・不蔵庵龍渓が茶の湯に適した水を探していたところ、天竜川の水でたてた茶の味に惹かれ、名水を尋ねて川をさかのぼり、ようやくこの湧水にたどり着いたと言われています。
以来茶に適した水として広く知られるようになり、この水で茶道を極めた城主や、毎朝家来にこの水を汲みに行かせて茶を淹れたという城主の故事も残されています。一時人々から忘れられ、草に埋もれてしまいまし
たが、国語の教科書に「泉を求めて」が紹介されたことにより再び注目を集めるようになったと言われています。
現在は地元住民を中心に、環境保全活動に力が入れられています。

【住所】長野県飯田市風越山山麓
【問い合わせ先】飯田市 http://www.city.iida.lg.jp 

安曇野わさび田湧水群(あずみのわさびだゆうすいぐん) 

北アルプスの雪解け水が集まってできた清流は、古来新田の開墾などに用いられ、豊かな田園風景を彩ってきました。
湧出量は1日およそ70万t、水温は真夏でも15℃を超えることはありません。
大正時代からは、この清水を利用してわさびの栽培が行われてきました。
「安曇野わさび田湧水群」として名水百選に選定されており、澄み切った流れと緑のわさび田のコントラストを楽しみに、毎年多くの観光客が訪れています。
わさび田から排出される水でニジマス養殖を行うなど、豊かな恵みを大切にすべく、水の循環利用も行われています。

【住所】長野県安曇野市豊科・穂高
【問い合わせ先】安曇野市 http://www.city.azumino.nagano.jp/ 

姫川源流湧水(ひめかわげんりゅうゆうすい) 

姫川源流を源とする「姫川」は、国道148号と並行して流れ、小谷村・新潟県糸魚川市を経由して日本海へと注ぎます。
源流部にはアオハナゴケやバイカモの群落があり、夏になると澄み切った冷水の中に咲く可憐な白い花が見られるほか、多くの湿生植物が群生しています。
近くの親海湿原(およみしつげん)では、カキツバタやコオニユリ、サワギキョウなど、季節ごとの湿原植物を眺めながら、遊歩道をゆっくりと散策する人々の姿も見られます。
姫川源流・親海湿原一帯は貴重な自然環境を形成していることから長野県の自然保護条例に基づき、自然環境保全地域に指定されており、保全活動にも力が入れられています。

【住所】長野県北安曇郡白馬村大字神城字佐野
【問い合わせ先】北安曇郡白馬村 https://www.vill.hakuba.lg.jp/ 

<名水百選 北陸地方> 

龍ヶ窪の水(りゅうがくぼのみず) 

ブナやスギに覆われた幻想的な雰囲気の「龍ヶ窪の水」には、不思議な伝説が残されています。
その昔、長い日照りが続き、村人たちは食べるものがなく困っていたとき、ある村人が龍の眠っているすきにその卵を盗み、子供たちと年寄りだけにでも食べさせてやろうとしました。
すると母龍が怒り狂って村人を食い殺そうとやってきましたが、村人たちが「せめて子供たちだけでも助けてほしい」と願ったところ、龍は心を打たれ、三日三晩雨を降らせてこの池をつくったそうです。
龍は、この池は村人たちの美しい心の象徴であり、心が曇ったときには池は涸れてしまうだろうと告げたということです。
湧出量は1日あたり43,000tと豊富で、水質も非常によく、上水道や灌漑用水に利用されています。 

【住所】新潟県中魚沼郡津南町大字谷内
【問い合わせ先】津南町 http://www.town.tsunan.niigata.jp/ 

杜々の森湧水(とどのもりゆうすい) 

古くから飲料水や灌漑用水として利用され、住民の生活を支えてきた名水「杜々の森湧水」。
三百年余り昔、水と見晴らしのよさからこの地に居を構えた先住民は、安住の地とするにあたってこの地に神を祭ったそうです。
以来この地を聖地として守り、湧水を子孫代々受け継ぐために涙ぐましい努力をしてきたということです。
現在ではその美しく澄んだ流れを求めて市街からも大勢の人が訪れるようになりました。
杜々の森名水公園では、食事やキャンプ、さまざまなイベントを通して名水と触れ合うことができるようになっています。

【住所】新潟県長岡市西中野俣3996番地
【問い合わせ先】長岡市 https://www.city.nagaoka.niigata.jp/index.html 

黒部川扇状地湧水群(くろべがわせんじょうちゆうすいぐん) 

北アルプスの中央部、黒部奥山の鷲羽岳に源を持つ黒部川は、美しい扇形の扇状地を形成しながら海へと注ぎます。
海岸に近い扇端部にはいくつもの湧水があり、古くから飲料水や灌漑用水などとして利用されてきました。
黒部市の生地地区には、湧水を利用した共同の洗い場が道路脇などに点在。
現在でも地元の人々が飲用や野菜の洗いなどに利用しています。
一方入善町の海岸近くには、天然記念物にも指定された「杉沢の沢スギ」があります。
湧水地の中に広がる沢スギの林は圃場整備事業によりほとんどが水田に姿を変えてしまいましたが、現在では2.67haが大切に保存されています。

【住所】富山県黒部市生地・下新川郡入善町
【問い合わせ先】黒部市 https://www.city.kurobe.toyama.jp/index.aspx
             入善町 https://www.town.nyuzen.toyama.jp/index.html 

穴の谷の霊水(あなんたんのれいすい) 

その昔穴の谷には白蛇が棲むとして恐れられていましたが、美濃国の白心法師がこの地で修行して以来、霊場として知られるようになりました。
石段を上った先に薬師観音堂があり、そこに祀られた薬師如来像横からは尽きることなく水が湧き出ています。
この水は難病に効く霊水と言われ、全国から参詣者が絶えることはありません。
この水は不純物が少なく腐りにくいと言われており、飲用水としてはもちろん、お酒やしょうゆ、みそなどの加工品にも用いられています。
蛇口も引かれており、町内外から大勢の人が水を汲みに訪れています。 

【住所】富山県中新川郡上市町黒川
【問い合わせ先】上市町 http://www.town.kamiichi.toyama.jp/ 

立山玉殿湧水(たてやまたまどのゆうすい) 

立山黒部アルペンルートの立山トンネル工事の際に発見された湧水。
立山連峰の万年雪の雪解け水が地中でろ過されて湧き出たもので、湧出量は1日およそ20,000t、水温は真夏でも2~5℃と冷たく、口当たりは軟らかです。
残雪の消える6月上旬から10月下旬頃まで、大勢の観光客ののどを潤しています。
室堂一帯には「みどりが池」や「みくりが池」、「地の池」などの美しい湖や、日本最古の山小屋「立山室堂」、石仏が並ぶ「玉殿岩山」などのみどころがたくさんあり、雲上ならではのすばらしい景観を楽しむことができます。 

【住所】富山県中新川郡立山町
【問い合わせ先】立山町 https://www.town.tateyama.toyama.jp/pub/top.aspx 

瓜裂の清水(うりわりしょうず) 

その昔、綽如上人が地方教化に出かけた際、この地で休息していたところ、連れていた馬の蹄が突然陥没し、その跡からこんこんと水が湧き出てきたと伝えられています。
その後ある里人が上人に献上する瓜をこの水で冷やしたところ、自然と瓜が裂け、その冷たさとおいしさに上人はたいそう満足され、「瓜裂の清水」と命名されたということです。
どんな干ばつにも決して涸れることなく湧き続けるこの水は、旅人の喉を潤したり、特産のネギを洗うのに用いられたりしてきました。
昭和60年に「名水百選」、昭和61年には「とやまの名水」に指定。
名水を求めて県内外から大勢の人が訪れています。 

【住所】富山県砺波市庄川町金屋
【問い合わせ先】砺波市 http://www.city.tonami.toyama.jp/ 

弘法池の水(こうぼういけのみず) 

白山市指定天然記念物。
全国的にも珍しい甌穴(おうけつ:河床の岩石面上にできる鍋状の穴)の湧水で、その形から「釜池」と呼ばれることもあります。
弘法大師が旅の途中、飲み水を与えてくれた親切な老婆へのお礼として岩に錫杖を突いたところ、水が湧き出たと伝えられています。
水質、水量は選定当時と変わらず良好であり、まろやかな口当たりが特徴と言われていますが、近年では市の水質検査は行われていないということです。
弘法大師ゆかりの地として、観光客も多く訪れています。

【住所】石川県白山市釜清水町
【問い合わせ先】白山市 http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/ 

古和秀水(こわしゅうど) 

總持寺の開祖・瑩山禅師が龍神のお告げによって知らされたと伝えられる霊水。
その昔貧しい父子がおり、父がこの水を飲んでほろ酔い気分になるのを見て不思議に思った息子がこの水を飲んだところ、ただの水であり、「親は酒々子は清水(しゅうど)」とつぶやいたとか。
その話を聞いた禅師様がめでたい字を充てて「古和秀水」としたと伝えられています。
禅師がお茶の水として愛用されて以来、總持寺のお茶の水として大切にされてきたほか、地元の方々からも仏前の献水やお茶の湯の水として用いられてきたということです。
湧出量は1日約90tとそれほど多くはありませんが、涸れることなくこんこんと湧き続けています。

【住所】石川県輪島市門前町鬼屋
【問い合わせ先】輪島市 https://www.city.wajima.ishikawa.jp/ 

御手洗池(みたらしいけ) 

赤倉神社の境内にあり、「赤倉神社のお池」とも呼ばれる池。
聖武天皇の東宮の眼病治療に用いられたと伝えられる霊泉です。
戦国時代、戦に敗れた武将が愛馬と共に入水した底なし池と言われ、元旦の未明になると赤い鞍が浮かび上がることから「赤蔵」の地名が付いたとも伝えられています。
池の周囲にはうっそうとした林が広がり、真夏でもひんやりと感じられるほど。
古くから灌漑用水として用いられ、現在でもおよそ20haの水田を潤しています。
湧出量は1日約600t、水温は年間を通して15~18℃、適度にミネラルを含んだまろやかな口当たりで、お茶を淹れるときなどに活用されています。 

【住所】石川県七尾市三引町
【問い合わせ先】七尾市 https://www.city.nanao.lg.jp/index.html 

瓜割ノ滝(うりわりのたき) 

一年を通して水温がほぼ変わらず、夏でも水の冷たさに瓜が割れたことからその名が付いたとされる「瓜割ノ滝」。
天徳寺の境内奥、岩山の間からこんこんと湧き出る清水が美しい滝となって流れ落ちます。
古来神聖な「水の森」として敬われてきた一帯は、うっそうと茂る木々の間から差し込む光が幻想的な空間をつくり出すと共に、桜、アジサイ、モミジなど、四季折々の美しい表情を楽しませてくれます。
水中にはこの水質水温でのみ生育する「ヒルデンブリンチアリブラリス」という珍しい紅藻類が生息し、それによって石が赤く染まっているのも特徴です。
地層のフィルターによってろ過された水は水質もよく、カルシウムとマグネシウムを適度に含んだまろやかな味わい。

【住所】福井県三方上中郡若狭町天徳寺
【問い合わせ先】若狭町 http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/ 

お清水(おしょうず) 

地下水が豊富で、古くから水の町として知られた大野の地。
その中でもこの水は城主の御用水として用いられていたことから、敬意をこめて「御清水」、あるいは「殿様清水」などと呼ばれるようになったそうです。
江戸時代にはこの辺りに武家屋敷が建ち並び、人々は生活用水として御清水を使っていました。
武家の決まりは厳しく、清水を常に清浄に保つよう努め、上流から飲料水・冷却水・野菜の洗い場などと場所を定めて水を利用したと言われています。
この決まりは現在でも受け継がれ、人々は清水を大切に守り、憩いの場として利用しています。
なお、大野市は「名水と朝市のまち 越前おおの」として「水の郷」に認定されています。

【住所】福井県大野市泉町
【問い合わせ先】大野市 http://www.city.ono.fukui.jp/ 

鵜の瀬(うのせ) 

遠敷川の中流付近にある淵。
白と黒の二羽の鵜が羽を休めた樹の跡から水が湧き出たのが始まりとの記録が残されています。
周囲には鵜の瀬公園や鵜の瀬橋、鵜の瀬公園資料館などが整備され、鵜の瀬の歴史や自然について触れることができるようになっています。
毎年3月2日には、奈良東大寺二月堂へ水を送る神事「お水送り」が行われます。
昔、インド僧実忠が東大寺二月堂を建立した際日本中の神々を歓進したところ、若狭の遠敷明神だけが遅れてしまい、そのお詫びとして閼伽水を献じる約束をして地面を割ると、二羽の鵜とともに水が湧き出たそうです。
この湧き水は鵜の瀬の穴から鵜が潜って導かせたものとされ、「若狭井」と名付けられました。
東大寺二月堂の「お水取り」では、ここから水を汲み上げ、本堂へお供えします。
鵜の瀬ではこれより10日前に奈良へとお水を送る神事が執り行われ、多くの観光客が訪れています。

【住所】福井県小浜市下根来
【問い合わせ先】小浜市 http://www1.city.obama.fukui.jp/ 

<名水百選 東海地方> 

宗祇水(白雲水)(そうぎすい(はくうんすい)) 

連歌の宗匠・飯尾宗祇がこの泉のほとりに草庵を結び、この水を愛用したことから名付けられたと言われる湧水。
昭和49年に岐阜県史跡文化財にも指定されており、歴史を感じられる場所として観光客も訪れます。
大正6年9月に有志が集まり「宗祇倶楽部」を結成、のちに「宗祇水奉賛会」へと受け継がれ、史跡保存のための活動が行われています。
郡上八幡には、特有の「水舟」という水利用のシステムがあります。
最初の水槽は飲用、次は食べ物の洗浄用、その次は食器等の洗浄用などと取り決めを設けて水を利用するというもので、流されたご飯粒の残りなどは魚たちに食べられ、浄化されて川へと注ぎこみます。
宗祇水の脇の立て札にも水槽の使い方についての注意書きがあり、水舟の形式を今に伝えています。

【住所】岐阜県郡上市八幡町本町
【問い合わせ先】郡上市 ttps://www.city.gujo.gifu.jp/top.html 

長良川(中流域)(ながらがわ(ちゅうりゅういき)) 

岐阜県郡上市の大日ヶ岳に源を持ち、中流域では美濃市・関市・岐阜市を貫流、三重県を経て伊勢湾へと注ぐ「長良川」。
人口約80万人という流域人口を抱えながらも、上流はAA、中流はAの環境基準を満たす清流であり、四万十川(高知県)・柿田川(静岡県)と並んで日本三大清流の一つにも数えられています。
流域にはダムや大きな工場がなく、良好な水質が保たれており、アユの棲む川としても有名。
岐阜市などでは、1,200年余の歴史を誇る「鵜飼」が行われており、観光スポットとしても人気を集めています。
平成13年には、環境省選定の「日本の水浴場88選」に河川の水浴場として唯一選ばれました。
「名水百選」に選定されている長良川中流域では、伏流水が水道水源として利用されています。

【住所】岐阜県美濃市・関市・岐阜市
【問い合わせ先】岐阜市自然共生部自然環境課 https://www.city.gifu.lg.jp/ 

養老の滝/菊水泉(ようろうのたき/きくすいせん) 

日本の滝百選にも選ばれ、全国的にもその名を知られる「養老の滝」。
落差約30m、幅約4m、清冽な水が流れ落ち、しぶきが霧のように立ち込める様は真夏でも涼しさを感じさせます。
毎年7月1日には滝開きの式が行われ、夏の観光シーズンの到来を告げると共に、訪れる人の安全を願います。
養老神社の境内にある「菊水泉」は、元正天皇がこの地を行幸した際に浴され、「老いを養う霊泉」として元号を「養老」に改め、この地の人々の税を免除したと伝えられる泉です。
菊の香りがすることから「菊水」と呼ばれるようになったとも言われています。
一帯は養老公園として整備されており、四季折々の豊かな自然や歴史を感じられる場所として県内外から大勢の人が訪れています。

【住所】岐阜県養老郡養老町養老公園
【問い合わせ先】養老町 http://www.town.yoro.gifu.jp 

柿田川湧水群(かきたがわゆうすいぐん) 

四万十川、長良川と共に日本三大清流の一つにも数えられている、柿田川。
数十か所以上という大量の湧水を水源とする、日本では珍しい川です。
約8500年前の富士山の噴火によってできた三島溶岩流層に雨水や雪解け水が浸透し、その溶岩南端にあたる清水町の市街地にこんこんと湧き出ています。
富士山周辺にはこのような湧水がいくつかありますが、中でも柿田川はその水量の多さから「東洋一の湧水」と呼ばれることもあります。
豊かな自然環境によって貴重な生態系が維持されており、カワセミ、アユ、アオハダトンボらの姿を見ることができるほか、清流にしか咲かないと言われるミシマバイカモの平面群落が見られる唯一の場所になっています。
一帯は柿田川公園として整備されており、美しい水の流れを楽しみに大勢の家族連れが訪れています。 

【住所】静岡県駿東郡清水町伏見地先
【問い合わせ先】清水町 http://www.town.shimizu.shizuoka.jp/ 

木曽川(中流域)(きそがわ(ちゅうりゅういき)) 

長野県の鉢盛山を水源とし、長野県、岐阜県にいくつもの渓谷を刻みながら、愛知県犬山市、三重県を経て伊勢湾へと注ぐ木曽川。
可児市から犬山市までの流域は、沿岸風景がヨーロッパのライン川の絶景に似ていることから、「日本ライン」と名付けられました。
昔は「木曽八流」と呼ばれていたように、いくつもの支流に分かれていたものが、天正14年に起こった「天正の洪水」によって現在のような姿になったと言われています。
優れた景観と学術的価値の高さから、昭和6年には国の名勝にも指定されました。
木曽川の水は犬山市や尾張地方の上水道の水源として利用されているほか、木曽川うかいや日本ライン夏祭りなどの見どころも多く、大勢の人が観光に訪れています。

【住所】愛知県犬山市
【問い合わせ先】犬山市 https://www.city.inuyama.aichi.jp/ 

智積養水(ちしゃくようすい) 

智積町は古くから「旱損所(かんそんじょ)」と呼ばれており、日照りが続けば水が枯れてしまい、豪雨になれば水害に襲われるといった水問題が深刻で、水争いも絶えなかったと言われています。
そんな中、隣の菰野町から湧き出る清水を引いてきた全長約1.8kmの灌漑用水は貴重なものでした。
人々はこの水を日々の炊事から洗濯、入浴に至るまで広く活用し、命を養う水という意味を込めて「智積養水」と呼んだそうです。
戦後、智積養水はいつしか人々から忘れ去られ、汚染が進むようになってしまいましたが、昭和40年代後半には地元住民による浄化運動が始まりました。
昭和47年に子供会によって行われた鯉の放流はその後毎年続けられ、今では「鯉の住む街」として知られるようになっています。

【住所】三重県四日市市智積町
【問い合わせ先】四日市市 https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/index.html 

恵利原の水穴(天の岩戸)(えりはらのみずあな(あまのいわと)) 

伊勢志摩国立公園、逢坂山の中腹の洞窟から出る湧水。
天照大御神が隠れ住まわれたという伝説の残る場所で、「天の岩戸」とも呼ばれています。
水穴から湧き出る清冽な流れと周囲を覆う伊勢神宮林の緑豊かな杉林、清らかな空気が心を洗います。
自然と歴史が織りなす神秘的な空気を求めて、地元の方々はもちろん、県外からも観光客が訪れる場所となっています。
湧水のほとんどは神路ダムへと流れ込み、この地域の上水道源として利用されています。
水穴の手前には市の天然記念物にも指定されている「オオシマザクラ」があり、毎年春には桜と名水を愛でる花見会が行われます。

【住所】三重県志摩市磯部町恵利原
【問い合わせ先】志摩市 https://www.city.shima.mie.jp/ 

<名水百選 近畿地方> 

十王村の水(じゅうおうむらのみず) 

彦根市今西町、十字路の角に周囲が石で囲まれた小さな池があります。
元禄年間の頃から湖東三名水の一つとして知られてきた、「十王村の水」。
古くは「淡海録」や「淡海国木間捜」の中にもこの水についての記録があり、この水を用いて晒布をしたところ、とても上質な布になったとの記述が見られます。
また、十王村から遠くの村へと嫁いだ母親が、母乳が出ず困っていたとき、十王村の水を汲んできて飲んだらたちまち母乳が出るようになったとの言い伝えも。
池の中央にはお地蔵さまが祀られた六角形の地蔵堂があり、母乳の神様として信仰されています。
地元住民を中心とした保存会が結成されており、定期的な清掃活動などが行われています。 

【住所】滋賀県彦根市西今町
【問い合わせ先】彦根市 https://www.city.hikone.lg.jp 

泉神社湧水(いずみじんじゃゆうすい) 

伊吹山に源を持ち、石灰岩の間を通って泉神社の境内へと湧き出す湧水。
天智天皇がこの地を弓や馬の繰錬場と定め、人々がここに住居を構えた際に湧き出たものとされ、「天泉所」と呼ばれていましたが、その後「大清水」と改名されたということです。
日本武尊が蝦夷との戦いの際に治療した「日本武尊の居醒水(いざめみず)」でもあり、小栗助重が平癒を祈願した命乞いの水としても知られています。
湧出量は1日およそ4,500t。
水質は良好で、適度にミネラルを含んだおいしい水と評判です。
水汲み場も設けられており、地元の方々はもちろん遠方からも水を汲みに訪れる人が絶えません。

【住所】滋賀県米原市大清水
【問い合わせ先】米原市 https://www.city.maibara.lg.jp/ 

伏見の御香水(ふしみのごこうすい) 

京都市伏見区にある御香神社内に湧き出る湧水。
この神社はもともと「御諸神社」と呼ばれていましたが、貞観4年、境内からとてもよい香りのする水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったことから、清和天皇から「御香宮」の名を賜ったということです。
この水は「御香水」として名水百選に選定されました。
その昔、息も絶え絶えにこの地に辿り着いた猿曳きに猿がこの水を飲ませたところたちまち元気になったという逸話も残されており、現在でも病気平癒の水として珍重されています。
ほかにも飲用や茶道、書道用にと、連日多くの人が水を汲みに訪れます。 

【住所】京都府京都市伏見区桃山御香宮門前町
【問い合わせ先】京都市伏見区 https://www.city.kyoto.lg.jp/fushimi/index.html 

磯清水(いそしみず) 

日本三景の一つ、天橋立の中にある天橋立神社の傍の湧水。
四面を海水に囲まれているのにも関わらず少しも塩味のしない淡水が湧き出ることから、古来不思議な名水とされてきました。
その仕組みは現在でも明らかになっていません。
かつて和泉式部がこの水のことを「橋立の松の下なる磯清水都なりせば君も汲ままし」と詠ったと伝えられています。
昔から天橋立を散策する人々の飲料水として珍重されてきましたが、現在飲用はできないことになっており、天橋立神社の手水として用いられています。

【住所】京都府宮津市天橋立
【問い合わせ先】宮津市 http://www.city.miyazu.kyoto.jp/www/normal_top.jsp 

離宮の水(りきゅうのみず) 

大阪府三島郡島本町、水無瀬神宮境内にある井戸水。
水無瀬神宮は、後鳥羽上皇に仕えていた水無瀬信成・親成親子が水無瀬離宮跡に御影堂を建立し、上皇を弔ったのが始まりとされています。
そこから「離宮の水」という名前が付けられました。
この水はもともと神饌のために用いられていましたが、茶道の歴史の始まりと共に茶の湯にも利用されるようになったということです。
境内には水汲み場が整備され、現在でもたくさんの人が水を汲みに訪れています。
離宮の水を後世に継承し、保存するために発足された「離宮の水保存会」によって、定期的な水質検査や清掃活動が行われています。

【住所】大阪府三島郡島本町広瀬三丁目10番 水無瀬神宮内
【問い合わせ先】島本町 http://www.shimamotocho.jp/ 

宮水(みやみず) 

西宮神社の南東側一帯から湧出する水。
江戸時代後期のこと、酒造業を営んでいた山邑太座衛門という人物が、同じ灘地方であっても西宮で造る酒がことさら良質であることに着目し、その原因が水にあることを突き止めたそうです。
以来灘地方の酒造家たちはこぞってこの水を使うようになったと言われています。
当初この水は「西宮の水」と呼ばれていましたが、略して「宮水」と呼ばれるようになりました。
宮水は「法安寺伏流」「札場筋伏流」「戎伏流」の3つの伏流水がブレンドされており、酒の発酵を助けるリンやカリウムが多く含まれ、また酒の味を邪魔する鉄分が少ないという特徴があります。
毎年秋には、宮水に感謝し、良いお酒ができるように祈願する「宮水まつり」が開催されます。

【住所】兵庫県西宮市久保町
【問い合わせ先】西宮市 https://www.nishi.or.jp/ 

布引渓流(ぬのびきけいりゅう) 

六甲山に源を発し、神戸市を流れる生田川の中流域。
雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝の4つの滝を合わせた「布引滝」は、日本三大神滝の一つにも数えられています。
その美しい景観は平安時代から貴族たちが和歌に詠むなど、文学作品の舞台となってきました。
水質は非常によく、数多くの水生生物の姿も見ることができます。
布引山は森林浴の森百選にも選定されており、渓流沿いの遊歩道を散策する人の姿も大勢見られます。
明治33年に誕生した布引貯水池の水は、神戸市の貴重な自己水源として活用されてきました。
布引渓流の水のPRの一環として、ボトルドウォーターも販売されています。

【住所】兵庫県神戸市中央区葺合町
【問い合わせ先】神戸市 http://www.city.kobe.lg.jp/ 

千種川(ちくさがわ) 

兵庫県と岡山県、鳥取県の県境、江浪峠に源を発し、播磨灘へと注ぐ「千種川」。
流域面積はおよそ750㎢、長さは70kmに及びます。
流域には大きな工場がほとんどなく、水の流れは清らかで、上流の山間部には美しい自然景観が残されています。
兵庫県下屈指のアユ釣りスポットとして有名。
川沿いにはキャンプ場なども整備されており、雄大な自然と美しい流れを堪能することができます。
一時危惧されていた生活排水による汚染もここのところは解消され、この豊かな恵みを後世へと受け継ぐべく、地元小中学生による水生生物調査、住民による保全活動などが積極的に行われています。

【住所】兵庫県宍粟市
【問い合わせ先】宍粟市 http://www.city.shiso.lg.jp/ 

洞川湧水群(どろがわゆうすいぐん) 

天川村洞川は霊峰大峯山の登山口にあたり、古くから修験道が盛んに行われてきたと共に、名水の産地としてもその名を馳せてきました。
昭和60年には、「ごろごろ水」「泉の森」「神泉洞」の3つの湧水からなる洞川湧水群が名水百選に選定されました。
「ごろごろ水」は五代松鍾乳洞付近の大岩に湧く水で、流れる水の音が洞穴に反響してごろごろと音を立てることからこの名が付いたと言われています。
「泉の森」は、洞川村の入り口である表鬼門にあたり、御神木の奥にある洞穴から「神の水」とも呼ばれる清水が湧出しています。
「神泉洞」は水源も行く先もわからない神秘的な「神の泉」。
現在は関係者によって管理されており、一般の人は見学ができません。
洞川の湧水は古来地元の人たちによって守り神として大切にされており、その貴重な恵みをいただこうと県外からも大勢の人が水汲みに訪れています。

【住所】奈良県吉野郡天川村洞川
【問い合わせ先】天川村 http://www.vill.tenkawa.nara.jp 

野中の清水(のなかのしみず) 

世界文化遺産にも指定されている、熊野古道。
和歌山県の指定文化財である野中の一本杉を有する継桜王子の下に湧き出る水は、「野中の清水」と呼ばれています。
水に不便な地域にあって、この湧水だけはどんな日照りにも涸れたことがなく、旅人の喉を潤してきたほか、地元住民の飲料水や生活用水としても珍重されてきました。
古今和歌集の中でも詠まれているように、江戸時代初期には旅人の間でこの水はすでに有名だったようです。
近くには、松尾芭蕉の門下・服部嵐雪がここに立ち寄って詠んだとされる句の句碑、斎藤茂吉が土屋文明と共に熊野を訪れて詠んだとされる短歌の歌碑がそれぞれ立てられています。

【住所】和歌山県田辺市中辺路町野中
【問い合わせ先】田辺市 http://www.city.tanabe.lg.jp/index.html 

紀三井寺の三井水(きみいでらのさんせいすい) 

西国三十三所の二番札所にあたる、紀三井寺。
三井水とは「清浄水」「楊柳水」「吉祥水」の三つの井戸のことで、寺の名もこれにちなんで名づけられたと言われています。
「清浄水」は紀三井寺の参道石段の右手に流れ落ちる小滝で、美女が身を投じて龍に化身したとの言い伝えが残されています。
「楊柳水」と「吉祥水」はその先にある井戸ですが、どちらも一度は荒廃してしまっていたところ、地元の有志によって復興されたということです。
飲用はもとより、生け花や茶道、書道などに使用するため、水を汲みに来る人が大勢います。紀三井寺は桜の名所としても知られており、毎年桜祭りの時期には県内外から多くの観光客の姿が訪れています。

【住所】和歌山県和歌山市紀三井寺1201
【問い合わせ先】和歌山市 http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ 

<名水百選 中国・四国地方> 

天の真名井(あめのまない) 

こんこんと湧き出る多くの湧水に恵まれ、名水の郷として知られてきた米子。
この地域に降る膨大な雨や雪が花崗岩や安山岩等浸水性のある地層に染み込み、湧き出したものです。
その代表的な存在とも言えるのが、この「天の真名井」。
「真名井」とは、清浄な井戸のこと。
その中でも最上級の敬称である「天の真名井」と呼ばれるのがこの湧水です。
古来生活用水や農業用水などとして利用され、生活に欠かすことのできない水源として地元住民から大切にされてきました。
水量はおよそ2,500t、水温はおよそ14℃で夏は冷たく、冬は心地よく感じられます。
周辺には水車小屋や遊歩道もあり、人々の憩いの場となっています。

【住所】鳥取県米子市淀江町高井谷
【問い合わせ先】米子市 https://www.city.yonago.lg.jp/ 

天川の水(てんがわのみず) 

隠岐郡海士町、清水寺境内にある湧き水。
奈良時代に行基がこの地を訪れた際、湧き出る湧水に霊気を感じ、この水を「天川の水」と名付け、聖観世音菩薩を祀って清水寺を開山したと伝えられています。
湧出量は1日およそ400tにも上ると言われています。
小さな島にあって、貴重な水源として生活用水や農業用水として広く利用されてきました。
湧水は10坪ほどの池に注がれ、周囲を覆う木々の緑、道路を挟んで広がる豊かな田園風景と共に情趣に富んだ景色をつくり出しています。
清水寺境内の神聖な場所として、地元の人々によって大切に守られています。 

【住所】島根県隠岐郡海士町大字知々井
【問い合わせ先】海士町 http://www.town.ama.shimane.jp/ 

壇鏡の滝湧水(だんぎょうのたきゆうすい) 

日本の滝百選にも選ばれている、壇鏡の滝。
雄滝と雌滝、共に落差40mほどの2つの滝が並び、清冽な水が勢いよく流れ落ちるさまを見ることができます。
渓流にはオキサンショウウオが多数生息していることでも有名。
まさに日本の秘境と呼ぶにふさわしい風景が広がっています。
勝者の水や火難防止の水としても知られており、島名物の闘牛大会や隠岐古典相撲大会に出場する人たちは必ずこの水で清めてから大会に臨むそうです。
水量は豊富で水質もよく、古くから地域住民の生活用水や農業用水として利用されてきました。
現在では清酒醸造用の水としても用いられています。

【住所】島根県隠岐郡隠岐の島町那久
【問い合わせ】隠岐の島町 https://www.town.okinoshima.shimane.jp 

塩釜の冷泉(しおがまのれいせん) 

蒜山三座の真ん中、中蒜山の麓の谷間から湧き出る湧水。
湧出量は毎秒約300ℓ、美しく透明な水がこんこんと湧き出し、面積約60㎡のひょうたん型の小池を形成しています。
水温は約10℃と年間を通してほとんど変わりません。
池の中には、汚染が進んだ水中では生息できないとされるモノアラガイの姿が見られるほか、寒冷地に育つ珍しい藻類も生育しています。
地元塩釜奉賛会が中心となって管理しており、周辺地区約600戸の生活用水として利用されています。
近くにはキャンプ場もあり、蒜山の豊かな自然を味わおうと県外からも大勢の観光客が訪れています。 

【住所】岡山県真庭市蒜山下福田
【問い合わせ先】真庭市 http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/www/top.jsp 

雄町の冷泉(おまちのれいせん) 

岡山市内を流れる旭川の伏流水が湧出したもの。
貞享3年(1686年)、岡山藩主・池田光政が息子の綱政に命じて造らせたもので、池田家の御用水として用いられてきた名水です。
現在では雄町の冷泉の源泉からは水を汲むことができませんが、水汲み場などを備えた公園「おまちアクアガーデン」が冷泉近くに整備されています。
この公園は、雄町の冷泉に触れ合うことで、より多くの人が関心を持ち、雄町の冷泉の保存に努めていくことができるようにとの願いが込められており、水汲み場のほか、地下水を利用した水の遊具も備えられています。
水質は非常によく、クセのないすっきりとした味わいが特徴。
お茶を淹れたりお米を炊いたりするのにも適していると言われます。 

【住所】岡山県岡山市雄町305-8
【問い合わせ先】岡山市 http://www.city.okayama.jp/ 

岩井(いわい) 

岩下から染み出し流れ出す水の量がどんな天候でも変わることがないことから「岩井」の名が付けられたと言われています。
その昔、子宝に恵まれない夫婦がこの水を21日間汲み続け、7月10日にめでたくかわいらしい女の子を授かったことから「子宝の水」として知られてきました。
水温は約10℃、湧出量は1日およそ170tと、名水百選選定当時とほとんど変わることはありません。
近くの岩井滝は滝の裏側から水が流れ落ちる様子を見ることができることから「裏見の滝」として人気を集めています。
滝までの遊歩道には木質チップが敷かれて歩きやすく、観光に訪れる人も大勢います。
毎年7月10日には岩井滝まつりが開催されており、名水と触れ合うことができる機会となっています。

【住所】岡山県苫田郡鏡野町上齋原中津河
【問い合わせ先】鏡野町 http://www.town.kagamino.lg.jp/ 

太田川(中流域)(おおたがわ(ちゅうりゅういき)) 

広島県廿日市市の冠山に源を持ち、多くの河川と合流・分流しながら下流で広島デルタを形成して瀬戸内海へと注ぐ、「太田川」。
中国地方でも有数の河川流量と良質な水質を誇り、広島市や周辺地域の水道水源として重要な役割を果たしてきました。
絶好のアユ釣り場としても知られ、初夏になると多くの釣り人が訪れます。
また、河川敷には親水公園などが整備されており、多くの市民が美しい水の流れや豊かな自然と触れ合いを楽しんでいます。
太田川の美しい流れを守るために定期的な清掃活動が行われているほか、地元の小学校での環境学習の舞台としても非常に重要な役割を担っています。

【住所】広島県広島市安佐北区、安佐南区、東区、西区
【問い合わせ先】広島市 http://www.city.hiroshima.lg.jp/ 

今出川清水(いまでがわしみず) 

水分峡の奥から地下を通ってきた水が湧き出たものと言われており、古くから人々は水天宮を祀り、この水を大切に守ってきました。
別名「東川の泉」とも呼ばれており、祠の下の水は飲用に、その次の囲いは野菜などの洗いに、その次は洗濯用にといった定めを設けて人々は水を使用してきました。
「出合清水」として名水百選に選定されていましたが、古文書から正式には「今出川清水」であることがわかったということです。
現在では湧水の量が少なくなり、飲み水として使われることはなくなりました。
しかしこの貴重な史跡と文化を守ろうと、地元住民によって定期的な清掃活動が行われています。 

【住所】広島県安芸郡府中町石井城一丁目2番街区
【問い合わせ】府中町 https://www.town.fuchu.hiroshima.jp 

別府弁天池湧水(べっぷべんてんいけゆうすい) 

別府厳島神社の境内にある「別府弁天池湧水」は、水不足に悩んでいた長者が諏訪明神のお告げに従って弁財天を勧請したところ、たちまち水が湧き出したという言い伝えのある湧水。
秋吉台・秋芳洞とともに、遠方からも多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。
その理由が、美しく輝くコバルトブルーの水。
ここの水は水質が非常に良く、透き通った水に光が当たって青色に輝いて見えるのだと言われています。
水温は約14.5℃、湧出量は毎秒約168ℓ。
カルシウムが適度に含まれているため、おいしく感じられると評判です。
灌漑や養鱒にも利用されており、近くではニジマス釣りを楽しむこともできます。

【住所】山口県美袮市秋芳町大字別府水上
【問い合わせ先】美祢市 http://www2.city.mine.lg.jp/ 

桜井戸(さくらいど) 

古来この地域の貴重な水源として利用され、瀬戸内海を行き来する船舶の飲料水としても提供されたと言われる「桜井戸」。
昔はこの辺りにたくさんの桜の木が植えられており、その古木の香りと水の調和がとても美しかったそうです。
初代岩国藩主吉川広家が当地に隠居した際、この水と京都御所の御用水であった「柳の水」とを比較したところ遜色ない水であったと伝えられています。
また、浅野家の家老で有名な茶人であった上田宗箇宗匠がこの水を大変愛して、茶会の席にはこの水を用いるようになったと言われており、現在でも茶会の水として利用されています。
この水を若水として飲むと長寿の薬になるとの言い伝えもあり、県外からも多くの人が水汲みに訪れています。

【住所】山口県岩国市通津
【問い合わせ先】岩国市 https://www.city.iwakuni.lg.jp/ 

寂地川(じゃくちがわ) 

西中国山地国定公園内、寂地山から流れる清冽な流れは「寂地川」として名水百選に選定されました。
寂地川にけずられてできた寂地渓谷は公園内の三大渓谷の一つにも数えられており、日本の滝百選にも選ばれた「五竜の滝」を有することでも知られています。
その昔この川には大蛇が棲んでおり、草木をなぎ倒したり、息を吹きかけて花を枯れさせたりして住民を困らせていましたが、「寂仙坊」という名の僧が祈祷を続けて大蛇を退治したことから「寂地」という名が付けられたと言われています。
周辺にはブナの原生林が生い茂り、初夏には新緑、秋には紅葉が美しい流れを彩ります。
湧出量が豊富で水質が非常に良いことから、飲料水のほか、特産のワサビ栽培にも利用されています。
周辺にはキャンプ場なども整備されており、都会からも大勢の人が雄大な自然を楽しみに訪れています。

【住所】山口県岩国市錦町宇佐
【問い合わせ先】岩国市 https://www.city.iwakuni.lg.jp/ 

江川の湧水(えがわのゆうすい) 

大正時代に吉野川本流から分離されてできたと言われる、「江川の湧水」。
ここの水は、夏は10℃前後、冬は20℃を上回るような異常水温で知られていますが、そのメカニズムについてはまだ解明されていません。
そのため、冬でもスイレンが咲き誇り、水の中を泳ぐ魚の姿が見られます。
徳島県の天然記念物にも指定。
子供たちが水遊びを楽しんだり、お遍路さんがここで足を休めたりと、人々の憩いの場としての役割も担っています。
また、下流にある江川・鴨下公園は桜の名所としても有名で、毎年春になると大勢の観光客が訪れています。

【住所】徳島県吉野川市鴨島町
【問い合わせ先】吉野市 https://www.city.yoshinogawa.lg.jp/ 

剣山御神水(つるぎさんおしきみず) 

剣山の湧水で、平家ゆかりの祖谷川の源流にあたる「剣山御神水」。
剣神社の御神体である御塔石の根ものとから湧き出る神の水として古くから崇められてきました。
一帯は石灰岩質であるため、湧水にはミネラルが豊富に含まれているとされ、病気を治す若返りの水としても珍重されてきました。
現在でも多くの登山者の喉を潤しているほか、遠方からこの水を求めて訪れる人の姿も見られます。
水量はそれほど多くありませんが、絶えず湧き出ており、透明度も非常に高いのが特徴。
剣山山系にはほかでは見ることのできない珍しい植物も多く生育しており、初夏には新緑、秋には紅葉が織りなす美しい景色を楽しむことができます。

【住所】徳島県三好市東祖谷
【問い合わせ先】三好市 https://www.miyoshi.i-tokushima.jp/ 

湯船の水(ゆぶねのみず) 

南北朝時代、干ばつを救った霊泉として伝えられている湧水。
湧出量は1日約400t、どんな日照りにも決して涸れることのない湧水は、水不足に悩まされることの多いこの地域にあって貴重な水源として珍重されてきました。
水源の湯船山には大樹が生い茂り、県と町の天然記念物に指定されています。
水は炊事用水や洗濯用水として用いられているほか、農業用水としても重要な役割を果たしてきました。
下流に広がる千枚田は、日本の棚田百選にも認定されています。
田植えが終了する6月頃には、一面に広がる緑の田んぼと澄んだ水の流れが昔ながらの美しい田園風景を描きます。
湯船の水によって育まれるこの地域のお米はおいしいと評判です。

【住所】香川県小豆郡小豆島町中山
【問い合わせ先】小豆島町 http://www.town.shodoshima.lg.jp/ 

うちぬき(うちぬき) 

西条市には広範囲に渡っておよそ3,000本もの自噴井があると言われており、それらは「うちぬき」と呼ばれてきました。
その昔人々は地面の鉄棒を打ち込み、そこに竹を差し込んで地下水を確保したそうで、そこから「うちぬき」の呼び名が付けられたそうです。
湧水量は1日約90,000tにも及ぶと言われています。
四季を通じて涸れることはなく、水質も良好であることから、飲用水としてはもちろんのこと、生活用水、農業用水、工業用水など、あらゆる場面に用いられてきました。
ミネラルバランスが良く、味わいが非常に良いことでも知られており、地元の人々はもちろん、県外からも水を汲みに訪れる人の姿が絶えることはありません。

【住所】愛媛県西条市
【問い合わせ先】西条市 https://www.city.saijo.ehime.jp/ 

杖ノ淵(じょうのふち) 

その昔、干ばつに苦しんでいた住民のために弘法大師が杖を突いて水を湧かせたという伝説が残ることから「杖ノ淵」という名前が付けられたとされる湧水。
清浄な水場でしか育たないと言われる美しい水草・テイレギは市の天然記念物にも指定されており、周辺の料亭では料理を飾るツマとしても重宝されています。
湧水池と美しい日本庭園を有する一帯は杖ノ淵公園として整備されており、市民の憩いの場となっているほか、多くのお遍路さんがここで足を休めます。
地元住民によって保存会が設立され、名水、そしてテイレギを守るための活動が積極的に行われています。

【住所】愛媛県松山市南高井町
【問い合わせ先】松山市 http://www.city.matsuyama.ehime.jp/index.html 

観音水(かんのんすい) 

歯長峠近くの杉林の中にある鍾乳洞から湧き出る湧水。
その昔、ここに観音像を安置し、その観音像に水が出るよう念じたところ清水が湧き出たという伝説から「観音水」の名が付けられたと言われています。
湧出量は1日約8,000t、水温は約14℃。
石灰岩が溶け込んだ水にはミネラルが多く含まれ、pH8.0前後の弱アルカリ性です。
清らかでおいしい水として評判が高く、水を汲みに訪れる人の姿が絶えません。
緑の木々と清らかな流れによって真夏でも涼しく、夏期営業のそうめん流しには遠方からも大勢の観光客が訪れます。
毎年8月10日には水への感謝を表す観音祭りが開かれています。

【住所】愛媛県西予市宇和町明間
【問い合わせ先】西予市 https://www.city.seiyo.ehime.jp/ 

四万十川(しまんとがわ) 

標高1,336mの不入山に源を発し、高知県西部を流れる「四万十川」。
柿田川・長良川と並んで日本三大清流の一つにも数えられています。
「四万十川」という名前は、アイヌ語で大変美しいという意味を持つ「シ・マムタ」から来ているとか、数多く(四万十)の支流が集まってできたためだとかさまざまなことが言われています。
流域面積のおよそ85%が森林であると言われており、周辺には美しい自然景観が残ります。
大雨のときには沈下するよう設計された欄干のない「沈下橋」が本流・支流合わせて47本あり、昔ながらの風情を漂わせています。
天然アユが生息する川としても知られ、伝統の火振り漁が今も行われているほか、カヌーや水遊び、キャンプなど川との触れ合いを楽しむ人々の姿も見られます。

【住所】高知県県西部
【問い合わせ先】高知県 http://www.pref.kochi.lg.jp/ 

安徳水(あんとくすい) 

高知県高岡郡越知町、横倉山の山頂近くから湧き出る水。
この地は文治元年(1185年)屋島の合戦に破れた平家知盛一門が安徳天皇を奉じて潜伏した場所であり、そのときにこの湧き水を天皇の飲み水として用いたと伝えられています。
横倉山の頂上には安徳天皇を祀った横倉宮があります。
また、横倉山が日本国霊峰四十八ケ山の一つとなったころ、土佐唯一の修験道の霊場として崇められ、清め水としてこの水が使用されたとも言われています。
横倉山は日本最古の化石が見つかった場所としても有名。
植物学者・牧野富太郎博士が研究フィールドとしたことでも知られており、現在でも数多くの貴重な植物を見ることができます。

【住所】高知県高岡郡越知町横倉山
【問い合わせ先】越知町 http://www.town.ochi.kochi.jp/ 

<名水百選 九州地方> 

清水湧水(きよみずゆうすい) 

うきは市浮羽町、清水寺の閑寂な境内にこんこんと湧き出る湧水があります。
建長元年(1249年)、諸国巡歴でこの地に立ち寄った僧が、木々がうっそうと生い茂る中から美しい水が湧き出る様子を見て大変美しく感じ、ここに清水寺を開いたと言われています。
天正7年(1579年)には大友の兵火によって一時衰退しましたが、寛文8年(1668年)に再興。
以来地元住民らによって清水湧水は大切に守られてきました。
湧出量は1日約1,000t、水温約17℃、pH7.8前後の非常に良質な水として知られ、古くから飲用水や生活用水、農業用水として地域の人々に利用され、その生活を支えています。 

【住所】福岡県うきは市浮羽町山北1941
【問い合わせ先】うきは市 http://www.city.ukiha.fukuoka.jp/ 

不老水(ふろうすい) 

香椎宮の近く、武内屋敷跡の一角に「不老水」はあります。
仲哀天皇・神功皇后に仕えた武内宿禰がこの泉の水を汲んで天皇皇后に献上する食事・酒を調え、また自らも炊飯造酒に用いて300歳以上という長寿を保ったとの伝説が残される名水です。
一度は放置されていたものの、天平宝字4年頃に修理が行われた際に「不老水」という名前が付けられたそうです。(「御飯(おいい)の水」「老いの水」などと言われることもあります。)
疫病を祓い、寿命を延ばす霊水として珍重され、香椎宮の綾杉とともに朝廷にも奉献されてきました。
現在では名水百選選定当時と比べて少しずつ水量が減っているそうですが、その由緒ある名水を求めて、連日大勢の人が水を汲みに訪れています。 

【住所】福岡県福岡市東区香椎4-16-1香椎宮
【問い合わせ先】福岡市 https://www.city.fukuoka.lg.jp/ 

竜門の清水(りゅうもんのせいすい) 

広瀬川の上流、黒髪山系の湧水を「竜門の清水」と呼びます。
川は「竜門峡」と呼ばれる美しい渓谷を刻みながら、やがて竜門ダムへと注がれ、有田町の水道水源として利用されます。
ダム周辺にはキャンプ場も整備されており、多くの家族連れや学生が豊かな自然や水との触れ合いを楽しんでいます。
この地域には、鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも:源為朝)の大蛇退治の伝説など、数多くの伝説が残されていることでも有名。
春の桜から初夏の新緑、秋の紅葉まで、四季折々の美しい自然を楽しむことができます。 

【住所】佐賀県西松浦郡有田町広瀬山
【問い合わせ先】有田町 http://www.town.arita.lg.jp/ 

清水川(きよみずがわ) 

上流に「清水の滝」(別名「珠簾の滝」)と呼ばれる落差75mの滝を有することで知られる清水川。
滝つぼの前には観世音菩薩が祀られており、滝行の霊場として遠方からも信徒たちが訪れています。
清水川の上流部は県立自然公園にも指定。
名水にさらした鯉の洗いの料理店が軒を連ね、清らかな流れとおいしい食事を楽しむ観光客の姿も多く見られます。
清水川は水田地帯を南下した後、やがて祇園川へと合流します。
清水川と祇園川はゲンジボタルの生息地としても有名で、5月下旬から6月下旬には数十万匹のホタルの乱舞を見ることができます。

【住所】佐賀県小城市小城町清水
【問い合わせ先】小城市 http://www.city.ogi.lg.jp/ 

島原湧水群(しまばらゆうすいぐん) 

市内のいたるところから水が湧き出し、古くから「水の郷」と呼ばれてきた島原市。
50か所以上にも上ると言われる島原市の湧水は「島原湧水群」として名水百選に選定されました。
これらの湧水のほとんどは寛政4年(1792年)の雲仙岳噴火に伴う地震に誘発されて自然湧出したものだと考えられています。
「鯉の泳ぐまち」では、民家脇の水路に色とりどりの錦鯉が放流されており、訪れる人の目を楽しませてくれています。
浜の川にある自噴井「浜の川湧水」は、4つの洗い場に区切られており、食品の洗い場、食器の洗い場、洗濯用など用途に合わせて順々に水を使う仕組みになっており、現在でもそのしきたりが守られています。
豊富な湧水は生活用水として人々の生活を支えてきたと共に、観光資源としても重要な役割を担っています。

【住所】長崎県島原市
【問い合わせ先】島原市 https://www.city.shimabara.lg.jp/ 

轟渓流(とどろきけいりゅう) 

多良岳県立自然公園、多良岳山系に源を持つ境川の渓谷の一つ「轟渓流」。
轟滝をはじめとする大小30の滝や奇岩、美しい渓谷美を楽しむことができる場所として知られ、多くの観光客が訪れる名所となっています。
流量は1日あたり約6,150t、水温は約14℃で一年を通してほぼ一定です。
周辺は木々の緑が美しく、清らかな流れの中にはサワガニやカジカ、ヤマメなど多くの生物の姿も見ることができます。
近くにはキャンプ場もあり、自然との触れ合いを楽しみに家族連れも多く訪れています。
轟渓流を形成する境川下流の水は、周辺地域で生活用水や灌漑用水として利用されています。

【住所】長崎県諫早市高来町
【問い合わせ先】諫早市 https://www.city.isahaya.nagasaki.jp/ 

轟水源(とどろきすいげん) 

現存する日本最古の上水道と言われる「轟水道」、その水源にあたる「轟水源」が名水百選に選定されました。
江戸時代、この地域では飲み水の水質が非常に悪く人々が困っていたところ、当時の藩主であった細川行孝公がここを水源として市街地まで4.8kmの上水道を造ったのがはじまりだと言われています。
当時は松橋焼の土管が使われていましたが、5代藩主興文公のときに石の桶管に変えるという大改修が行われたそうです。
この上水道は300年以上が経った今でも残され、現在でも100戸以上の家々が生活用水として利用していると言われています。
周辺は轟泉自然源公園として整備されており、水との触れ合いを楽しむことができるようになっているほか、資料館では轟水道の歴史を学ぶこともできます。 

【住所】熊本県宇土市宮庄町
【問い合わせ先】宇土市 https://www.city.uto.kumamoto.jp/ 

白川水源(しらかわすいげん) 

熊本市内を流れる一級河川・白川の水源の一つ、「白川水源」。
湧出量は毎分約60t、水温は約14℃、こんこんと湧き出る水はすぐに膝まで浸かるほどの川を形成しながら流れていきます。
透明度が高く、水が底の砂を巻きあがらせながら湧き出る様子まで見ることができます。
この豊富な水は古くから人々の信仰の対象であり、水源地の横にある吉見神社には「みつはのめ神」という水神様が祀られています。
元禄年間(1688~1703)には、当時の藩主であった細川網利公がこの神社の修理費として特別な手当を給わったとか。
多くの人が水を汲みに訪れるほか、近くには物産館もあり、美しい水によって育まれた特産品を楽しむことができます。 

【住所】熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川
【問い合わせ先】南阿蘇村 http://www.vill.minamiaso.lg.jp 

菊池水源(きくちすいげん) 

阿蘇外輪山の北西部、標高500~800mのあたりに菊池川の水源「菊池渓谷」があります。
清らかな流れがつくり出すいくつもの瀬や滝、それを覆うモミやツガ、ケヤキといった広葉樹の原生林が「渓谷美の極致」とも賞される美しい景観をつくり出しています。
春には新緑、夏には天然のクーラーとも言われる涼風、秋には紅葉、冬には霧氷の花。
渓流と四季折々の風景が織りなす美しいコントラストを求めて遠方からも多くの人が訪れます。
清流の水温は四季を通じて約14℃、水質も非常に良く、オオサンショウウオの生息する川としても有名です。
一帯は「くまもと自然休養林」として、名水百選のほかにも、森林浴の森百選、水源の森百選などにも選ばれています。

【住所】熊本県菊池市 原
【問い合わせ先】菊池市 https://www.city.kikuchi.lg.jp/ 

池山水源(いけやますいげん) 

熊野県北東部、樹齢200年以上とも言われる杉の巨木に囲まれた中に、「池山水源」はあります。
水温は一年を通して約13.5℃、毎分30tという豊富な湧水は、玉来川となって大野川へと合流し、やがて別府湾へと注がれます。
ミネラルを多く含んだ水は清涼感があり、おいしいと評判。
古くからこの地域の人々の飲用水、農業用水などとして珍重されてきました。
現在でも県内外から多くの人が水を汲みに訪れており、飲用のほか、お茶を淹れたり、ご飯を炊いたりとさまざまな用途に使われています。
毎年6月頃には池の周囲をホタルが飛び交い、湖面に反射した光がより幻想的な光景を描き出します。

【住所】熊本県阿蘇郡産山村大字田尻14-1
【問い合わせ先】産山村 http://www.ubuyama-v.jp/ 

男池湧水群(おいけゆうすいぐん) 

九重連山東麓、標高1,586mの黒岳麓から湧き出る湧水。
大分川の支流・阿蘇野川の源流となります。
湧出量は1日約20,000t、水温は12.6℃と一年を通してほぼ一定です。
近くには黒岳の原生林があり、深い緑の中には多くの野鳥たちの姿も見られます。
男池を起点に約1.4kmの遊歩道が設けられており、森林浴やトレッキングを楽しみに訪れる人も多いようです。
湧水は周辺地域の生活用水や農業用水として利用されてきました。
カルシウムなどのミネラルを適度に含んだ水はまろやかでおいしいと言われ、近年ではボトル入りのミネラルウォーターとしても販売されています。

【住所】大分県由布市庄内町阿蘇野
【問い合わせ先】由布市 http://www.city.yufu.oita.jp/ 

竹田湧水群(たけたゆうすいぐん) 

竹田市内には60か所にも上る湧水があり、その総量は日量60,000~70,000tと言われています。
透明度が高くあっさりとした味わいが特徴で、飲用や農業用、さらに最近では淡水魚の養殖用とさまざまな用途に用いられてきました。
中でも「泉水湧水」は爽やかなのど越しとまろやかな味わいから、“九州一の名水”と賞されるほど。
湧出量が豊富で、ミネラルウォーターとしても販売されています。
「河宇田湧水」は湧水群の中でも湧出量がもっとも多く、湧水観光の中心地として多くの観光客や水汲み客が訪れます。
毎年夏には湧水そばに河川プールがオープンし、水との触れ合いを楽しむ家族連れの姿も見られます。 

【住所】大分県竹田市大字入田河宇田112-3他
【問い合わせ先】竹田市 https://www.city.taketa.oita.jp/ 

白山川(はくさんがわ) 

豊後大野市を流れる中津無礼川と奥畑川を総称して「白山川」と呼びます。
傾山に源を発し、数多くの奇岩や巨岩を有し、岸壁からは地下数位が湧水する様子も見られます。
日本最大の水中鍾乳洞として知られる「稲積水中鍾乳洞」もこの川の源流の一つ。
3億年前の古生代に形成され、30万年前の阿蘇火山大噴火によって水没したものと言われ、無数の鍾乳石と洞窟の奥から湧き出る清らかな流れを見ることができます。
「白山川を守る会」の啓蒙活動や清掃活動等、積極的な全国運動を行っていることでも有名。
その努力によってゲンジボタルの生息域がよみがえり、6月頃には無数の光が飛び交う幻想的な風景を楽しむことができるようになっています。

【住所】大分県豊後大野市三重町中津留
【問い合わせ先】豊後大野市 https://www.bungo-ohno.jp/ 

出の山湧水(いでのやまゆうすい) 

霧島連山の湧水群の一つで、豊かな自然環境を形成していることで知られる「出の山湧水」。
毎秒1tという豊富な水量を誇る湧水はやがて小林市でもっとも大きいため池「出の山池」へと注がれます。
「ふるさといきものの里」に認定されており、多くの動植物が生息していますが、中でもゲンジボタルの生息地として有名。
この池のゲンジボタルには、日本武尊の父である景行天皇と、この地の姫君であった泉媛の悲恋の物語が残されています。
この地を訪れた天皇と泉媛の間に恋が芽生えたものの、天皇は都に帰ってしまい、泉媛は天皇に恋い焦がれてこの池に身を投げたということです。
ホタルの短い命とこの儚い恋物語に通じるものがあるとして、毎年ホタルの時期になると「ホタル恋まつり」が開催されます。 

【住所】宮崎県小林市大字南西方字出の山
【問い合わせ先】小林市 http://www.city.kobayashi.lg.jp/ 

綾川湧水群(あやがわゆうすいぐん) 

日本最大の面積の照葉樹林を有すると言われる、綾町。
その照葉樹林の森で貯えられた水は、綾北川と綾南川の両河川へと流れ込みます。
どこか特定の場所からの湧水ではなく、照葉樹林の森から湧き出すすべての水が名水百選に選定されています。
この豊かな湧水は、この地域の人々の生活に密接に関わってきました。
紬の産地として名高い綾の地にあって、染織にもきれいな水は欠かせない存在でした。
また、古くは荷物の運搬にももっぱら川船が用いられていたということです。
人々の生活を潤すだけではなく、多くの動植物の命の源でもあるこの水と豊かな自然を守るために、町民総出で清掃活動などが行われています。

【住所】宮崎県東諸県郡綾町
【問い合わせ先】綾町 https://www.town.aya.miyazaki.jp/ 

屋久島宮之浦岳流水(やくしまみやのうらだけりゅうすい) 

標高1,936m、屋久島の中央にそびえる九州最高峰の「宮之浦岳」。
年間降水量10,000mmを超えると言われる雨は、宮之浦岳を流れ落ち、数多くの貴重な植物を育んでいます。
水は外部からの汚染を受けることがほとんどなく、清浄で、口当たりが良いと評判。
屋久島に登山する際には水筒が必要ないと言われたこともあるように、清らかな流れは登山者の喉を潤してきました。
宮之浦岳流水は簡易水道の水源として利用されているほか、ミネラルウォーターとしても販売されています。
近年では観光客の増加による汚染が懸念されており、水環境保全のための啓蒙活動が積極的に行われています。 

【住所】鹿児島県熊毛郡屋久島町
【問い合わせ先】屋久島町 http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/ 

霧島山麓丸池湧水(きりしまさんろくまるいけゆうすい) 

栗野岳の標高600mに降った雨が地中でろ過され、約35年の歳月を経て湧き出たものと言われる「霧島山麓丸池湧水」。
1日約60,000tの湧水量を誇る湧水池は、栗野地域ほぼ全体、およそ2,000世帯の生活用水として利用されてきました。
エメラルド色に輝く水は美しく、水がこんこんと湧き出る様子も見ることができます。
毎年9月には、この湧水への感謝を表す「名水丸池感謝の夕べ」が行われ、池の中や周辺をおよそ1,000本の竹灯篭が彩り、幻想的な風景をつくり出します。
また、春には桜、初夏にはホタルの名所としても知られており、多くの観光客も訪れています。

【住所】鹿児島県姶良郡湧水町木場
【問い合わせ先】湧水町 https://www.town.yusui.kagoshima.jp/ 

清水の湧水(きよみずのゆうすい) 

南九州特有のシラス台地を万の瀬川が侵食した断崖から湧き出る湧水。
隣には水神様を祀った「水元神社」があります。
1日に6,000tという豊富な湧出量を誇り、地域の人々の飲料水や生活用水、灌漑用水などとして古くから大切にされてきました。
かつてこの場所は川辺郡川辺町に属しており、地域住民によって結成された保存会が管理をしていましたが、2007年の合併によって南九州市となってからは市が管理しているということです。
近くには清水岩屋公園・キャンプ場も整備されており、四季折々の美しい自然や清らかな流れを楽しむことができます。 

【住所】鹿児島県南九州市川辺町清水
【問い合わせ先】南九州市 https://www.city.minamikyushu.lg.jp/ 

<名水百選 沖縄地方> 

垣花樋川(かきのはなひーじゃー) 

垣花集落の崖の中腹、うっそうと茂る林の中に湧き出る水。
水は二手に分かれており、右側から出る水は男が使う水「男川(イキガンカー)」、左側から出る水は女が使う水「女川(イナグンカー)」と呼ばれてきました。
下流の浅い水たまりは「馬浴川(ンマミシガー)」で、馬が水を飲んだり、体を洗ったりするのに使われていたそうです。
川全体を「シチャンカー」と呼び、村の人々はここで水浴びや野菜洗い、洗濯をしてきました。
石畳の坂道の途中には女たちが中休みしたとされる「中休み石(ナカユクイイシ)」「上休み石の平石(イーユクイイシヌヒライサー)」が残っており、素晴らしい眺めを楽しむことができます。
ここから流れる水は多くの田んぼを潤してきたほか、現在では飲料水や生活用水などさまざまな用途に利用されています。 

【住所】沖縄県南城市玉城字垣花
【問い合わせ先】南城市 http://www.city.nanjo.okinawa.jp/ 

参考文献: 

環境省名水百選ポータル http://www.env.go.jp/water/meisui/
環境庁水質保全局水質規制課『名水百選』株式会社ぎょうせい
森田敏隆『日本の名景―水』光村推古書院株式会社 

※ おいしい水と健康生活 サイトマップ

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