浄水器で塩素除去! 4つのポイントを確認

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目次

(1)浄水器で塩素除去する理由
(2)浄水器で塩素除去できる?
(3)浄水器の塩素除去率は?
(4)塩素除去する際の注意点
(5)まとめ

浄水器で塩素除去した水を使いたい―
そんなふうに考えている方、多いのではないでしょうか。

でも、そもそも水道水の塩素ってどのようなものなのでしょうか?
浄水器で本当に塩素除去できる?
浄水器で塩素除去する際に気を付けるべきこととは?

浄水器を上手に使うために知っておきたい情報をまとめました。

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(1)浄水器で塩素除去する理由

塩素除去を目的に浄水器を設置している、あるいは設置を考えているという方も多いと思いますが、そもそもどうして塩素除去する必要があるのでしょうか?

水道水に用いられている塩素には、消毒という目的があります。
私たちが水道水を安心して飲むことができるのは塩素が用いられているからであり、水道法でも、蛇口時点での遊離残留塩素を0.1mg/ℓ以上保持するよう定められています。

一方、水質管理上留意すべき項目である「水質管理目標設定項目」の中では、味やにおいの観点からその目標値が1mg/ℓ以下とされています。
塩素濃度が高い場合、カルキ臭と呼ばれる独特のにおいが生じやすくなるのです。
水道水をそのまま飲むときにはもちろん、料理などに使う際にもカルキ臭が気になるという方もいます。

水道水中の塩素の量は、原水の水質や浄水処理方法によっても異なります。
地域によっては、水道水中の塩素の量が多く、カルキ臭が強く感じられることもあるようです。

塩素除去してよりおいしい水を楽しむために、浄水器を用いる家庭が増えているのです。

(2)浄水器で塩素除去できる?

浄水器は、水道水から不純物を除去あるいは減少させる機能を持つ機器です。
その除去対象物質としてもっとも代表的なものが、塩素です。
家庭用品品質表示法でも、浄水器は「飲用に供する水を得るためのものであって、水道水から残留塩素を除去する機能を有するものに限る。」と定義されています。
ほとんどの浄水器は、残留塩素除去を目的としていると言ってよいかと思います。

浄水器には不純物を除去するための様々なろ材が使われていますが、塩素除去作用があると言われるのは、活性炭です。
活性炭は表面に多数の微細な孔を持ち、ここで残留塩素や有機物などを吸着します。
活性炭は浄水器のろ材としてもっとも多く用いられているものです。
手頃な値段で購入することができるコンパクトな蛇口直結型浄水器にも、活性炭が使われているものが多く、塩素除去については一定の効果があると考えられます。
活性炭には粒状・粉状・繊維状といった形状の違いがあります。
製品によって面積にも違いがあり、それによって塩素除去能力やろ過流量が変わります。

また、多くの浄水器は活性炭のほかに中空糸膜や織布などのろ材が用いられており、残留塩素以外にも様々な物質が除去されます。

(3)浄水器の塩素除去率は?

では、浄水器の塩素除去率ってどのくらいなの?と気になる方も多いかもしれませんね。

浄水器については、家庭用品品質表示法に基づいて品質表示を行うよう義務付けられています。
このうち「浄水能力」の項目では、遊離残留塩素をはじめとする除去対象物質に対して日本工業規格(JIS S 3201)に定められた方法で試験を行い、除去率80%になるまでの総ろ過水量を、指定された形式で表示することになっています。

例えば、次のような形で表示がなされています。

 浄水能力  遊離残留塩素(総ろ過水量 1,200L除去率 80% JIS S 3201試験結果)
 浄水能力  遊離残留塩素(総ろ過水量 6,000L除去率80% JIS S 3201試験結果)

このような表示を見ると、塩素全体の80%が除去可能であるかのように思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
塩素除去率が80%に低下するまでの水量、つまりどのくらい長くろ過能力が維持されるかということが示されています。

実際に水道水中のどのくらいの塩素除去が可能かということについては、水道水の水質や使用状況によって異なることも多く、共通の試験方法や表示義務は現在のところありません。

(4)塩素除去する際の注意点

4-1カートリッジの交換

塩素除去するためには、ただ浄水器を取り付けていれば良いというものではありません。
浄水器のカートリッジは使用し続けることにより、不純物が蓄積し、ろ過能力が低下します。
そのため一定の期間で新しいものと交換する必要があります。
カートリッジの交換時期の目安については、家庭用品品質表示法に基づき製品に表示されるようになっているほか、実際の使用状況に応じてランプ等でお知らせする機能を持った製品もあります。
カートリッジの交換をしないと、塩素除去能力が低下する恐れもありますので、交換時期をきちんと守るようにしてください。

4-2塩素除去した水の保存は?

浄水器で塩素除去した水を保存する場合にも、注意が必要です。
塩素除去した水には、殺菌力がありません。
ですから長期間保存すると、雑菌が繁殖する恐れがあります。
浄水器を通した水は、なるべく早く使い切るようにしましょう。
保存する場合には清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫に保管し、その日のうちに使い切ることをおすすめします。

(5)まとめ

それでは最後に、浄水器の塩素除去についてまとめておきます。

・水道水に含まれる塩素には消毒作用があるが、カルキ臭を生じさせる原因にもなる
・浄水器のフィルターに使われている活性炭が塩素を吸着し、水道水中の塩素を除去する
・浄水器の品質表示として、浄水能力(塩素除去率が80%になるまでの総ろ過量)が表示されている
・浄水器できちんと塩素除去するためには、カートリッジの交換が必要
・塩素除去した水は殺菌力がないため、早めに使い切ったほうがよい

参考文献:

一般社団法人浄水器協会 http://www.jwpa.or.jp/index.html
消費者庁 家庭用品質表示法 「浄水器」
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/zakka/zakka_34.html
独立行政法人国民生活センター 「浄水器の比較テスト結果」
http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_045.html

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