「胃」ってどんなもの? 健康な胃のために知っておきたい6つの基礎知識

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皆さんは胃のトラブルを抱えていませんか?水と胃もたれ
ストレスが多い現代社会、「胃痛」「胃もたれ」といった
胃の悩みが多く聞かれますよね。

でも、そもそも「胃」ってどんな臓器かということを
ご存知ですか?

私たちの体のどの辺りにあって、
どんな形や大きさをしているのか。
その構造はどうなっているのか。
役割は何なのか。
どんなふうに働いているのか。

胃を健康に保つためには、まずそれがどんな臓器かということを知っておくことが大切。

そこでここでは、「胃」についての基本的な知識をまとめてみました。

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目次

(1)胃ってどんな臓器?
  1-1位置、形、大きさ
  1-2構造
  1-3胃壁
(2)胃の働き
  2-1胃での消化
  2-2胃液
  2-3蠕動(ぜんどう)運動
(3)胃とは・まとめ

(1)胃ってどんな臓器?

 1-1胃の位置、形、大きさ

 ①位置

胃は、私たちの臓器のうち、消化や栄養物の吸収、および運搬といった働きを行う
消化器(消化管)の一つ。
食道から続き、十二指腸へとつながっています。
体表から見た場合には鋤骨の下、ちょうどみぞおち辺りで、前面は腹腔に接しています。
上部には横隔膜と脾臓があり、入口と出口がある側(体表から見て左側)には肝臓が、
反対側には横行結腸があります。

②大きさ

胃の大きさは、内容物によって変わる性質があります。
「空っぽ」の状態、つまり空腹のときは小さく潰れ、容積は50ミリリットルほど。
しかし内容物が充満しているときは膨らみ、容積およそ1500ミリリットルと
消化管の中でももっとも大きくなります。

③形

形は、入口と出口がそれぞれ細く、中央部が膨らんだ鉤状をしています。
空腹時は平たい形に潰れていますが、食べ物が入ると袋状になります。

1-2胃の構造

胃の各部位にはそれぞれ次のような名称が付けられています。

噴門(ふんもん)

胃の入口。食道からつながる部分です。
食べ物が入ってくると弁が開き、その後は弁を閉じて食道へ逆流しないようにしています。

幽門(ゆうもん)

胃の出口の細くなった部分で、十二指腸につながります。
食べ物が内部で消化されているうちは弁が閉じられており、十分に消化されると
弁が開いて小腸へ送ります。

胃体部(いたいぶ)

噴門部(入口付近)と幽門部(出口部分)を除いた大部分。
ここで食べ物の消化が行われます。

胃底部(いていぶ)

胃体の上部で、噴門から水平に引いた線よりも上の部分。
空気が溜まりやすいのはこの部分です。

大彎(だいわん)

鉤状をした胃の下縁、つまり大きくふくらんだ側。

小彎(しょうわん)

鉤状をした胃の上縁、つまり反った形になっている側。

1-3胃壁

胃の壁、つまり胃壁も特徴的な構造をしています。

胃壁の一番外側にあるのは「腹膜」で、胃全体を覆う役目をしています。

その内側にあるのが、「筋層」。
筋層はその外側から、縦走筋・輪走筋、斜走筋の3層構造をしており、
蠕動(ぜんどう)により腸のような動きを司っています。

もっとも内側にあるのは「粘膜」。
胃の粘膜は、次のような3つの構造から成り、胃を守るバリアとしての役割を担っています。
胃小区…粘膜表面の、2~3ミリの小区画のこと
胃小窩(いしょうか)…胃小区の中にある微細な無数の穴
胃腺…胃小窩内部にある分泌腺で、胃液を分泌

(2)胃の働き

胃は消化管の一つであり、主な働きは「消化」です。
では、具体的にどのように消化を行っているのかを見てみましょう。

2-1胃での消化

消化というのは、食物を分解して吸収可能な栄養素の形にすること。
さらにその栄養素を吸収する、そのために運搬するといった働きも含まれます。

消化は口腔での咀嚼に始まり、咽頭や食道を通過して胃、小腸、大腸までの
一連の流れを通して行われています。
その中でも、胃での消化は次のように行われています。

・胃液と混ぜ合わせることで食べ物を分解し、さらに胃酸によって腐敗を防ぐ
・蠕動(ぜんどう)運動によって食べ物を撹拌(かくはん)する
・消化の進み具合によって、食べ物を数時間溜めておくことができる(消化管で唯一の機能)
・食べ物が十二指腸へ送られると、消化活動を停止する

一連の消化活動の中で、胃での消化というのは第一次的な消化と位置づけられます。
ここで食べ物を準備的に細かく砕き、分解しておくことによって、
続く小腸・大腸で栄養素がきちんと吸収されやすいようにするというのが胃の役割です。

消化には、消化液による「化学的消化」と、消化管の運動による「物理的消化」の2種類がありますが、
胃でもこの2種類の消化が行われています。

2-2胃液

胃での消化のために欠かせないのが、胃液です。
胃液は食べ物を消化する消化液の一つであり、「化学的消化」を行うものとなります。

胃液は、先に述べた胃壁の構造の胃腺から分泌されています。
胃腺には壁細胞(旁細胞)、主細胞、副細胞の3つがあり、
それぞれ「塩酸」「ペプシノーゲン」「粘液」という異なる粘液を分泌しています。

①塩酸(胃酸)

胃液に含まれる強い酸性(pH1~2)の消化液で、食べ物が腐敗するのを防ぐ役割を果たしています。
さらに同じく胃液の中に含まれるペプシノーゲンを活性型ペプシンに変化させ、
タンパク質を分解するのを手助けします。

胃酸の分泌にはアセチルコリン、ガストリン、ヒスタミンという3つのホルモンが関係しています。
食事を見たり考えたりすることでアセチルコリンが胃酸の分泌を開始、
さらに胃に食物が入るとガストリンが分泌を増し、ヒスタミンによってその量がさらに増やされます。

②ペプシノーゲン

ペプシノーゲンは、前に挙げた胃酸と出会うことによってペプシンに活性化します。
ペプシンはタンパク質を分解してドロドロの状態に消化します。

③粘液

胃酸は強い酸性であることから、胃自身を傷つけてしまう恐れもはらんでいます。
そこで、胃酸から胃を保護する役割を担っているのが「粘液」です。

何らかの原因で粘液の分泌が少なくなったり、胃酸の分泌が過剰になったりすると、
胃酸が胃を傷つけて痛みが生じるほか、胃潰瘍などといった病気を引き起こすこともあります。

2-3蠕動(ぜんどう)運動

もう一つの「物理的消化」は、蠕動(ぜんどう)運動によって行われます。

蠕動運動というのは、筋肉の収縮派を伝播させる運動のこと。
消化管では、食べ物を動かすためにこの運動が行われています。

食道から食べ物が運ばれると、
胃は“くびれ”を移動させる蠕動運動を起こすことによって食べ物を移動させます。
この運動は一度だけのものではなく、
繰り返し行われることによって食べ物は胃の中を何度も行き来することになります。
この間に食べ物は胃液と十分に混ぜ合わされ、ドロドロの状態に変えられていくのです。

胃の出口(幽門)は通常閉じられていますが、
内容物が充分に消化されると開き、食べ物を十二指腸へと送ります。
十二指腸へ送られると、胃は胃液の分泌と蠕動運動を停止します。

(3)胃とは・まとめ

胃とは一体どんな臓器で、どんな働きをしているのか、最後にまとめておきたいと思います。

①位置、大きさ、構造

・胃は消化管の一つで、消化系の中では食道と十二指腸の間に位置する
・鉤状をしており、大きさは内容物によって変化する

②働き

・胃は食べ物をドロドロの状態にするという、第一次的な消化活動を行う
・胃液には胃酸・ペプシノーゲン・粘液の3つがあり、胃酸が食べ物の腐敗を防ぎ、
ペプシノーゲンがタンパク質を分解、粘液が胃を保護している
・胃は蠕動運動を行って食べ物を移動させ、胃液と混ぜ合わせてドロドロの状態にする

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参考文献:

エーザイ 「胃のサイエンス」
⇒ http://www.i-no-science.com/
武田薬品工業(株) タケダ健康サイト 「胃とは」
⇒ http://takeda-kenko.jp/kenkolife/book/itsuu/about.html
胃もたれ.com
⇒ http://atdesk.jp/

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