便秘の種類と原因 自分の便秘のタイプを知ろう

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「便秘」にはさまざまな種類があることをご存知でしょうか。
「自分は便秘がちだ」と思っている方は多いかもしれませんが、自分がどんなタイプで、その原因は何なのかをきちんと理解している人は意外と少ないかもしれません。

自分の便秘のタイプ知ることは、よい解消法を見つけるための第一歩です。
ここでは、便秘の種類とその症状や原因について見ていきます。

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<目次>

器質性便秘と機能性便秘
 器質性
 機能性
急性便秘と慢性便秘
 急性
 慢性
慢性便秘の3つの種類
 弛緩性
 直腸性
 痙攣性
まとめ

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2020年1月22日更新

ハイパー 1 

器質性便秘と機能性便秘

便秘は大きく、「器質性便秘」と「機能性便秘」に分けることができます。

器質性

「器質」というのは、人体の器官の性質のことです。
つまり、腸管や胃、肛門の異常などといった器官の性質が原因となって起こるのが器質性便秘です。

このタイプには、先天的大腸過長症の人など、生まれ持った性質として便秘になりやすい人がいます。
そのほか、大腸がんや腸閉塞、腹膜炎などといった腸の疾患、腹部の手術による腸管の癒着、また子宮筋腫など他の臓器による腸の圧迫など、後天的な理由によるものもあります。

症状としては、便の減少以外に腹痛や出血を伴うケースもあるようです。
いずれの場合にも、自己判断で薬などを使用していると症状を悪化させてしまうこともありますので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

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機能性

一方多くの方が悩まされているのが、「機能性便秘」です。

これは、排便の機能に何らかのトラブルが生じることによって起こるものです。
腸管などの器官自体には特に異常が生じているわけではないのですが、食習慣や運動不足、ストレスなどが原因となり、消化~排便のメカニズムが乱れている状態です。

症状は便の回数や量の減少、残便感、お腹の張りなどが特徴的です。
薬も一時的には効果を表しますが、根本的な解消法としては、原因となっているものを見極め、改善することが必要になります。

⇒便秘解消のために知っておきたい、正しい排便のメカニズムとは!? 詳しくはこちら

そのほかに、抗うつ剤やパーキンソン治療薬などの影響による「薬剤性便秘」、甲状腺機能低下症などに伴う「症候性便秘」などもあります。

参考:
「わかりやすい病気のはなしシリーズ49 便秘」一般社団法人日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf

急性便秘と慢性便秘

排便機能のトラブルによって起こる機能性便秘は、さらに「急性」と「慢性」の2種類に分けることができます。

急性(一過性)

「急性(一過性)便秘」は、文字通り急激かつ一時的に発症するものです。
原因としては次のようなものが考えられます。

・食生活の乱れ(食べ過ぎ、食物繊維の不足など)
・水分不足
・環境の変化などによるストレス

急性の場合には、便の減少や硬化などが見られるものの、大きな苦痛を伴うことは少なく、また原因となっているものが解消されれば症状も自然と治まるのが一般的です。
しかし原因となるような行動を繰り返していると慢性化することもありますから、注意が必要です。

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慢性(習慣性)

一方、便秘がクセになっているような状態、便秘と下痢を交互に繰り返すといった状態は「慢性(習慣性)便秘」になります。

先にも述べたように、急性便秘の原因となるような行動を続けていることで慢性化してしまうケースが多いようです。
そのほか年齢や性別、体型などといったその人の性質が慢性的な便秘を引き起こすこともあります。

「いつものこと」で済ませてしまっている方もいるかもしれませんが、そのほかの体の不調や重大な病気につながることもあり、適切な対処が必要になります。

下剤の常用は、腸の働きをさらに弱めたり、便秘と下痢が交互に起こったりといったトラブルを引き起こすこともありますので注意しましょう。

⇒便秘解消に役立つ4つの方法(食べ物・運動・水分・薬) 詳しくはこちら

慢性便秘の3つの種類

慢性便秘は、その原因や特徴によってさらに「弛緩性」「直腸性」「痙攣性」の3種類に分けることができます。

弛緩性

「弛緩」の名が付けられているように、筋力が低下して腸が緩んでしまったり、蠕動運動能力が弱くなることによって起こります。
便が腸の中に留まることによって、お腹の張りを感じることが多く、それによって食欲が低下することもあります。

弛緩性便秘になりやすいと言われているのが、次のような人です。
・筋力が低下しやすい高齢者
・産後の女性
・運動不足の人
・下剤の乱用によって腸の機能が低下している人 など

解消法としては、まず腹筋力を鍛えるということが一つです。
食物繊維の含まれた食品を摂取するなどして、便の材料を増やし、蠕動運動を刺激するのもよい方法です。

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直腸性

直腸性便秘は、便が肛門付近の直腸部分まで到達しているにも関わらず、きちんと排出されない状態です。
これによって強い残便感を感じるほか、硬い便が出たり、肛門に痛みが生じたりといったこともあります。

最大の原因は、便意を我慢してしまうことです。
通常は直腸に便が到達すると脳に信号が送られ、便意を感じることにより、肛門括約筋が緩んで排便できるようになっています。
しかしこのタイミングで排便を行わないでいると、便が直腸に留まることで水分が吸収されて硬化し、排便されづらい状態になってしまうのです。
さらには、直腸に便が到達しても信号が送られにくくなってしまい、慢性化につながってしまいます。

朝忙しくて排便をする時間が取れない、自宅以外のトイレで排便ができないといった人は特に注意が必要です。
毎日の生活の中で上手に排便のタイミングを作るなどして、予防することが大切です。

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痙攣性

「痙攣性便秘」は文字通り、腸が痙攣を起こしてしまうものです。
腸の通り道が狭くなることで、便が通過しにくくなり、便秘になります。

また、痙攣性便秘では、便秘と下痢が交互に起こることが多いのが特徴です。
そのほか残便感や便の減少、食欲の低下や激しい腹痛などを伴うこともあります。

原因としては次のようなものが考えられます。

・ストレス
・自律神経の乱れ
・不規則な生活
・刺激物の摂り過ぎ
・食物繊維の摂り過ぎ
・下剤の乱用 など

この場合には、腸の運動を高めるような薬を飲んだり食べ物を食べたりすると逆効果になる恐れがありますので、まずはしっかりと体や心を休め、腸の運動を正常に戻すことが大切です。

⇒痙攣性便秘に要注意! 気になる3つのコト 詳しくはこちら

参考:
「薬事情報センター 5.便秘」一般社団法人愛知県薬剤師
https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3531.html

まとめ

それでは最後に、便秘の種類についてまとめておきたいと思います。

・便秘を大きく分けると、器官の性質による「器質性」と排便機能のトラブルによる「機能性」とがある
・機能性便秘には、「急性(一過性)」と「慢性(習慣性)」とがある
・「弛緩性便秘」は、腸の筋力の緩みや蠕動運動の低下が原因となって起こるもの
・「直腸性便秘」は、便意の我慢などによって便が直腸に留まり排出されない状態
・「痙攣性便秘」は、ストレスなどにより腸が痙攣し、便秘や下痢が起こるもの

参考文献:

「わかりやすい病気のはなしシリーズ49 便秘」一般社団法人日本臨床内科医会
http://www.japha.jp/doc/byoki/049.pdf
「薬事情報センター 5.便秘」一般社団法人愛知県薬剤師
https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3531.html
「10月 食事と運動で便秘を防ぐ!」全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/261001/

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