水道水について知っておくべき4つのこと

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目次

(1)水道水を飲む
  1-1水道水は飲んでもよいか
  1-2水道水の成分・特徴
  1-3水道水とミネラルウォーター
(2)水道水の水源・浄水処理
  2-1水道水の水源
  2-2浄水処理
  2-3高度浄水処理
  2-4配水の仕組み
(3)水道水の水質基準
  3-1水質基準とは
  3-2水質基準51項目
  3-3水質管理目標設定26項目
  3-4要検討47項目
(4)水道水と塩素
  4-1塩素の役割
  4-2カルキ抜きの方法
(5)まとめ
(6)おすすめページへのリンク集
(7)浄水器関連ページへのリンク集

水道水は、私たちの生活になくてはならないものです。

飲用料理、お風呂…
様々な場面で使われている水道水。
蛇口をひねるだけで簡単にくみ出すことができ、
その水質も世界に誇れるほど非常に優れたものとなっています。

では、皆さんは水道水のことをどのくらい知っているでしょうか?
水道水って飲めるの?ミネラルウォーターとどっちがいい?
水道水の水源や浄水処理方法は?
水質基準って何?
水道水の塩素ってどんなもの?

水道水をもっと上手使うために、知っておきたい知識をまとめました。

ハイパー 1 

(1)水道水を飲む

 1-1水道水は飲んでもよい?

「水道水をそのまま飲むのは体によくない」
「水道水はまずくて飲めない」
そんな風に思っている方、いるのではないでしょうか。

水道水は本来、そのまま飲んでも問題はありません。
日本の水道水は適切な浄水処理が施されており、その水質は水道法に基づく水質基準によって厳しく定められています。
ですから、水道水を飲んでも安全性や健康上の問題は基本的にはありません。
また、かつては問題があると言われていた水道水の味わいやにおいも、浄水処理技術の向上によりそれほど気にならなくなってきています。

さらに水道水のよいところは、蛇口をひねるだけで簡単にくみだすことができ、コストも少ないという点。
水道水は、毎日の水分補給のためにもっとも手軽に利用できる飲み物だと言えます。

ただし水道管などの水道設備の老朽化、集合住宅における貯水槽の管理不足、消毒のための塩素などは、水道水の問題点としてしばしば挙げられることがあります。

1-2水道水の成分・特徴

水道水には何が含まれているか、考えたことはありますか?
もし水道水が何の不純物も含まない純水であれば、「おいしい」「まずい」と感じることはありません。
水道水には微妙な味わいやにおいの違いがありますが、これは水に含まれる成分の違いによるものです。

水分補給 水 その代表的なものが、ミネラル。
水道水にはカルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラルが含まれています。
このうちカルシウムとマグネシウムの含有量の指標を「硬度」と言います。
地域によって水の硬度は異なりますが、日本の水道水はおおむね硬度の低い「軟水」に分類されています。
軟水は硬水に比べてまろやかで飲みやすいのが特徴とされています。

もう一つ、水にはpH(酸性・アルカリ性の度合い)というものもあります。
pH7が中性であり、それより数値が小さくなるにつれて酸性の度合いが強く、数値が大きくなるにつれてアルカリ性の度合いが強くなります。
レモンや酢など、すっぱいものは一般的に酸性で、血液や石鹸水などはアルカリ性です。
日本では、水道施設の腐食等を防ぐという観点から、水道水質基準によって中性付近(5.8以上8.6以下)の値にあるよう定められています。

一方、浄水処理の過程において植物プランクトンなどが除去しきれずに残ってしまうと、生臭いようなにおいが生じることがあります。
プランクトンが発生しやすい夏場などは、このようなにおいが生じやすいと言われます。
しかし近年では高度浄水処理により、これらを除去することも可能になってきています。

1-3水道水とミネラルウォーター

ミネラルウォーター最近では、水道水よりもミネラルウォーターを購入して飲むという方が増えていますよね。
では、ミネラルウォーターとはどんなものかご存知でしょうか。

ミネラルウォーターとは、地下水に加熱殺菌などの処理を行い、容器に詰めたものです。
その原水や処理方法により「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」といった種類に分けられます。

ミネラルウォーターにはミネラルが多く含まれていると思っている方も多いかもしれませんが、ミネラルの含有量は製品によって異なります。
一般的に国産のミネラルウォーターは水道水と同じく硬度の低い水が多く、輸入物のミネラルウォーターは硬度の高いものが多いと言われています。
ミネラルウォーターのpHは製品によって様々で、弱酸性のものから弱アルカリ性のものまであります。

ミネラルウォーターの水質基準は食品衛生法に基づく「食品、添加物等の規格基準」によって定められています。
水道水質基準の51項目と比べると項目数は少なくなっていますが、どちらが安全かということは一概には言えません。
ミネラルウォーターには基本的に加熱などの殺菌処理が行われているため、水道水のような塩素消毒が行われていないというのも特徴として挙げられます。

ちなみに、ペットボトルの水すべてがミネラルウォーターというわけではありません。
地下水以外の水を用いたものは「ボトルドウォーター」と呼ばれますが、その中には水道水を容器詰めにしたものもあります。
最近では水道水質工場をPRするために、ペットボトル入りの水道水を販売する自治体も増えてきているようです。

水道水とミネラルウォーターでは、コストや持ち運びのしやすさ、味わいなど様々な違いがあります。
どちらがよいということではなく、使う人や使い方に合わせて上手に選ぶようにしたいですね。

(2)水道水の水源・浄水処理

 2-1水道水の水源

普段使っている水道水のことを知るために、まずは水道水がどこから来ているのかということを見てみましょう。
水道水の水源には以下のようなものがあります。

・地表水

ダム地表水とはその名の通り、陸地の表面に存在する水のことで、河川や湖沼、ダム湖などの水です。
こうした水はいつでも私たちの周りに存在している気がしますが、実はその量というのはごくわずかです。
地球に存在する水のうち、97.5%ほどが海水で占められており、淡水は2.5%ほどしかありません。
そのほとんどは南極や北極の氷として存在しており、「水」という形のものは全体の0.8%ほどになっています。
さらにその中でも地表水の占める割合というのは、地球全体で見るとたった0.01%に過ぎないと言われています。
地表水は、気象条件などによって水質や水量に変化を受けやすい、非常に不安定な存在であり、私たちがいかにして守り続けていくかということが大きな課題にもなっています。
(参照:国土交通省 http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/j_international/about/about001.html)

・伏流水

伏流水とは地表水が砂層などに浸透したもので、地中に埋められた集水管を使って集められ、水道水に利用されます。
砂層によって自然のろ過が行われているため、濁りは少なく、水質が安定しているのが特徴です。

・地下水

地下を流れる地下水は井戸を利用して汲み上げます。
井戸水は一般的に水を通しにくい層より上にある浅井戸水と、それよりも下にある深井戸水とに分けることができます。
両者とも気候など地上からの影響を受けにくく、清浄で安定した水質が保たれているのが特徴ですが、何らかの理由で汚染されてしまうとその影響が長引くことになります。

では、水道水の水源としてはどの水がどのくらいの割合で使われているのでしょか?
日本水道協会が平成23年に行った調査の結果では、次のようになっています。

川地表水:73.9%
・ダム湖:47.2%
・河川:25.4%
・湖沼:1.3%
伏流水:3.7%
地下水:19.6%
その他:2.8%

ただし具体的な水源の場所やその割合などは各自治体によっても大きく異なります。
自分が使用している水道水がどこから来ているのか、一度詳しく調べてみてもおもしろいかもしれません。

2-2浄水処理

水源から採水した水は、そのまま水道水として私たちの元へ届くわけではありません。
いつでも安心して水道水を使うことができるよう、次のような浄水処理行われます。

①着水井

まず、くみ上げられた河川やダム湖、井戸水などはこの場所に集められ、水位などが調整されます。

②沈殿池

集めた水(原水)に凝集剤を入れることによって、砂や土などの浮遊物が固まり(フロック)になって沈みます。

③ろ過池

今度は砂と砂利の層に通すことで、沈殿池では取り除ききれなかった微細な不純物を除去します。

④塩素注入

ろ過した水に塩素を注入して消毒することによって、安全な水道水が出来上がります。

2-3高度浄水処理

水 50上で述べた通常の浄水処理に加えて、より高度な方式を導入した「高度浄水処理」を行う地域も最近では多くなってきました。
高度浄水処理では、次のような処理を行うことによって従来の浄水処理の問題点をカバーしています。

・オゾン処理

オゾンは強力な酸化力を持っており、脱臭、脱色、殺菌などの処理に利用されている物質です。
高度浄水処理では特に水道水中のカビ臭のもととなる有機物を分解するのに役立つと言われています。

・粒活性炭処理

粒状活性炭は表面に微細な孔を無数に持っており、それによって通常の浄水処理では除去しきれなかった不純物を吸着・除去します。

・生物処理

微生物の中には、アンモニアや有機物などを分解する能力を持ったものもいます。
これを浄水処理に利用したものが、生物処理です。
この微生物を活性炭と組み合わせて浄水処理に利用する場合もあります。

東京都をはじめとする多くの自治体では、これらの高度浄水処理を組み合わせて行うことによって、通常の浄水処理では完全に除去しきれず、においなどのもととなっていた物質も取り除き、安全でおいしい水道水を提供していることがPRされています。
日本の水道水の浄水処理は、今や非常に優れたものとなっているのです。

2-4配水の仕組み

最後に、浄水処理を施された水がどのようにして水道水として私たちの手元まで運ばれてくるのかということを見ておきます。

①配水池

358%e5%a4%a9%e7%84%b6%e6%b0%b4%e3%81%ae%e9%80%9a%e8%b2%a9%e3%83%bb%e5%ae%85%e9%85%8d浄水処理が施された水は、一旦配水池というところに集められます。
ここでは、実際の水道の使用量に合わせて水量の調節が行われます。
また、急激な人口の増加や災害時にも対応できるように、飲用水を備蓄する役割も果たしています。

②配水管

配水池で保管された水は、地下に網目のように張り巡らされた配水管を通って各家庭へと運ばれていきます。
古くなった配水管は破裂などの恐れがあるため、定期的に点検や交換が行われています。

③貯水槽

一部のビルやマンションといった高層建築物では、安定した水圧で水道水を提供するために貯水槽を設け、そこで一旦水を集めてから各給水栓へ給水を行うといった方法を取っています。
貯水槽の管理不足による水道水の水質悪化がしばしば問題に挙げられてきましたが、検査や清掃、点検について、保健所などが指導を行っています。

④増圧ポンプ方式

増圧ポンプ方式というのは、給水管に増圧ポンプなどを設けることによって貯水槽を通さずに直接給水を行う方法。
建築物の高さなどによって制限がありますが、この方式を使えば浄水された清浄な水を直接各戸へ給水することが可能となります。

(3)水道水の水質基準

 3-1水質基準とは

a0002_003538日本の水道水の水質基準は、同法第4条を受けて制定された「水質基準に関する省令(平成15年5月30日厚生労働省令第101号)」によって定められています。
「水道水質基準項目」として定められている項目についてはすべて、水道水として基準値以下であることが求められており、水道事業体等に検査が義務付けられているものです。
この水質基準に適合するものでなければ、水道水として供給できないことになっています。
この水質基準により、私たちは安心して水道水を使用することができるというわけです。

水道水質基準は平成15年に大幅な改正が行われ、「水道水質基準項目」として50項目が設定。
最新の科学的知見を照らして改正すべきとの考えから、その後も随時改正が行われるなど検討が進められ、現在では51項目が制定されています。(平成29年4月現在)

また、水質基準51項目以外にも「水質管理目標設定項目」「要検討項目」の2つが設けられており、必要な知見の収集、それに基づいて随時改正が行われるなどしています。

3-2水質基準51項目

「水度水質基準51項目」とその基準値は、具体的には以下のようになります。
例えば「大腸菌」に関しては検出自体が許されておらず、「カドミウム」や「トリクロロエチレン」などといった項目については平成20年以降に基準値が強化されるなど、非常に厳しいものとなっています。

 項目   基準
 一般細菌  1mlの検水で形成される集落数が100以下
 大腸菌  検出されないこと
 カドミウム及びその化合物  カドミウムの量に関して、0.003mg/L以下
 水銀及びその化合物  水銀の量に関して、0.0005mg/L以下
 セレン及びその化合物  セレンの量に関して、0.01mg/L以下
 鉛及びその化合物  鉛の量に関して、0.01mg/L以下
 ヒ素及びその化合物  ヒ素の量に関して、0.01mg/L以下
 六価クロム化合物  六価クロムの量に関して、0.05mg/L以下
亜硝酸態窒素  0.04mg/L以下
 シアン化物イオン及び塩化シアン  シアンの量に関して、0.01mg/L以下
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下
フッ素及びその化合物 フッ素の量に関して、0.8mg/L以下
ホウ素及びその化合物 ホウ素の量に関して、1.0mg/L以下
四塩化炭素  0.002mg/L以下
1,4-ジオキサン 0.05mg/L以下
シス-1,2-ジクロロエチレン及び
トランス-1,2-ジクロロエチレン
0.04mg/L以下
ジクロロメタン  0.02mg/L以下
テトラクロロエチレン 0.01mg/L以下
トリクロロエチレン 0.01mg/L以下
ベンゼン 0.01mg/L以下
塩素酸 0.6mg/L以下
クロロ酢酸 0.02mg/L以下
クロロホルム 0.06mg/L以下
ジクロロ酢酸 0.03mg/L以下
ジブロモクロロメタン 0.1mg/L以下
臭素酸 0.01mg/L以下
総トリハロメタン 0.1mg/L以下
トリクロロ酢酸 0.03mg/L以下
ブロモジクロロメタン 0.03mg/L以下
ブロモホルム  0.09mg/L以下
ホルムアルデヒド 0.08mg/L以下
亜鉛及びその化合物 亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下
アルミニウム及びその化合物 アルミニウムの量に関して、0..2mg/L以下
鉄及びその化合物 鉄の量に関して、0.3mg/L以下
銅及びその化合物 銅の量に関して、1.0mg/L以下
ナトリウム及びその化合物  ナトリウムの量に関して、200mg/L以下
マンガン及びその化合物  マンガンの量に関して、0.05mg/L以下
塩化物イオン 200mg/L以下
カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300mg/L以下
蒸発残留物  500mg/L以下
陰イオン界面活性剤  0.2mg/L以下
ジェオスミン 0.00001mg/L以下
2-メチルイソボルネオール 0.00001mg/L以下
非イオン界面活性剤 0.02mg/L以下
フェノール類 フェノールの量に換算して、0.005mg/L以下
有機物(全有機炭素(TOC)の量) 3mg/L以下
pH値 5.8以上8.6以下
異常でないこと
臭気 異常でないこと
色度  5度以下
濁度 2度以下

 

3-3水質管理目標設定26項目

「水質管理目標設定項目」とは、現在まで水質基準とする必要があるほどのレベルでは検出されていないものの、今後検出の可能性があるなど、水道管理上で留意していく必要があるとされるものです。
現在、健康関連13項目と生活支障関連13項目の、合わせて26項目が挙げられています。

 項目  目標値
 アンチモン及びその化合物  アンチモンの量に関して、0.02mg/L以下
 ウラン及びその化合物  ウランの量に関して、0.002mg/L以下(暫定)
 ニッケル及びその化合物  ニッケルの量に関して、0.02mg/L
 1,2-ジクロロエタン  0.004mg/L以下
 トルエン  0.4mg/L以下
 フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)  0.08mg/L以下
 亜塩素酸  0.6mg/L以下
 二酸化塩素  0.6mg/L以下
ジクロロアセトニトリル 0.01mg/L以下(暫定)
抱水クロラール 0.02mg/L以下(暫定)
農薬類(注) 検出値と目標値の比の和として、1以下
残留塩素 1mg/L以下
カルシウム、マグネシウム等(硬度)  10mg/L以上100mg/L以下
マンガン及びその化合物 マンガンの量に関して、0.01mg/L以下
遊離炭酸 20mg/L以下
1,1,1-トリクロロエタン  0.3mg/L以下
メチル-t-ブチルエーテル 0.02mg/L以下
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)  3mg/L以下
臭気強度(TON) 3以下
蒸発残留物  30mg/L以上200mg/L以下
濁度 1度以下
pH値  7.5程度
腐食性(ランゲリア指数)  -1程度以上とし、極力0に近づける
従属栄養細菌 1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)
1,1-ジクロロエチレン 0.1mg/L以下
 アルミニウム及びその化合物  アルミニウムの量に関して、0.1mg/L以下

 

3-4要検討47項目

「要検討項目」とは、現在まで毒性評価が定まらない、または水道水中の存在実態が不明など、「水質基準」「水質管理目標設定」のどちらにも当てはまらないものを言います。
今後情報・知見に努めていくべき項目とされており、必要があれば上記2項目に加えられる可能性もあります。

 項目   目標値(mg/l)
 銀   -
 バリウム  0.7
 ビスマス   -
 モリブデン   0.07
 アクリルアミド   0.0005
 アクリル酸  -
 17―β―エストラジオール  0.00008(暫定)
 エチニル―エストラジオール  0.00002(暫定)
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)   0.5
エピクロロヒドリン  0.0004(暫定)
塩化ビニル 0.002
酢酸ビニル   -
2,4―ジアミノトルエン  -
2,6―ジアミノトルエン  -
N,N―ジメチルアニリン  -
スチレン   0.02
ダイオキシン類  1pgTEQ/L(暫定)
トリエチレンテトラミン  -
ノニルフェノール   0.3(暫定)
ビスフェノールA  0.1(暫定)
ヒドラジン  -
1,2―ブタジエン  -
1,3―ブタジエン  -
フタル酸ジ(n―ブチル)   0.01(暫定)
フタル酸ブチルベンジル  0.5(暫定)
ミクロキスチン―LR 0.0008(暫定)
有機すず化合物  0.0006(暫定)(TBTO)
ブロモクロロ酢酸  -
ブロモジクロロ酢酸  -
ジブロモクロロ酢酸   -
ブロモ酢酸  -
ジブロモ酢酸  -
トリブロモ酢酸  -
トリクロロアセトニトリル  -
ブロモクロロアセトニトリル  -
ジブロモアセトニトリル  0.06
アセトアルデヒド  -
MX   0.001
キシレン   0.4
過塩素酸   0.025
パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)  -
パーフルオロオクタン酸(PFOA)  -
N―ニトロソジメチルアミン(NDMA)  0.0001
アニリン  0.02
キノリン  0.0001
1,2,3―トリクロロベンゼン  0.02
 ニトリロ三酢酸(NTA)   0.2

 

(4)水道水の塩素

 4-1塩素の役割

電解水05私たちが使用している水道水には、塩素が含まれています。
これは、水道水を消毒するためのものです。
塩素には病原微生物の細胞膜などを破壊して消毒するはたらきがあります。

私たちが水道水を安心して飲むことができるのは、塩素が含まれているからこそということになります。
水道法でも、蛇口時点での残留塩素が0.1mg/L以上になるように義務付けられています。

水道水中に含まれる塩素は病原菌等には消毒効果がありますが、人体には害がないレベルであると言われています。
ただし、味やにおいの観点から、水質管理目標項目の中ではその目標値が1mg/L以下となっています。

一般的な残留塩素濃度はこの0.1~1mg/Lの間くらいですが、原水の水質や浄水処理方法などによりその値は異なります。
例えば東京都水道局では独自の「おいしさに関する水質目標」を定めており、残留塩素濃度を0.1~0.4mg/L以下とし、適正な管理を実施しているとしています。

4-2カルキ抜きの方法

水の塩素はなくてはならないものですが、「カルキ臭」と呼ばれる独特のにおいを生じさせる原因にもなります。
水道水を飲用する際、料理に使う際に、このにおいが気になるという方も多いかもしれません。
そこで、水道水のカルキ抜きを行う方法として以下のようなものが挙げられます。

・沸騰

水道水を沸騰させることによって塩素を揮発させるという方法はよく知られています。
乳幼児に与える水もこの方法でカルキ抜きをしている方が多いと思います。
ただししっかりとカルキ抜きするためには、沸騰したらすぐに火を止めるのではなく、10分間ほどしっかりと沸騰させ続ける必要があると言われています。

・汲み置き

水道水を汲み置きすることにより、塩素が抜けると言われています。
この場合にはなるべく日光に当てることが大切で、少なくとも6時間~2日間くらいは置いておく必要があるとされています。
植物に与える水をカルキ抜きしたいという場合におすすめの方法です。

・レモン汁を入れる

GN065_LビタミンCを多く含むレモン汁などを投入することによって還元反応を起こし、塩素を中和することができると言われています。
ビタミンC粉末などの除去剤も販売されています。

・浄水器

水道水から塩素を除去するもっとも手軽な方法は、浄水器を設置することです。
浄水器には活性炭などのろ材が搭載されており、水中の塩素を除去します。
蛇口直結型、据え置き型、アンダーシンク型などのタイプがあり、水道に連結することで連続的に浄水することが可能です。
コストはかかりますが、汲み置きや沸騰のような手間がかからず、それまでの水道水と同じように使うことができることから、導入する家庭が増えてきています。
また、整水器と呼ばれる家庭用電解水生成器では、浄水のほかに電解水素水酸性水も汲みだすことができ、さらに用途が広がります。
シャワーの水から塩素を抜きたい場合には、浄水シャワーを使う方法もあります。

いずれの場合にも気を付けなければならないことは、塩素を除去した水は雑菌が繁殖する恐れがあるということです。
飲用する場合には、冷蔵庫などで保管し、早めに飲み切るようにしましょう。

【※】

おいしい水で健康生活を目指日本トリムでは、電気分解して陰極から生成される水素を含んだアルカリ性の飲用可能な水「アルカリ性電解水」を電解水素水、陽極から生成される「酸性電解水」を酸性水と呼びます。

(5)まとめ

それでは最後に、水道水についてまとめておきます。

・日本の水道水は主に軟水でpHは中性、水質もよく、そのまま飲んでも安全性や健康上の問題は基本的にない
・水道水は主に地表水を原水とし、沈殿・ろ過・塩素注入などの浄水処理が行われた後配水管を通って家庭へと届けられる
・日本の水道水は水道法に基づく水質基準51項目に適合することが求められている
・水道水の消毒のためには塩素が不可欠だが、沸騰、汲み置き、浄水器の設置などによりカルキ抜きを行うことも可能である

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参考文献:

厚生労働省 「水道水質基準について」
⇒http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/index.html
厚生労働省 「食品別の規格基準について」
⇒http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/jigyousya/shokuhin_kikaku/index.html
東京都水道局 ⇒https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/
一般社団法人 浄水器協会 ⇒http://www.jwpa.or.jp/

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