「おいしい水の要件」7項目を知る

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「おいしい水ってどんな水?」HJ147_350A
普段、水を飲んでおいしいく感じることがあっても
理由を聞かれると答えにくいですよね。

おいしい水がどんなものかを示す一つの指標として用いられているのが、
1985年に厚生省の「おいしい水研究会」が発表した「おいしい水の要件」
水中に含まれているミネラルや残留塩素の量、水温などといった7つの項目について、数値を定めたものです。

おいしい水がどんなものなのかを知り、それを選ぶためにも、この「おいしい水の要件」を一つの参考にしてみたいですよね。

そこでここでは、「おいしい水の要件」に定められている7つの項目について、その具体的な内容や数値を見ていきたいと思います。

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目次

(1)おいしい水の要件とは
(2)おいしい水の要件7項目
  2-1蒸発残留物
  2-2硬度
  2-3遊離炭酸
  2-4過マンガン酸カリウム消費量
  2-5臭気強度
  2-6残留塩素
  2-7水温
(3)おいしい水の要件をどう見るか?
  3‐1「おいしい水の要件」を照らし合わせてみよう!
  3‐2「おいしい水の要件」は絶対条件ではない!

(1)おいしい水の要件とは

「おいしい水というのは一体どんなものなのか」
この疑問に応えるべく、昭和59年に厚生省(当時)が設立したのが「おいしい水研究会」。
当時の国立公衆衛生医院長であった鈴木武夫氏を座長に、以下10名のメンバーによってこの研究会は構成されていました。
うち5名は大学の教授や研究者、水道関係者でしたが、残りの5名は多彩な分野から集められた委員で、大山のぶ代さんといった著名人も含まれていたそうです。

「おいしい水研究会」が発足された目的として、安全でおいしい水を提供することがあり、調査は主に水道水を対象に行われました。
そして味に影響する以下の7つの項目について具体的な数値を定め、「おいしい水の要件」としたのです。

・蒸発残留物 30~200mg/L
・硬度 10~100mg/L
・遊離炭酸 3~30mg/L
・過マンガン酸カリウム消費量 3mg/L以下
・臭気強度 3以下
・残留塩素 0.4mg/L以下
・水温 最高20℃以下

要件を決めた具体的な方法については明らかにされていませんが、各地で行われた利き水試験や、アンケート調査の結果をもとに数値が定められたとされています。

(2)おいしい水の要件7項目

それでは、「おいしい水の要件」に定められている7項目とその数値について、具体的に見ていきたいと思います。

2-1蒸発残留物

蒸発残留物というのはその名の通り、水が蒸発した後に残る物質のこと。
その主な成分というのはミネラルです。

純粋なH₂Oであればまったく味がしないことになりますが、私たちが普段飲んでいるものはこうしたミネラル成分などが適度に含まれていることによって、まろやかさやコクが感じられるのです。
一方で蒸発残留物の量が多すぎると、苦みや渋みが生じることになります。

ですから「おいしい水の要件」では、この数値を30~200mg/Lとしています。

2-2硬度

硬度というのは、ミネラルの中でも特にマグネシウムとカルシウムの合計含有量を示す指標です。
これらが多いほど硬度の高い水すなわち「硬水」ということになり、少ないほど硬度の低い水すなわち「軟水」ということになります。

硬度の高いものはややクセが強いため好みが分かれやすく、低いものはまろやかで飲みやすい味といわれています。

「おいしい水の要件」で定められている硬度の数値は10~100mg/L。
これは「軟水」に分類される範囲の水になります。

2-3遊離炭酸

遊離炭酸というのは、水中に溶けている炭酸ガスのこと。
炭酸飲料などでもわかるように、炭酸ガスは適度に含まれていると清涼感が生まれますが、多すぎると飲みづらく感じられてしまいます。
そのため「おいしい水の要件」で定められている数値は3~30mg/Lとなっています。

2-4過マンガン酸カリウム消費量

過マンガン酸カリウム消費量というのは、わかりやすく言うと含まれている有機物の指標のことです。
水道水の原水となる河川の水などには有機物が含まれていますが、これらは微生物によって分解されるほか、近年取り入れられている高度浄水処理によって除去されます。
しかし原水に含まれる量があまりにも多すぎると、処理しきれずに残ってしまうこともあります。
そしてにおいのもととなったり、塩素と反応することでトリハロメタンが生成されたりしてしまうのです。

「おいしい水の要件」ではこの数値を3mg/L以下としています。

2-5臭気強度

私たちにわかりやすいところでは、臭気強度、すなわち「におい」も挙げられています。

私たちが飲んでいる水は完全な無臭ということはありません。
ただしにおいが強すぎると、不快でまずく感じられてしまいます。
特に植物プランクトンによるカビ臭や藻臭などは、実際に感じたことのある方も多いのではないでしょうか。

そこで「おいしい水の要件」では、臭気度を3以下と定めています。
これは、測定する水を無臭の水を使ってにおいがなくなるまで薄めたときの希釈倍数です。

2-6残留塩素

塩素は水道水を消毒するために使われるもの。
私たちが常に安全な水道水を利用するためには必要不可欠なものであり、水道法では蛇口での残留塩素を0.1mg/L以上保持するよう定められています。

ただしこれが多すぎると、「カルキ臭」と呼ばれる独特のにおいが生じることに。
そのために水道に浄水器を設置するなどして残留塩素を除去している家庭も増えていますよね。

「おいしい水の要件」では、残留塩素の値は0.4mg/L以下としています。

2-7水温

最後の項目は、水温です。

生ぬるい水というのは、やはりおいしく感じられないもの。
冷やすことによって清涼感が得られたり、またカビ臭などのにおいも気にならなくなったりということも多いのです。

そのため「おいしい水の要件」では、水温を最高20℃以下と定めています。

(3)「おいしい水の要件」をどう見るか?

では私たちは、この「おいしい水の要件」をどんなふうに見たら良いのでしょうか?
ここでは「おいしい水の要件」を見るときの2つのポイントについて挙げておきたいと思います。

3-1「おいしい水の要件」を照らし合わせてみよう!

「おいしい水の要件」に挙げられている7項目の中には、「水温」のように一般的なものもあれば、「過マンガン酸カリウム消費量」のように聞きなれない言葉もあります。
まずはこの7項目それぞれが何を意味しているのかを正しく理解することが必要になります。

もちろんただ理解するだけではなく、「自分が飲んでいる水はどうなのか?」ということも気になりますよね。

水道水を利用している人であれば各自治体の水道局が提示している水質結果などによって、容器入りの製品を購入している人であれば製品情報などによって、ある程度の水質というのは知ることができます。
自分が飲んでいる水のことをよく知る機会としても、一度この「おいしい水の要件」にあてはめてみるのもいいかもしれません。

3-2「おいしい水の要件」は絶対ではない!

「おいしい水の要件」を参考にすべきと言いましたが、一方でこれは“おいしい水の絶対条件”というわけではなく、あくまでも一般的な指標であることも忘れてはいけません。

そもそも「おいしい」と感じる味覚には個人差があります。
飲むときの体調などによっても、おいしいかどうかというのは変わってきますよね。

また先にも述べたようにこれは主に水道水を対象として定められているものであり、近年登場している様々な水の中には、これに当てはまらないものも出てきます。
特に多くの人が利用しているミネラルウォーターは、この要件にあてはまらないことも多いです。

ですから「おいしい水の要件」を参考にしつつ、自分だけのおいしい水を探してみるのも楽しいかもしれません。

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参考文献:

東京都水道局 https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/
横浜市衛生研究所「おいしい水ってなーに?」 http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/life-inf/mizu/oisii.html

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