メタボ≠肥満!? メタボの定義とその危険性を知る

LINEで送る
Pocket

「メタボ」という言葉、
今ではすっかりお馴染みになっていますよね。メタボ

「最近メタボ気味で…」などと気軽に使われることも
多い言葉ですが、メタボとは実際にどんな状態を
指すのでしょうか?

メタボは単なる肥満ではありません。
メタボは、時に命の危険につながることさえある、
恐ろしい状態なのです。

ここでは、メタボの定義やその危険性、
予防や治療法について徹底解説します。
メタボを予防・解消して、健康な毎日を過ごしましょう!

目次

(1)メタボとは
  1-1内臓脂肪型肥満とは
  1-2高血圧、高血糖、脂質異常
(2)メタボの危険性
(3)メタボの予防と治療
  3-1メタボを予防する生活習慣
  3-2メタボ健診とは
  3-3メタボの治療
(4)まとめ

(1)メタボとは

冒頭で「メタボ≠肥満」の話をしましたが、実際にメタボとはどのような状態を言うのでしょうか?

メタボというのは、「メタボリックシンドローム」の略。
厚生労働省によると、「内臓脂肪型肥満に加えて、高血圧、高血糖、脂質異常の
いずれか2つ以上を併せ持った状態」
と定義されています。

1-1内臓脂肪型肥満とは

体の脂肪の割合が多い状態を「肥満」と言いますが、肥満は脂肪の付き方によって
「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」の2つのタイプに分けられます。

皮下脂肪型肥満

・別名「洋ナシ型肥満」「下半身型肥満」
・皮下脂肪が多く溜まるタイプで、女性に多い

内臓脂肪型肥満

・別名「リンゴ型肥満」「上半身型肥満」
・内臓周りに脂肪が蓄積するタイプで、中年以降の男性に比較的多い

内臓脂肪型肥満かどうかを正確に判断するためにはCT検査などが必要となりますが、
一般的な基準としては、
ウエストが男性で85センチ、女性で90センチ以上
の場合、その可能性が高いと言われています。

1-2高血圧、高血糖、脂質異常

メタボは、内臓脂肪型肥満のほかに、高血圧や高血糖、脂質異常のうち
2つ以上を併せ持つ状態と定義されています。

①高血圧:最高血圧130mmHg以上、最低血圧85mmHg以上 のいずれかまたは両方

塩分の摂り過ぎなどから日本人には特に多いと言われている、高血圧。
メタボの基準では、一般的な高血圧の基準(最高血圧140mmHg以上、
最低血圧85mmHg)よりもわずかに低く設定されています。

②高血糖:空腹時血糖値110mg/dL以上

高血糖というのは、血液中のブドウ糖濃度が高い状態を言います。
空腹時血糖値が126mg/dL以上になると、糖尿病と診断されます。

③脂質異常:中性脂肪150mg/dL以上、
HDLコレステロール40mg/dL未満 のいずれかまたは両方

メタボでは、脂質異常を血液中の中性脂肪とHDL(善玉)コレステロールの値で判断します。
中性脂肪が多い、あるいはHDLコレステロール値が低い、
またはその両方の場合には脂質異常と診断されます。

(2)メタボの危険性

「メタボ」という言葉、近年では多く聞くようになってきました。
それまで単なる「肥満」と混同されていた「メタボ」がここまで注目されるようになった背景には、
その危険性の高さがあります。

皮下脂肪型肥満は、外見から“肥満”として認識しやすい、つまり自覚症状を持ちやすいもの。
一方で、内臓周りに脂肪が付いた内臓脂肪型肥満は一見しただけではわかりにくく、
自分では気付いていない場合も多いのです。

しかし、内臓周りに蓄積した脂肪は、高血圧や高血糖、脂質異常などの大きな要因となります。
「血圧がちょっと高め」「中性脂肪が少し多い」など一つ一つの状態はそれほど深刻でなくても、
それらが重なることで重大な病気へのリスクが急速に高まることもあるのです。

例えば内臓脂肪型肥満と高血圧や高血糖、脂質異常が重なったメタボの状態では、
動脈硬化が起こりやすくなります。
動脈硬化は、日本人の死因として常に上位を占める心疾患や脳血管疾患を引き起こす最大の要因。
つまり、メタボは死にも直結する恐ろしいものであるということです。

当然ながら、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病のリスクも高まるため、
早めの対策が必要となります。

(3)メタボの予防と治療

 3-1メタボを予防する生活習慣

メタボを予防するためにまず考えなければならないのは、内臓脂肪の蓄積を防ぐことです。
内臓脂肪の蓄積には生活習慣が大きく関係しているとされることから、その改善が必要となります。

・食事

メタボ予防には、食べ過ぎを防ぐことはもちろん、
食事の仕方や内容にも気を付ける必要があります。
大切なのは1日3食を規則正しく摂ること。
油物や肉類の摂り過ぎないよう、野菜などを積極的に取り入れること。
アルコール類の飲み過ぎもメタボにつながることがありますので注意が必要です。

・運動

メタボを予防するためには、運動も必要です。
ただし、急に思い立って激しい運動をしても、あまり効果はありません。
一駅分歩く、エスカレーターではなく階段を使うなど、
毎日の生活の中に上手に運動習慣を取り入れていくことが大切です。

・禁煙

「たばこは百害あって一利なし」と言われるように、たばこはがんにかかりやすくなったり、
動脈硬化を進行させたりする恐れが指摘されています。
まずはしっかりと禁煙することが大事。
自分だけで実行するのは難しいので、家族や医療機関などの協力も得ながら進めていきましょう。

3-2メタボ健診とは

先にも述べたように、メタボというのは自分ではなかなか意識しにくいことが問題でもあります。
ですから、健診の機会などを利用して、
自分がそれに当てはまるかどうかを確認することが必要になります。

その代表的なものとして、特定健診(通称メタボ健診)があります。

「メタボ健診」と呼ばれていることからも分かる通り、
メタボリックシンドロームに着目した健診で、
40~74歳の公的医療保険加入者を対象としており、
一般的な健診項目は以下の通りになります。

・問診
・身体測定(身長、体重、BMI、腹囲)
・血圧測定
・身体診察
・検尿
・血液検査

これらの観点で高リスクと判断された場合には、特定保健指導が行われます。
特定保健指導はリスクの高さに応じて動機付け支援と積極的支援とに分かれており、
いずれの場合にも半年後に健康状態や生活習慣改善状況の確認が行われます。

自分の体調を知り、生活習慣を見直す機会として、是非有意義に利用してみてはいかがでしょうか。

3-2メタボの治療

実際にメタボと診断された場合は、どのような治療が行われるのでしょうか?

メタボ治療の基本は、食事療法と運動療法です。
簡単に言えば、食事や運動といった生活習慣の改善が求められます。

とはいえ、これらは元々メタボを引き起こす要因であり、
自分で改善しようとしてもなかなか難しいもの。
信頼できる医師や専門知識を持つスタッフの指導の下、
適切な方法で継続的に行っていくことが大切です。

また、高血圧や高血糖、脂質異常が進行している場合には、
薬物療法が行われることもあります。
ただし、安易に薬に頼ることは禁物。
まずは生活習慣の改善に努めた上で、医師の診察をきちんと受け、
必要に応じて薬を利用するようにしましょう。

(5)まとめ

最後に、メタボの定義やその危険性、対策などについてまとめます。

・メタボとは単なる肥満ではなく、内臓脂肪型肥満に高血圧や高血糖、高血糖、脂質異常の
いずれか2つ以上が併発した状態を指す

・メタボは心疾患や脳血管疾患の最大の要因でもある動脈硬化を引き起こすことがあり、
注意が必要

・メタボを防ぐためには、食事、運動、禁煙などといった生活習慣の改善が必要
・特定健診(メタボ健診)・特定保健指導などの機会も利用する
・治療の基本は生活習慣の改善、薬は必要に応じて利用する

メタボが恐ろしい病気につながることもあるということを認識して、
予防や改善に努めていきたいですね。

参考文献:

厚生労働省 「肥満ホームページへようこそ」
⇒ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/himan/

LINEで送る
Pocket

最新記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>