ミネラルウォーターとは?気になる5つの疑問

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「ミネラルウォーターってどんな水?」
そんなふうに聞かれたら、
皆さんはどんなふうに答えるでしょうか。

ペットボトルに入った水?
ミネラルが含まれた水?
天然水と呼ばれる水?
安全でおいしい水?

近年ではミネラルウォーターを購入するのが当たり前とも言えるようになってきましたが、
実際にはどんな水かよくわからないまま利用している人も多いのではないでしょうか。

そこでここでは気になる5つの疑問から、「ミネラルウォーターってどんな水か?」
見ていきたいと思います。

⇒ミネラルウォーターをおいしく飲む8つのポイント 詳しくはこちら
⇒ペットボトルの水 上手に活用するために知っておきたい4つのポイント 詳しくはこちら
⇒ミネラルとは何か? 健康のために知りたい、ミネラルの3つのコト 詳しくはこちら
⇒天然水ってどんな水? 天然水の定義と活用方法 詳しくはこちら
⇒「おいしい水とはどんな水?」を知るための7つのポイント 詳しくはこちら

目次

ミネラルウォーターとは?
  食品衛生法
  品質表示ガイドライン
ボトル入りの水はミネラルウォーター?
ミネラルが多い水?
ミネラルウォーター=天然水?
水道水よりも安全?
まとめ 
※ おいしい水と健康生活.com サイトマップ
2019年9月6日更新

ハイパー 1 

ミネラルウォーターとは?

「そもそもミネラルウォーターってどんな水?」
皆さんはこんなふうに思ったことはありませんか?
ここではまず、それについて定めた2つのガイドラインについて見てみたいと思います。

食品衛生法における位置づけ

食品衛生法ではミネラルウォーター類「水のみを原料とする清涼飲料水」として分類しています。
そして以下のような製造基準を設けています。

⇒清涼飲料水とは? その定義、種類、規格 詳しくはこちら

・原水

飲用適の水であること。
水道水または同法における原水の基準18項目に適合する水。

⇒飲料水ってどんな水? 身の回りの飲料水を知る 詳しくはこちら
⇒水道水ってどんな水?飲んでもいい?水道水の成分や安全性 詳しくはこちら

・製造方法

殺菌または除菌を要するもの。
(これらを行っていないもので基準に適合するものに関しては、その旨を明記する)

・成分規格ミネラルウォーター

①混濁:認めない
②沈殿物:認めない
③ヒ素、鉛、カドミウム:検出されないこと
④スズ:150.0ppmを超えないこと。
⑤大腸菌群:陰性
⑥陽球菌:陰性
⑦緑膿菌:陰性

品質表示ガイドライン

もう一つ、農林水産省による「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」では、
その分類を以下のように定めています。

⇒ミネラルウォーターをおいしく飲む8つのポイント 詳しくはこちら

「ナチュラルウォーター」

特定の水源から採水した地下水を原水とし、濾過・沈殿・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの

「ナチュラルミネラルウォーター」

ナチュラルウォーターのうち、鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む。)をいう。)を原水としたもの

「ミネラルウォーター」

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる等の目的のためにミネラルの調整、ばっ気、複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォーターの混合等が行われているもの

「ボトルドウォーター、飲用水」

上記以外のもの

このガイドラインを見ると「ミネラルウォーター類」という
幅広い種類があることに驚く方も多いと思います。
自分が普段購入している水がどの分類にあたるのか、確認してみてはいかがでしょうか。

ボトル入りの水はすべてミネラルウォーター?

「ミネラルウォーターって、ペットボトルなどの容器に入った水でしょ?」
こんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?

実際に日本では、ペットボトルなどの容器に入った水を総称してそう呼ぶことがあります。
ただし(1)の品質表示ガイドラインであったように、
「ボトルドウォーター」と表示されているものに関しては 地下水や湧水を原水とはしていないため、
厳密には「ミネラルウォーター」とは呼びません。

⇒ペットボトルの水 上手に活用するために知っておきたい4つのポイント 詳しくはこちら

具体的に、ミネラルウォーター以外のボトル入りの水には以下のようなものがあります。

・水道水

最近では、水道水の水質の良さをアピールするために自治体が水道水をボトルに入れて
販売しているケースもあります。

⇒水道水ってどんな水?飲んでもいい?水道水の成分や安全性 詳しくはこちら

・水素水

ボトル入りの水素水というものを見かける機会も増えてきましたよね。
これは水道水などの飲用適の水を電気分解することにより陰極側に生成される、弱アルカリ性で水素を含んだ水のことを指しています。

⇒電解水素水の効果とは? 詳しくはこちら
⇒水(水道水)の電気分解 詳しくはこちら
⇒アルカリイオン水ってどんな水? 詳しくはこちら

・海洋深層水

海洋深層水とは、水深200メートル以深の海水に脱塩処理やミネラルの調整などをほどこし飲用可能にしたもの。
表層水と比べて汚染が少ない、ミネラルに富むなどといった特性を持つと言われています。

これ以外にも、最近ではボトルなどの容器に入れられた様々な水が登場しています。
ボトル入りの水ならどれも同じということではなく、原水や処理方法について
よく確認してから利用することも必要です。

⇒海洋深層水の3つの特性と、活用方法 詳しくはこちら

ミネラルウォーターにはミネラルが多い?

「ミネラルウォーターっていうくらいだから、ミネラルが多く含まれている水でしょ?」
こう思う方も多いかもしれませんね。

確かに長い年月をかけて地層中を移動または滞留した地下水には、
土壌中のミネラルが溶解していることが考えられます。

ただし「ミネラルウォーター」と呼ばれる水に関して、
その含有量などの定義が設けられているわけではありません。
ですから実際にどのようなミネラル成分がどのくらい含まれているのかということは
製品によっても違ってくるのです。
中には水道水とその含有量が変わらないものもあります。

ですから利用する際には製品表示を確認するなどして、
含まれているミネラルの種類や量について調べてみると良いでしょう。

もう一つ気を付けなければならないのは、ミネラルウォーターで体に必要なミネラルを
摂取することは難しいということです。
必要なミネラルを摂取するためには大量の水を飲まなければならず、
それだけ多く飲んでも結局尿として排出されてしまうことになります。
ミネラルは水から摂るよりも、本来は食事からきちんと摂取するのが
理想的な形だと言われています。

⇒ミネラルウォーターをおいしく飲む8つのポイント 詳しくはこちら
⇒ミネラルとは何か? 健康のために知りたい、ミネラルの3つのコト 詳しくはこちら

ミネラルウォーター=天然水?

「ミネラルウォーターは、“天然水”のことでしょ?」
これも多くの人が疑問に思うポイントの一つ。

先ほどミネラルウォーターから十分なミネラルを摂取するのは難しいと言いましたが、
最近ではそういった目的よりも、“大自然の恵み”や“天然の味わい”などといった
イメージからミネラルウォーターを利用している人も増えていますよね。

確かに、天然の地下水や湧水には “天然”や“自然”といった印象があり、
また実際に名前にそのような言葉を用いている商品もあります。

ただし(1)で述べた品質表示ガイドラインでは、
ナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターの
2種類のみが「天然」や「自然」あるいはそれに類似した用語の表示が許されています。
水の混合などが行われたミネラルウォーターは「天然水」と表示することができません。

つまりすべてのミネラルウォーターが天然水なわけではなく、
原料や処理方法の条件に合ったミネラルウォーターだけが天然水と呼ばれるわけです。

もちろん、「天然」や「自然」という用語が付けられているから、
また実際にそのようなイメージがあるから必ずしも良いということではありません。
イメージだけで判断するのではなく、実際にどのような水が使われ、
どのように処理が行われているのかをチェックしてから商品を選ぶことも必要です。

⇒湧水 詳しくはこちら
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ミネラルウォーターは水道水よりも安全?

「ミネラルウォーターって水道水よりも安全なんでしょ?」
こんな理由から、購入して利用している人も多いのではないでしょうか?

ただしこの問いに関しても、一概に「イエス」とは言うことはできません。

・水質基準

日本の水道水は、水道法によって満たすべき水質基準51項目が厳しく定めら処理されています。
ですからそのまま飲んでも健康上問題がなく、また味わいも非常に良いものとなっています。

一方で(1)でお伝えしたように、ミネラルウォーターの原水に関する基準は18項目、
製品に関する基準は7項目といずれも水道水よりも少なく、またその値も緩くなっています。

⇒水道水ってどんな水?飲んでもいい?水道水の成分や安全性 詳しくはこちら
⇒水道水の水質基準 日本の水道水質基準ってどんなもの? 詳しくはこちら
⇒水道水の安全性について考える 水道水の成分、味わい 詳しくはこちら

・塩素消毒の有無

もう一つは、塩素の問題です。
水道水には雑菌の繁殖などを防ぐために塩素消毒が行われており、
蛇口の時点でも残留塩素を0.1mg/L以上保持するよう定められています。
ただし原水の水質などによってこの量が多くなると、
独特のカルキ臭が生じてしまうこともあります。

一方のミネラルウォーターには、加熱殺菌などは行われているものの塩素は使われていません。
ですから塩素特有のカルキ臭は防ぐことができますが、雑菌の繁殖といった心配が出てきます。
特に開封後は適切に扱うことが必要です。

一昔前は水道水の水質が今ほど良くなく、しばしば問題に挙がっていたこともあり、
「ミネラルウォーターの方が安全」と思われがちでしたが、
現代の日本では必ずしもそうとは限りません。
それぞれどのような水かを知った上で、正しく選択していく必要があるのかもしれませんね。

⇒水道水の塩素 なぜ必要?塩素の影響、除去する方法 詳しくはこちら

ミネラルウォーターとは?まとめ

それでは、ミネラルウォーターとは一体どのような水なのかということを
最後にまとめておきたいと思います。

・ミネラルウォーターは、一般的に地下水や湧水に加熱などの処理を行い容器詰めにしたものを指す
・ボトル入りの水がすべてミネラルウォーターというわけではない
・ミネラルが多く含まれているとは限らない
・特定の種類の製品のみが「天然水」と表示できる
・必ずしも水道水よりも安全ということではない

水道水をそのまま飲むのは抵抗があるから、何となくミネラルウォーターを使っている―
そんな人も多いかもしれませんが、もう一度ミネラルウォーターとはどんな水なのかということを
よく知り、上手に活用していくことが大切なのではないでしょうか。

【※】

おいしい水で健康生活を目指す日本トリムでは、電気分解して陰極から生成される水素を含んだアルカリ性の飲用可能な水「アルカリ性電解水」を電解水素水、陽極から生成される「酸性電解水」を酸性水と呼びます。

参考文献:

清涼飲料水の規格基準(文京区Webサイト)
⇒ http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/jigyousya/shokuhin_kikaku/dl/01.pdf

ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン (厚生労働省Webサイト)
⇒ http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/07/dl/s0723-16c_0005.pdf#search=’%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC+%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3′

日本ミネラルウォーター協会 ⇒ http://minekyo.net/

ミネラルウォーター事典 ⇒ http://mz.thatday.net/

※ おいしい水と健康生活.com サイトマツプ

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