日本の水道水の水質基準

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蛇口をひねるだけで簡単にくみ出すことができる水道水。AU162

「昔に比べたら安心して水道水を使えるようになった!」
という人もいれば、
「水道水をそのまま飲んだり料理に使ったりするのは抵抗がある…」
という人もいますよね。

では結局のところ、水道水の水質というのは良いのでしょうか?
悪いのでしょうか?

結論から言えば、日本の水道水の水質は非常に整っていると
言われています。
日本では水道法に基づき、その水質基準等が厳しく定められているからです。

水道水をどのように使うにせよ、水道水の水質について知っておくということは大切なこと。
そこでここでは、日本の水道水の水質基準の具体的な内容やその意味について、
詳しく見ていきたいと思います。

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目次

(1)水道水質基準
  1-1水質基準とは
  1-2水質基準51項目
(2)その他の基準
  2-1水質管理目標設定26項目
  2-2要検討47項目
(3)水質基準の意義と問題点
  3-1意義
  3-2ミネラルウォーター類との比較
  3-3問題点
(4)水道水質基準について・まとめ

(1)水道水質基準

日本の水道水には水道法によって水質基準が設けられており、
これを満たすことが求められています。
では、水質基準とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

1-1水質基準とは

日本の水道法に基づく水質基準は、同法第4条を受けて制定された
「水質基準に関する省令(平成15年5月30日厚生労働省令第101号)」によって定められたものです。

水道水質基準は平成15年に大幅な改正が行われ、「水道水質基準項目」として50項目が設定。
最新の科学的知見を照らして改正すべきとの考えからその後も随時改正が行われるなど
検討が進められてきました。

平成20年に「塩素酸」、平成26年には「亜硝酸窒素」が追加、平成21年に「1,1-ジクロロエチレン」が廃止されたことにより、現在では51項目が制定されています。(平成26年現在)

「水道水質基準項目」として定められている項目についてはすべて、
水道水として基準値以下であることが求められており、
水道事業体等に検査が義務付けられているものです。
この水質基準に適合するものでなければ、「水道水」として供給できないことになっています。

1-2水質基準51項目

「水道水質基準51項目」とその基準値は、具体的には以下のようになります。
例えば「大腸菌」に関しては検出自体が許されておらず、
「カドミウム」や「トリクロロエチレン」などといった項目については
平成20年以降に基準値が強化されるなど、 非常に厳しいものとなっています。

項目 基準
一般細菌 1mlの検水で形成される集落数が100以下
大腸菌 検出されないこと
カドミウム及びその化合物 カドミウムの量に関して、0.003mg/L以下
水銀及びその化合物 水銀の量に関して、0.0005mg/L以下
セレン及びその化合物 セレンの量に関して、0.01mg/L以下
鉛及びその化合物 鉛の量に関して、0.01mg/L以下
ヒ素及びその化合物 ヒ素の量に関して、0.01mg /L以下
六価クロム及びその化合物 六価クロムの量に関して、0.05mg /L以下
亜硝酸態窒素 0.04 mg /L以下
シアン化物イオン及びその化合物 シアンの量に関して、0.01mg /L以下
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg /L以下
フッ素及びその化合物 フッ素の量に関して、0.8mg /L以下
ホウ素及びその化合物 ホウ素の量に関して、1.0mg /L以下
四塩化炭素 0.002mg /L以下
1,4ージオキサン 0.05 mg /L以下
シスー1,2-ジクロロエチレン及び
トランスー1,2-ジクロロエチレン
0.04mg /L以下
ジクロロメタン 0.02 mg /L以下
テトラクロロエチレン 0.01 mg /L以下
トリクロロエチレン 0.01mg /L以下
ベンゼン 0.01 mg /L以下
塩素酸 0.6 mg /L以下
クロロ酢酸 0.02 mg /L以下
クロロホルム 0.06 mg /L以下
ジクロロ酢酸 0.04 mg /L以下
ジブロモクロロメタン 0.1 mg /L以下
臭素酸 0.01 mg /L以下
総トリハロメタン 0.1 mg /L以下
トリクロロ酢酸 0.2 mg /L以下
ブロモジクロロメタン 0.03 mg /L以下
ブロモホルム 0.09 mg /L以下
ホルムアルデヒド 0.08 mg /L以下
亜鉛及びその化合物 亜鉛の量に関して、1.0 mg /L以下
アルミニウム及びその化合物 アルミニウムの量に関して、0.2mg /L以下
鉄及びその化合物 鉄の量に関して、0.3mg /L以下
銅及びその化合物 銅の量に関して、1.0mg /L以下
ナトリウム及びその化合物 ナトリウム の量に関して、200mg /L以下
マンガン及びその化合物 マンガンの量に関して、0.05mg /L以下
塩化物イオン 200mg /L以下
カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300mg /L以下
蒸発残留物 500mg /L以下
陰イオン界面活性剤 0.2mg /L以下
ジェオスミン 0.00001mg /L以下
2-メチルイソボルネオール 0.00001mg /L以下
非イオン界面活性剤 0.02mg /L以下
フェノール類 フェノールの量に関して、0.005mg /L以下
有機物(全有機炭素(TOC)の量) 3mg /L以下
pH値 5.8以上8.6以下
異常でないこと
臭気 異常でないこと
色度 5度以下
濁度 2度以下

(2)水質基準以外の項目

日本の水道水については、水質基準51項目以外にも「水質管理目標設定項目」「要検討項目」の
2つが設けられており、必要な知見の収集、それに基づいて随時改正が行われるなどしています。

2-1水質管理目標設定26項目

「水質管理目標設定項目」とは、現在まで水質基準とする必要があるほどのレベルでは
検出されていないものの、今後検出の可能性があるなど、
水道管理上で留意していく必要があるとされるものです。
現在、健康関連13項目と生活支障関連13項目の、合わせて26項目が挙げられています。

 

項目 目標値 
アンチモン及びその化合物  アンチモンの量に関して、0.02mg /L以下
ウラン及びその化合物  ウランの量に関して、0.002mg /L以下(暫定)
ニッケル及びその化合物  ニッケルの量に関して、0.02mg /L以下 
1,2-ジクロロエタン 0.004mg /L以下 
トルエン 0.4mg /L以下 
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)  0.1mg /L以下 
亜塩素酸  0.6mg /L以下 
二酸化塩素  0.6mg /L以下 
ジクロロアセトニトリル  0.01mg /L以下(暫定) 
抱水クロラール 0.02mg /L以下(暫定) 
農薬類 (注)  検出値と目標値の比の和として、1以下 
残留塩素  1mg /L以下 
カルシウム、マグネシウム等(硬度)  10mg /L以上 100mg/L以下 
マンガン及びその化合物  マンガンの量に関して、0.01mg /L以下 
遊離炭酸 20mg /L以下 
1,1,1ートリクロロエタン 0.3mg /L以下 
メチルーtーブチルエーテル  0.02mg /L以下 
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)  3mg /L以下 
臭気強度(TON)  3以下 
蒸発残留物  30mg /L以上 200mg /L以下
濁度  1度以下 
pH値 7.5程度 
腐食性(ランゲリア指数)  -1程度以上とし、極力0に近づける 
従属栄養細菌 1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定) 
1,1-ジクロロエチレン  0.1mg /L以下 
アルミニウム及びその化合物  アルミニウムの量に関して、0.1mg /L以下 

2-2要検討47項目

「要検討項目」とは、現在まで毒性評価が定まらない、または水道水中の存在実態が不明など、
「水質基準」「水質管理目標設定」のどちらにも当てはまらないものを言います。
今後情報・知見に努めていくべき項目とされており、必要があれば上記2項目に
加えられる可能性もあります。

項目 目標値(mg/l) 
ー 
バリウム 0.7
ビスマス
モリブデン 0.07
アクリルアミド 0.0005
アクリル酸
17-βーエストラジオール 0.00008(暫定)
エチニルーエストラジオール 0.00002(暫定)
エチレンジアミン四酢酸(EDTA) 0.5
エピクロロヒドリン 0.0004(暫定)
塩化ビニル 0.002
酢酸ビニル
2,4ージアミノトルエン
2,6-ジアミノトルエン
N,Nージメチルアニリン
スチレン 0.02
ダイオキシン類 1pgTEQ/L(暫定)
トリエチレンテトラミン
ノニルフェノール 0.3(暫定)
ビスフェノールA 0.1(暫定)
ヒドラジン
1,2ーブタジエン
1,3ーブタジエン
フタル酸ジ(nーブチル) 0.2(暫定)
フタル酸ブチルベンジル 0.5(暫定)
ミクロキスチンーLR 0.0008(暫定)
有機すず化合物 0.0006(暫定)(TBTO)
ブロモクロロ酢酸
ブロモジクロロ酢酸
ジブロモクロロ酢酸  
ブロモ酢酸  
ジブロモ酢酸  
トリブロモ酢酸  
トリクロロアセトニトリル  
ブロモクロロアセトニトリル - 
ジブロモアセトニトリル 0.06
アセトアルデヒド
MX 0.001
キシレン 0.4
過塩素酸 0.025
パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
ーフルオロオクタン酸(PFOA)  ー
Nーニトロソジメチルミン(NDMA)  0.0001
アニリン  0.02
キノリン  0.0001
1,2,3ートリクロロベンゼン  0.02
ニトリロ三酢酸(NTA)  0.2

(3)水質基準の意義と問題点

水質基準が定められていることによって、
日本の水道水にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
また、問題はないのでしょうか?
最後に、水質基準の意義と問題点を見ておきたいと思います。

3-1水質基準の意義

これまで見てきたように、日本の水道水質基準というのは非常に厳しく定められています。
世界的に見ても、日本ほど水道水質の整った国はまれだと言われています。

このような水質基準が設けられているからこそ、
私たちはいつでも安心して水道水を利用することができるのです。
水道水を直接飲用し続けたとしてももちろん健康上に害はなく、
また味わいも非常に優れたものとなっています。

「水道水は安全性が気になる…」という方も多いですが、これは間違い。
安全性の面から見れば、日本の水道水は世界でもトップレベルの水と言っても過言ではないのです。

3-2ミネラルウォーターとの比較

「水道水をそのまま飲むのは心配だから」という理由でミネラルウォーター類を
利用している人も多いもの。
では、両者の水質基準にはどのような違いがあるのでしょうか。

水道水については、これまで見たように水質基準51項目が設けられ、
この基準値を満たすことが求められています。

一方ミネラルウォーター類は「清涼飲料水」に分類され、製品となったものについては
食品衛生法に基づき以下の7つの成分規格基準が設けられています。

①混濁:認めない
②沈殿物:認めない
③ヒ素、鉛、カドミウム:検出されないこと
④スズ:150.0ppm
⑤大腸菌群:陰性
⑥陽球菌:陰性
⑦緑膿菌:陰性

項目の数や数値から見れば、ミネラルウォーター類よりも水道水の方が
非常に厳しい水質基準が定められていると言えます。
もちろんそれ以外にも両者の違いというのはありますので、しっかりと比較検討した上で
どちらの水を使うか判断するようにしたいですね。

3-3問題点

では、水道水質基準は完全なもので、何も問題はないのでしょうか?
実はそうとも言い切れないのです。
具体的には以下のような問題点が挙げられます。

①塩素

水道水をきちんと殺菌消毒するためには、塩素が欠かせません。
水道法でも、蛇口時点の残留塩素が0.1mg/L以上保持されるよう定められています。

しかしこの塩素が、独特の「カルキ臭」となって現れたり、
有機物と反応して有毒なトリハロメタンを生成したりといったことが問題視されているのです。
(ただし総トリハロメタンについては水質基準で0.1mg/L以下と定められています。)

そこで自宅の水道に浄水器を取り付けるなどして、塩素を除去しようとする人も増えてきています。

②集合住宅

水道水自体の水質が良くても、管理の仕方に問題があれば
供給される水の水質は悪くなってしまいます。
その一例として挙げられるのが、集合住宅です。

マンションなどの集合住宅や高層ビルでは、水圧を安定させるために浄水場から運ばれてきた水が
一旦貯水タンクに貯められ、そこから各戸へ配水されるという方式が取られてきました。
そのため、この貯水タンクのメンテナンスが正しく行われないことによる、
水質の悪化などがしばしば問題として起こってきたのです。

そこで近年では、給水管に増圧ポンプを設けることにより、
安定した水圧で各戸に直接給水する「増圧直結給水方式」を採用する建物も増えてきました。

(4)水道水質基準について・まとめ

それでは最後に、日本の水道水の水質基準についてまとめておきたいと思います。

・日本では水道法に基づき「水質基準51項目」が設けられ、これを満たすことが求められている
・水質基準項目のほかにも、「水質管理目標設定26項目」「要検討47項目」がある
・水質基準により、日本の水道水は世界でもトップレベルの安全な水となっている
・ミネラルウォーター類の基準は成分規格7項目であり、水道水に比べて少ない
・厳しい水質基準はあるものの、残留塩素や、集合住宅の貯水タンク等の問題は残る

安全でおいしい水道水がいつでも身近にあることに感謝して、
水道水をもっと上手に活用していきたいですね。

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参考文献:

厚生労働省 水道水質基準についてhttp://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/index.html

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